「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
証言沖縄スパイ戦史 (集英社新書)
著者 三上 智恵 (著)
【城山三郎賞(第7回)】【石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム賞草の根民主主義部門大賞(第20回)】住民虐殺、スパイリスト、陰惨な裏の戦争は、なぜ起きたのか。2018年公開の...
証言沖縄スパイ戦史 (集英社新書)
証言 沖縄スパイ戦史
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
【城山三郎賞(第7回)】【石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム賞草の根民主主義部門大賞(第20回)】住民虐殺、スパイリスト、陰惨な裏の戦争は、なぜ起きたのか。2018年公開の映画「沖縄スパイ戦史」には収まらなかった、30名余の証言と追跡取材で、沖縄にとどまらない国土防衛戦の本質に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
◆受賞◆
第20回石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞 草の根民主主義部門 大賞(早稲田大学)
第7回城山三郎賞受賞(角川文化振興財団)
第63回JCJ賞受賞(日本ジャーナリスト会議)
◆推薦◆
「被害者だけでなく加害側、虐殺を命じた側の視点からも語り直していくことによって、そこで起きたことが立体的に見えてくる」
――荻上チキ氏(評論家)
「映画『沖縄スパイ戦史』を見終わった時の感慨を遥かに上回る、切迫感をともなうファクトの重みを喉元に突きつけられた。」
――金平茂紀氏(TBS「報道特集」キャスター)
◆内容紹介◆
陸軍中野学校「秘密戦」の真相
証言と追跡取材で迫る、青年将校の苦悩と少年兵が戦った沖縄戦、最暗部の記録
軍隊が来れば必ず情報機関が入り込み、住民を巻き込んだ「秘密戦」 が始まる――。
第二次大戦末期、民間人を含む20万人余が犠牲になった沖縄戦。
第32軍牛島満司令官が自決し、1945年6月23日に終わった表の戦争の裏で、北部では住民を巻き込んだ秘密戦が続いていた。
山中でゲリラ戦を展開したのは「護郷隊」という少年兵達。
彼らに秘密戦の技術を教えたのは陸軍中野学校出身の青年将校達だった。
住民虐殺、スパイリスト、陰惨な裏の戦争は、なぜ起きたのか?
2018年公開後、文化庁映画賞他数々の賞に輝いた映画「沖縄スパイ戦史」には収まらなかった、30名余の証言と追跡取材で、沖縄にとどまらない国土防衛戦の本質に迫る。【本の内容】
目次
- 第1章 少年ゲリラ兵たちの証言
- 第2章 陸軍中野学校卒の護郷隊隊長たち
- 第3章 国土防衛隊 陸軍中野学校宇治分校
- 第4章 スパイ虐殺の証言
- 第5章 虐殺者たちの肖像
- 第6章 戦争マニュアルから浮かび上がる秘密戦の狂気
著者紹介
三上 智恵
- 略歴
- 三上智恵(みかみ ちえ)
ジャーナリスト、映画監督。毎日放送、琉球朝日放送でキャスターを務める傍らドキュメンタリーを制作。初監督映画「標的の村」(2013)でキネマ旬報文化映画部門1位他19の賞を受賞。
フリーに転身後、映画「戦場ぬ止み」(2015)、「標的の島 風かたか」(2017)を発表。
続く映画「沖縄スパイ戦史」(大矢英代との共同監督作品、2018)は、文化庁映画賞他8つの賞を受賞した。著書に『戦場ぬ止み 辺野古・高江からの祈り』『風かたか「標的の島」撮影記』(ともに大月書店)等。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
沖縄県民以外の人間こそ、読むべき
2020/05/04 10:12
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノンブルは749ページまで。
普通の新書本なら3冊分ほどの分厚さ。
これが数十冊那覇のジュンク堂の店頭に並ぶ様は、壮観であった。
発売のタイミングに沖縄に行っていて、すぐに購入した。
地元に戻ったら、すぐにコロナ騒ぎで大きな書店にも行きづらくなった。
東京や大阪の書店でも、この本は売られたのだろうか。
沖縄県民以外の人間こそ、読むべき本である。
最初の、分厚い新書1冊分は、沖縄の少年ゲリラ兵の証言。
2冊目にあたるのは、本土に目を向けて、その上官たちにも迫る部分。
それだけでもすごい熱量であり、膨大な情報量である。
最後に、資料を基にした考察がある。
短いが、この部分が、この本の要である。
沖縄戦を掘り下げるにとどまらず、戦争の姿に迫る。
いつも言われることだが、
沖縄を考えることはこの国の平和を考えることになる。
反日だとか、パヨクだとか、安易なレッテル貼りで思考停止している人に読んで貰いたい。(彼らに、この本を最後まで読み通す根気があることを強く望む)
そして、人の役に立ちたいと熱い思いを持って、自衛官に任官している人たちにも読んでもらいたい。
そのよき思いを、よき形に正しく発揮するためには、どんな思考が大切かを考えてもらうために。
紙の本
語られない記憶
2022/06/22 17:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず辞書のような厚みに、腰が引けてしまう。
しかし大部分は、元少年兵たちの整序されない生の証言であり、内容はつらいが、一つ一つ読んでいく分には苦にならない。
断片を少しずつ読むうちに、知らなかった沖縄戦の一断面が見えてくる。
映画は観たが、そこからだけでは、監督の意図や思いまではくみ取れなかった。本書は映画に収められなかった証言のみならず、考察も加えられており、頭の整理を助けてくれる。
何と言っても、取材の熱量が伝わる労作である。
紙の本
映画を見た人も是非、戦争の本質を知りたい人も是非
2021/08/30 08:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:flowerofzabon - この投稿者のレビュー一覧を見る
太平洋戦争下沖縄では米軍との戦闘以外で多くの人が亡くなった。集団自決、マラリア、スパイ容疑による粛清が主なもの。これらについてはヤマトンチュによるウチナンチュ差別に原因が求められることが多いが、ことはそんなに単純ではない。
沖縄でいわば「裏部隊」に従事することになった多くの人の証言を通じて、沖縄で引き起こされた悲劇は戦争のある種の必然であることを浮き上がらせるのが本書である。
沖縄で起こした悲劇から学ぼう、ではなく、今も世界で起こっていること、日本全体で起きていることと直結している現在進行形のドキュメントに読めてしまうとろこが本書の優れた点だ。
城山三郎賞(角川文化振興財団)・JCJ賞(日本ジャーナリスト会議)・早稲田ジャーナリズム大賞草の根民主主義部門大賞(早稲田大学)
紙の本
貴重な証言の数々・・・
2020/10/21 22:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:楽しい家庭菜園♪ - この投稿者のレビュー一覧を見る
生々しい証言の数々・・・
正直読んでいるとかなり落ち込んだ気分になります。
しかしこれは絶対に忘れてはいけない歴史。
よくぞこれだけの証言を集めて出版してくれたと感謝したいです。
これだけの内容にまとめ上げるにはかなりの熱意と労力が必要だったでしょう。
自分の子と同年代の少年たちが、沖縄で経験した戦争。
沖縄にアメリカ軍が上陸したことは知っていても、そこでどんなことが行われていたかはあまり知りませんでした。
これは、私たち親世代はもちろんですが、ぜひ十代の人たちに読んでもらいたい本です。
紙の本
過去と今が繋がる
2020/11/29 18:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
本土から派遣されたエリート将校が、諜報活動に手を染めていく様子は映画顔負けです。戦時中の負の遺産を、現在の基地移転問題に重ねてしまいました。