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紙の本
江戸の宇宙論 (集英社新書)
著者 池内 了 (著)
日本の天文学のルーツは、江戸期の「天才たち」の功績にまで遡る。現代日本を代表する宇宙物理学者が、江戸時代後期の在野の学者らによる破天荒な活躍を追いつつ、当時の宇宙論の先見...
江戸の宇宙論 (集英社新書)
江戸の宇宙論
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商品説明
日本の天文学のルーツは、江戸期の「天才たち」の功績にまで遡る。現代日本を代表する宇宙物理学者が、江戸時代後期の在野の学者らによる破天荒な活躍を追いつつ、当時の宇宙論の先見性を再評価する。【「TRC MARC」の商品解説】
19世紀初頭、実は日本の天文学は驚くべき水準に達していた――。
知られざる「天才」たちの活躍を通して、江戸の科学史の側面を描いた画期的一冊!
今日ではノーベル物理学賞を獲得する水準に至った日本の天文学研究。
そのルーツを辿ると、江戸時代後期の「天才たち」の功績にまで遡る。
「重力」「遠心力」「真空」など現在でも残る数多の用語を生み出した翻訳の達人・志筑忠雄。
「無限の広がりを持つ宇宙」の姿を想像し、宇宙人の存在さえ予言した豪商の番頭・山片蟠桃。
そして超一流の絵師でありながら天文学にも熱中し、人々に地動説などを紹介した司馬江漢。
彼らはそれぞれ長崎通詞(オランダ語の通訳者)・豪商の番頭・画家という本業を持ちつつ、好奇心の赴くままに宇宙に思いを馳せたのであった。
本書は現代日本を代表する宇宙物理学者が、江戸時代後期を生きた知られざる天才たちとその周辺人物らによる破天荒な活躍を負いつつ、日本の天文学のルーツに迫った驚きの科学史である。
【目次】
はじめに
第一章 蘭学の時代
第二章 長崎通詞の宇宙
2─1 志筑忠雄という人
2─2 『暦象新書』と無限宇宙論
第三章 金貸し番頭の宇宙
3─1 山片蟠桃という人
3─2 大宇宙論の展開
終 章 「歴史の妙」
補 論 日本と世界の認識
補論─1 志筑忠雄の『鎖国論』をめぐって
補論─2 山片蟠桃の世界認識
あとがき
【著者略歴】
池内 了(イケウチ サトル)
1944年兵庫県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。同大大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学/京都大学)。名古屋大学名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。
『お父さんが話してくれた宇宙の歴史』(岩波書店、全4巻)で産経児童出版文化賞JR賞および日本科学読物賞を、『科学の考え方・学び方』(岩波ジュニア新書)で講談社出版文化賞科学出版賞(現・講談社科学出版賞)を、『科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか』(みすず書房)で第73回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他の著書は『物理学と神』(講談社学術文庫)、『宇宙論と神』『司馬江漢』(いずれも集英社新書)、『科学・技術と現代社会 上・下』(みすず書房)、『科学者と戦争』『科学者と軍事研究』(いずれも岩波新書)など多数。【商品解説】
著者紹介
池内 了
- 略歴
- 〈池内了〉1944年兵庫県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。名古屋大学および、総合研究大学院大学名誉教授。「科学の考え方・学び方」で講談社科学出版賞受賞。
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ガイドブック
2022/09/25 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大樹パパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで敷居の高かった専門書(岩波書店の『日本思想体系』シリーズ)なんかを紐解かなければならなかった内容が、読みやすい文章で列挙されているので、とても有難いです。山片蟠桃とか司馬江漢(に関して、著者は別途書いてくれているので、こちらもお勧め)。続編で町人天文学者なんか書いて欲しいです(麻田剛立一派)。
紙の本
先人の作ってくれた言葉のお蔭で、込み入った概念について考えることができる
2022/03/27 03:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の天文学が本格的に始まった
江戸時代に活躍した関連人物を紹介し、
現代の研究に繋がる彼らの業績を顕彰
している本です。
「加速」、「重力」、「遠心力」、「求心力」、
「真空」、「楕円」といった用語を創り出した
志筑忠雄の仕事が実に印象的。
紙の本
19世紀初頭の日本の天文学レベルの高さに驚きました
2022/04/24 13:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「19世紀初頭の日本で、現代と遜色ない天文学レベルの識者がいたなんて!」という驚きを覚える、画期的な1冊です。当書を読み、新しい発見を得られました。
主に、2人の日本人天文学者の実績についてクローズアップしています。紙幅は300頁を超え、新書としては分厚い方に入ります。
残念な点は、目次の表記が足りなさすぎるところです。各章レベルまでしか始まりの頁数が表記されておらず、章の途中で目次に振り返ることができなく、読みづらかったのが大きな難点でした。