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投稿者:のり - この投稿者のレビュー一覧を見る
端的に好きです。
小説ですが日記調で書かれていて本が苦手な人でも読みやすく楽しめます。
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映画の予告篇を観て、非常に気になったのだが、
観に行かれるかわからないのでまずは原作を。
その判断は正しかったようで、とても好きな作品になった。
とても好きなのだけど、主人公のチャーリーにシンクロし過ぎて、
いろいろと響いてしまって途中から読むのがしんどかった。
読んだ今というタイミングもよかったのかと。
チャーリーが手紙に記してある日付から計算すると、
彼と実年齢的には同世代であるのも大きいだろうし。
結末もハッピーエンドなのだろうけど、
村上春樹の「スプートニクの恋人」や「ノルウェイの森」の
ように、そこはかとない不安感があって
どうしてもハッピーエンドとは思えなかった。
きっと普通に読んだら希望のある終わり方なのだろうけど。
何故そう感じてしまうのか…。
またいつか読み返したくなる、そんな作品だった。
またじっくりと読んでみたい。
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映画、音楽、小説とどれもよく秀逸。
学生の頃に誰もが持っていた、誰かに語りかけたい自分の気持ちが、手紙として展開される。
自分を見てくれている友達がいるというだけで意味のある人生を過ごせるわけで、無限大なんだと。
「お前はものを観察する。でも、じっと黙っている。ただ理解しているんだ」と。
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背表紙の「『ライ麦畑でつかまえて』の再来」と云う惹句に、どうせ騙されるんだろうと思いつつ購入。
やはり、騙されました・・。 但し良い意味で。
「サリンジャーの再来」なら理解るのですが、「『ライ麦畑~』の再来ですかね?
作中「人が読んで初めて完成するような本なんだよ」と、『ライ麦畑~』を主人公に紹介する先生の言葉があります。
作者がそこを目指して書いたのかは分かりませぬが、正にそんな作品でした。
1992年6月22日の手紙の最後が、それまでの「それじゃあまた」から「それじゃ」で終わります。
隣のページには次の手紙があるのが見えるのですが、思わず「はっ」とさせられます。
上映館がかなり少ないようですが、映画化されているようです。
今年のお正月映画は、本作を探して観てこようかと思います。
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僕の、小さな幸せの日々を、君に伝えたいんだ。
映画がよかったので読んだ。映画ではカットされたところもある。小説は主人公チャーリーの「君」にあてた手紙形式。だから、映画で映像として現れた部分でも、チャーリーが語っていない部分がある。これは映画を観る前に読みたかった。そして、比べたかった。著者が監督となって映画を撮ったということで、演出も気になる。
原作に、チャーリーがサムに勉強を教えるシーンはなかった。成績がとてもいい設定ではあったけど。ビリー先生のお宅訪問は映画になかったと思う。先生が、あくまで学校だけの接触だった、それでも師となり、友となった映画の方が好きだ。原作になくて、へぇ、と思ったのは、卒業式のパトリックの帽子。Nothingじゃなくてsomethingなんだぞ!みたいなのを書いてたと思ったんだけど。あれ、好きだった。
チャーリーは、過去や精神的に少し“特殊”な面を持っているけど、彼の感じている色々はまったく普遍的なものだと思う。誰もが、多かれ少なかれ、学生の時に感じたどうしようもなく孤独感が表現されている。
色々と特別なことばがあるので、翻訳ではなくて、今度は英語でも読みたい。
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「その瞬間僕たちは完全に果てしなかった」
映画のシーンを思い出しながら読みました。語り合える仲間を見つけて、同じ時間を過ごすその瞬間は永遠に感じられるし、幸せに満ちている。
そして、改めてあの映画の完成度の高さを知りました。
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映画を見た後、原作も読んでみました。
現代版『ライ麦畑でつかまえて』みたいな感じで自分のツボに入るかと思いましたがイマイチ…
主人公・チャーリーがラノベ主人公みたい。
自覚はないけど才能があって、ちょっとトラウマ持ちで、ふとしたきっかけから変わり者だけどステキな先輩達に囲まれて、そして恋をして…
そんなラノベ主人公・チャーリーがずーーーっとうだうだして、サムやパトリックと過ごすうちに精神の調子が良くなったり悪くなったりして、サムとパトリックが卒業するタイミングで何か前向きになって終わる、それだけの物語。
チャーリーは、パトリックに“壁の花(ウォールフラワー)”とも称された、一歩離れて静かに観察する(自分自身の事も!)スタンスを何度もサムに怒られ・諭されているけど、なかなか改まらない。
自分の思考も相対化して捉えて、最後の最後まで頑なに変わろうとしない所もどかしく腹立たしい。
時々、心に響く言葉(「人はたまに、自分を生きることをやめるために思考に埋もれてしまう」「物事はかわっていく、そして、誰の人生も待ってくれたりはしない」等)があったものの、おそらくチャーリーへの同族嫌悪の割合が多すぎました。
自分のどこかにチャーリーが居るから、もう見てられないんでしょう。
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映画を先に鑑賞した後で手を出した本。
映画は視覚的要素やBGMを、小説は映画では説明不十分だった箇所をより詳細にというそれぞれの分業がはっきりなされていることを感じさせられた作品。
両方とも鑑賞することが、この作品を楽しむ最良の方法だと思う。
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Why do nice people choose the wrong people to date? ー『the perks of being wallflower』
どうしてやさしい人たちはまちがった人を選んでしまうのでしょうか。このセリフがチャーリーのやさしさをあらわしていると思います。チャーリーはどこまでもやさしくて、だからこそ傷ついて、でも強いんです。登場人物もみんな傷ついてて、青春て切ないけど永遠だと思う。本当に好き。
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とても良い読書時間を過ごせた。
主人公チャーリーをはじめ登場人物がみんなすごく良い。「こういう子いるな」学校に絶対いる人物が登場する。そしてチャーリーが少し離れた所からみんなを観察する様子、その鋭さ。ビル先生が言わなくても、読者が「チャーリー、只者じゃないな」と感じさせる作者の筆致。
登場人物たちが一年を通して、大なり小なり事件にぶつかって成長していく。チャーリーとサムの最後の関係も良かった。安易にくっつくより、ずっと洗練された関係だったと思う。
10代の子たちの、未来への希望と不安、孤独感。すごく充実した読書体験だった。ラスト、私もチャーリーの毎日がすごく楽しくて幸せであることを祈ってる。
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はじめは中々要領を得ない、読みにくさがある。
物語終盤も終盤、卒業式の頃になって、面白くなってくる。
が、翻訳だからなのか?文化が違うからなのか?しっくりこないまま最後まで読み進めることになる。
映画と合わせて観るといいらしいから、観てみようと思う。
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ウォールフラワーを初めて読んでから7年近くたった。
チャーリー、サム、パトリック、メアリーエリザベス、
みんなは今何をしているのだろう。
生きているのだろうか。愛とか恋とか自分の過去とか、
昔よりもちょっとは分かるようになったとか言うのかな。言わないだろうな。
私はいつまで経っても何もわからない、
自分のことちっぽけだなーって思っちゃって、
はみだし者の島なんて私にはないしチャーリーたちが羨ましくなっちゃう。誰かを助けたくても、自分がかけた言葉がむしろ傷つけちゃったかもって心配になるし、実際傷つけてるのかもしれない。悲しいな。
「受け止める」という行為が私にはまだ出来ないのだ。
チャーリーたち、凄いな、また会いたい、
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チャーリーは、小説家志望の16歳。入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられた高校では、ひっそりと息を潜めてやり過ごすことに注力していた。
ところが、そんな彼の生活は、周囲の学生たちとは関係のない “特別席"で、眩しいほどに輝いていた、陽気でクレイジーなパトリック、美しく奔放なサム兄妹との 出逢いにより、一変する。
初めて知る“友情"、そして“恋"―。世界は無限に広がっていくように思えた。だが、チャーリーがひた隠しにする、過去のある事件をきっかけに、彼らの青春の日々は思わぬ方向へと転がり始める―。
精神病院に入院していたチャーリーが抱えているトラウマ、陽気でクレイジーなパトリックはゲイであることとフットボール部のブラッドと付き合っていることを隠し、サムは浮気癖のあるクレイグと付き合っているが誠実ではないクレイグと志望大学の試験に悩むなど、悩み事が多いながらも強い絆で結ばれた仲間同士で悩み事に向き合い前進していこうとする等身大の青春模様を、はみ出し者の上級生パトリックたちとクレイジーなパーティーしたり、「ロッキーホラーショー」の上映会をコスプレして楽しんだり、上級生の奔放で繊細な女性サムに片思いして自作のミックステープをプレゼントしたり、サムのためにチャーリーが試験勉強に付き合ったり、クリスマスに秘密のプレゼントを送り合ったり、国語の先生アンダーソンのおかげで自分に隠れていた文才を見つけ課題図書の感想文を書いて磨いたり、好きでもない女の子と初めて付き合って価値観が違い過ぎて苦い思いをしたり、もし君が壁の花でも自分の魅力に気付いて悩みと青春を分かち合える友がいるのなら学生時代は忘れられない思い出と財産になる、そう思えるキラキラしていてほろ苦い青春小説の傑作です。
チャーリーとサムがキスするドキドキのシーン、デヴィッド・ボウイの「Hearoes」を爆音で流しながらトンネルを抜けて疾走するシーンが、印象的です。
「この瞬間だけは無限だと思えた」
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原文の英語で読んだ。
この人生で最高の文学に出会えたと思う。英語を読めて本当に良かった。
また読もう。
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15歳のチャーリー、彼に起こる出会いと別れが、彼を成長させていく。
日記形式で描かれており、端的に「こういう事が起きて、こうなった」という風に書かれている。
そこから浮かび上がる15歳という難しい時期の瑞々しさ。
映画版に比べると少し物足りなさも感じたものの、読んで良かったと思えた青春小説だった。