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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/06/26
- 出版社: 集英社
- サイズ:20cm/471,6p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-08-771671-9
紙の本
霧の彼方須賀敦子
著者 若松英輔 (著)
生涯にわたり信仰と文学の「コトバ」に共振し、晩年に稀有な作品を遺した須賀敦子。その魅力の源泉とは。さまざまな出会いによって導かれた、「たましい」の旅を描く評伝。『すばる』...
霧の彼方須賀敦子
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商品説明
生涯にわたり信仰と文学の「コトバ」に共振し、晩年に稀有な作品を遺した須賀敦子。その魅力の源泉とは。さまざまな出会いによって導かれた、「たましい」の旅を描く評伝。『すばる』連載に加筆・修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
生涯にわたり信仰と文学の「コトバ」に共振し、晩年に稀有な作品を遺した須賀敦子。
没後二十二年たっても読者を惹きつけてやまない作家の、魅力の源泉とは。
須賀敦子の「霊性」に、同じ情熱をもって迫る本格評伝。
宮沢賢治、川端康成、ウンベルト・サバ、ナタリア・ギンズブルグ、マルグリット・ユルスナール、シャルル・ペギー、ダヴィデ・マリア・トゥロルド、聖カタリナ、聖フランチェスコ、友人マリア・ボットーニ、親友しげちゃん、父、そして夫ペッピーノーー。
詩人、小説家、カトリック左派の実践的思想家、中世の聖人、愛する人たち。
さまざまな出会いによって導かれた、「たましい」の旅を描く。
【目次】
第一章 書かれなかった言葉
第二章 不得意な英語と仏教
第三章 人生の羅針盤
第四章 二人の聖女
第五章 母の洗礼
第六章 夢幻のカテドラル
第七章 レジスタンスの英雄
第八章 終わらない巡礼
第九章 ペルージャへの招き
第十章 文筆家の誕生
第十一章 ローマと新教皇
第十二章 ダヴィデ・マリア・トゥロルド
第十三章 ミラノへの階梯
第十四章 ある幼子の物語
第十五章 言葉という共同体
第十六章 エマニュエル・ムーニエと『エスプリ』
第十七章 内なるファシスト
第十八章 ほんとうの土地
第十九章 悲しみの島
第二十章 ゲットとウンベルト・サバ
第二十一章 川端康成と虚構の詩学
第二十二章 二度の帰国
第二十三章 ダンテを読む日々
第二十四章 見えない靴、見えない道
第二十五章 トランクと書かれなかった言葉
あとがき
人名索引
【著者略歴】
若松英輔(わかまつ・えいすけ)
批評家、随筆家。1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 ーー求道の文学」で第14回三田文学新人賞を受賞。16年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』で第2回西脇順三郎学術賞を受賞。18年『詩集 見えない涙』で第33回詩歌文学館賞を受賞。同年『小林秀雄 美しい花』で第16回角川財団学芸賞を受賞、19年に第16回蓮如賞を受賞。他の著書に『井筒俊彦ーー叡知の哲学』『霊性の哲学』『イエス伝』『詩集 燃える水滴』などがある。
【商品解説】
著者紹介
若松英輔
- 略歴
- 〈若松英輔〉1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、随筆家。「叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦」で西脇順三郎学術賞、「小林秀雄 美しい花」で角川財団学芸賞、蓮如賞を受賞。
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紙の本
須賀敦子の信仰生活を中心に追った優れた評伝
2020/09/21 20:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
須賀敦子の評伝はいくつかあるが、これはカソリック神学や文学に詳しい著者でなくては書けない彼女の信仰生活を中心とした評伝である。戦争の記憶のまだ残る50年代、60年代日本でもヨーロッパでも、より良き社会はどう造るのか、人はどうやって心正しく生きるのか、というような理想主義的な雰囲気が社会にあった。政治、経済活動ではなく宗教界にも色濃くあった。須賀敦子はそうした大問題を愚直に問い続け、エマウス活動のような実践を行い、そして珠玉の文学を残した。私たちが忘れかけていた、.たましいの琴線に触れる文章は須賀敦子のような心正しい人でないと書けない。その信仰生活を辿った力作の評伝である。
紙の本
評伝というより須賀敦子論
2021/12/28 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
須賀敦子の伝記ではなく、須賀の生涯と作品を辿りながらの若松英輔による須賀敦子論である。須賀になじみのない人はまずは『須賀敦子の方へ』(松山巌著)などに目を通してから本書に取りかかった方がいいだろう。