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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.5
- 出版社: 集英社
- サイズ:20cm/463p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-08-773459-1
紙の本
玉ねぎの皮をむきながら
ノーベル文学賞作家のグラスが、本書で17歳の時にナチスの武装親衛隊員だったことを告白した。ナチス社会を容赦なく批判し、「ドイツの良心の番人」とも言われたグラスのこの告白は...
玉ねぎの皮をむきながら
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商品説明
ノーベル文学賞作家のグラスが、本書で17歳の時にナチスの武装親衛隊員だったことを告白した。ナチス社会を容赦なく批判し、「ドイツの良心の番人」とも言われたグラスのこの告白は国内外に大きな衝撃を与え、ノーベル賞返上の声まで出た。本国ではまたたく間に大ベストセラーとなり、世界中で翻訳が刊行された。この告白だけが取り沙汰されているが、本書は自己の歩みを年代記的に追った個人史であり、ドイツを中心とするヨーロッパ史、世界史が織り交ぜられた一級の文学でもある。創作活動の舞台裏などのエピソードも惜しげなく盛り込まれ、その絶妙な語り口で読者の心を強く揺さぶる自伝の傑作であり、戦争体験者の貴重な実話として歴史的価値も高い。グラス・ファンの必読書であり、多くの新しい読者をも魅了する一冊である。玉ねぎの皮を一枚一枚むくように、グラスの全貌が明らかになる。【「BOOK」データベースの商品解説】
ノーベル文学賞作家のグラスが、17歳の時にナチスの武装親衛隊員だったことを告白した…。ドイツを中心とするヨーロッパ史、世界史を織り交ぜ、創作活動の舞台裏などを絶妙な語り口で綴る、衝撃かつ傑作の自伝。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ギュンター・グラス
- 略歴
- 〈ギュンター・グラス〉1927年ダンツィヒ生まれ。現代ドイツ最大の作家。99年にノーベル文学賞受賞。著書に「ブリキの太鼓」「猫と鼠」「犬の年」など。
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紙の本
偽善者。
2009/03/16 19:07
8人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
このノーベル賞作家は若い時からナチスに対して批判的と思いきや、第三帝国時代はスラヴ系のカシューブ人の血を引きながら典型的なヒトラーを崇拝していたドイツ人だったわけだ。
彼は武装SS隊員だった事は隠して、戦後は口を拭ってナチスや保守的な人々を批判したわけだ。まだ作家として活動する前に自分の過去を自己批判してからならともかく(自分も保守的な人々と同じムジナなのに)、読んでいて胸がムカムカしてきた。何故彼を擁護しようとする「進歩的」な知識人の気がしれない。彼が保守的な立場の作家だったら、手酷く批判したろうに。彼が所属したのが大量虐殺事件を起こしたとは聞かないフルンツベルク師団だからか?彼がノルマンディー戦で虐殺事件を起こしたダス・ライヒ師団やヒトラーユーゲント師団、特に強制収容所警備隊から編成された髑髏師団に配属されていたら、また違った言い方がされたかもしれない。
彼はカトリックの家庭の出身だが「神の代理人・ピウス12世」聖下ことパチェリ神父と違う意味で偽善者だ。
カシューブ人の血を引いた人物でも入隊出来るなら、中央ドイツ東部(かつてのDDRに相当する地域のポーランドに近い地域)に居住するスラヴ系のソルブ人でも武装SSに入隊出来たのかしら?