紙の本
すべての人物が怪しくて
2017/11/07 18:58
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後まで読んで、また初めから読み直すと真犯人が分かったというのもあり、人物の心情や言葉に意味合いが深まります。花音の言葉が特に印象的。華やかなバレエの世界と、裏の男女の嫉妬が織り交ぜながらで一気に読めます。
紙の本
華やか!但しミステリとしては弱い
2018/09/24 18:43
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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレエという華やかな道具立て、演目の「ジゼル」のストーリーとバレエ団で起こる事件を二重写しのように描く趣向はなかなかのもの。
ただ、ミステリとしては弱いし、メロドラマ的チープさがあるかも。
気楽に楽しむ分には結構いいと思う。
紙の本
華麗な世界の裏
2017/12/10 20:23
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレエという華麗でロマンチックな芸術の裏で美しい女たちのむき出しの感情が渦巻いてます。
『ジゼル』が演目として決定、15年前の事件が影を落とし、不可解な事が次々起こり、ついにプリマが不審死を遂げます。
誰が犯人で、どういう関係なのか勘ぐり、みんなが怪しく見えて来ます。
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ジゼルの叫び©︎雛倉さりえさんの作品を読んだばかりなので、ジゼルの知識はあひました。幽霊の仕業ではないことだけはわかっていたので誰か血縁者がいるんだろうな、まぁ主要人物だろ、とうっすら思っていたらまぁドンピシャ。悲劇なのは誰も殺そうとして人を殺していないというか、そもそもが殺陣ではなかったということ。
パピヨンさんのラストもちょっと納得いかないかなー。あのままバレエ団を立ち上げていた方が面白かったけど。誰も殺人を犯していない、嫉妬や僻みやらが露呈し、疑心暗鬼になるのに誰も本物の悪者がいなかったことがすっきりしなかった。こんなに引っ張るのなら誰かに悪者になってほしかったなーと。。
東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役のミルタに抜擢される。このバレエ団では15年前、ジゼル役のプリマ・姫宮真由美が代役の紅林嶺衣奈を襲った末に死亡するという事件が起き、「ジゼル」は長いあいだ封印されてきた。
公演に向けて準備を始めようという矢先に、花音の同期の蘭丸は、夜のスタジオでジゼルの衣装を身に纏った真由美の亡霊を目撃する。
そして、芸術監督の蝶野は事故で大怪我を負い、プリマの嶺衣奈は精神的に追い詰められていく。配役の変更で団員の間に不協和音が生じる中、不可解な事件が相次いで……。
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東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役のミルタに抜擢される。このバレエ団では15年前の悲劇的な事件のため「ジゼル」は封印していた。
15年前に亡くなったプリマの亡霊とかネタは陳腐だったけど、バレエ界の内情が詳しく書かれていて面白かった。
ラストはさすが、一筋縄ではいかなかった。
(図書館)
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東京グランバレエ団15周年記念公演の演目がジゼルに決定。このバレエ団では15年前にジゼル公演時にある事件が起きて人が死にそれ以来タブーとしてきたのを15年ぶりにやることに…
そこから始まる亡霊騒ぎ。
ホラーテイストと言うより絶対これは誰かが意図して裏で何かをしていると言う事が分かるニュアンスだけど、真相がなかなか見えてこないもどかしさに割とすぐに読んでしまった。
1つの真相が見えた後に見える違う一面がなるほどな…と思う。
美しいバレエを演じるには嫉妬、挫折、涙、怒り色んな負の感情を背負って乗り越えて完成するのだなと思った。
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バレー団が次の記念公演で演じる演目が「ジゼル」に決まる。それは過去に忌まわしい出来事がありタブーにしていた演目だった。公演に向けて練習する団員や関係者に事件が立て続けに起こり、やがて死者が・・・という話。
良い役に付いた団員に対する嫉妬や反発が描かれ、今作も秋吉さんらしいダークミステリーかと思って読んでいたら、それほどオドロオドロしい内容では無かった。バレーに情熱を注ぐ団員達の姿や踊りの描写等、普通に小説としてとても面白かった。ただ、ああいう真相にするのなら伏線が一つ二つ欲しかったな。そこだけが残念。
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イヤミスの秋吉さんが描くとクラッシックバレエの名作「ジゼル」がこうなる。
不穏な雰囲気の漂う美しい舞台設定にぞっとする。
バレエ好きな人にはあんまりお薦めできない。
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これは一気に読みました。
先が気になって、感情移入もしやすくて…
バレエのジゼルは見たこともないし、話もよくは知らなかったけど、小説の中に分かりやすく説明をされていて、本当に読みやすかったです。
バレエと、ミステリー
はじめはどんな感じだろうと思って読み始めたけど、
読んでよかった、本当に面白い小説でした。
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ロマンチックバレエの代表作と言われている「ジゼル」のストーリーに絡めた展開は、とってもおもしろかった。内容はダンサーにより解釈が異なることや、主人公が死装束で踊る唯一の作品だということも初めて知った。表舞台では優雅で華やかなバレエの世界も、裏では嫉妬や裏切り、憎悪が渦巻いている。
最終章「カーテンコール」は、きっちりおさまるところにきれいにおさまっているのだけど…うーん、「東京スペリオール・バレエ団」を新たに立ち上げ、ブレーンのひとりとして携わることになった花音が、姉の名誉のために真実を知りたかった!のではなく、自分の夢の実現のために実はすべて計画していたことだったとしたら…なーんてエンディングを期待してしまった。ちょっと無理があるか。
花音ちゃん、ゴメンね。
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ゆっくりと進んでいたのに、解決に向けては一気に進んで終わった。
もっとドロドロしたものを期待していたけど…。
カーテンコールはまさかの?!だったな(笑)
うーん。面白かったんだけど、もうちょい何か違う展開でも良かったのではないか?と欲張りな考えしてしまう。
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「ジゼル」のストーリーと共に、展開されていく。
姫野真由美(16)が横領して殺人未遂起こしたが逆に亡くなってしまうって、展開に無理ありすぎじゃないだろうか?
「ジゼル」上演決定後の舞台を作っていく様子は興味深かったが、後半に行くにつれ、話の展開が見えてきてしまう。
カーテンコールで描かれたラストが、最後に話を小さくまとめてしまったようにも感じる。
彼女はいくら真実を明らかにするためとはいえ、あれだけの犠牲を出してしまったことに何も後悔はないのだろうか?
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大変面白かった。最後まで飽きずに、あっという間に読むことができた。バレーの「ジゼル」の説明が何回も何回もされているので、自然に「ジゼル」がどういった物語だったのか、初めて知ることができた。ただし、それによって、ジゼルを理解できたかというと、はっきり言って私には理解できなかった。
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過去の事件が原因で封印していた演目「ジゼル」を解禁し、上演を決めた東京グランドバレエ団。
大役への抜擢から起こる配役争いとそれに伴い少しずつ表面化する嫉妬。古典少女漫画のお約束の様な展開から、十五年前に死んだはずのプリマの幽霊が現れた事により事態は一気に不穏さを増していく。
当初は和やかに公演に向かって一丸に見えたバレエ団の面々も、死者が出て配役が繰り上がって行く中で内面に秘めた妬みの感情を隠さなくなる。
バレエを愛し過ぎた故に起こる悲劇の連鎖。
個人的にバレエが好きなのでストーリーのスピード感もあって一気に読めた。
ジゼルの解釈をディスカッションしながら広げていく場面はそれ単体でも面白い。
章の合間にジゼルの物語が挟まれるので、ジゼルの内容を知らない読み手でも比較的分かりやすいはず。
ただジゼルの代役指名をあっさり断るのが、その後の殺害理由の検討の為の展開にしか見えなかった事と、幽霊の正体が予想外というよりは唐突過ぎて少々アンフェアな所はどうしても微妙。
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バレエの美しさと、頂点を目指したい気持ちから様々な感情が渦巻くものだと感じる。バレエを愛し、頂点に上り詰めるには憧れ、羨望と同様、嫉妬も感じてしまうだろう、やはり心の余裕も必要だろう。団員は幼い頃からバレエ漬けで、頂点を目指すために努力する姿は印象的であった。そこにバレエの役を巡って、一番、主役を勝ち取りたいと思う団員同士の嫉妬、羨望といった感情が渦巻き、以前亡くなったダンサーの生霊などそれが団員の不可解な死と関連があり、事件の解明に団員同士の複雑な関係、感情がうずまき、犯人は意外な人物に驚きを感じた。