紙の本
そういえば、ペイリンもうさん臭かった
2022/07/02 22:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本で、ああそうなのかと面白かったことがいくつかあった、嘘と陰謀論で相手を倒すのはトランプの専売特許だと思っていたら、オバマに大統領選で敗れたマケインの副大統領候補だったサラ・ペイリンという人も平気で嘘をつける人だったようだ、トランプさんはペイリンさんのやり方をまねたのかもしれない。どうして、序盤でパッとしなかったバイデンさんが民主党の大統領候補になれたのかも理解できた、トランプに勝つには彼しかなかったのか。デモ参加者に暴徒化する人がいて、その略奪行為について理解できると言っている人が結構いること、でも、私にはそれは理解できない。作者は、トランプは連邦議事堂襲撃事件とともに脱線した列車だと思っていたが、実はしぶとく支持者を抱えていたと驚く。やはりアメリカには隠れトランプファンの白人がたくさんいるのだ私は思う
電子書籍
すごい体験……
2022/12/01 00:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな体験をされた日本人は、この作者だけでしょうね……。本当に、すごい体験てす。そして、そのたいけんから、なぜ、アメリカでは、トランプが支持されるのか、または、反トランプが存在するのか……
紙の本
トランプ信者の具体
2022/03/25 12:28
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
トランプ氏とその信奉者については、さまざまな本や記事が出ていて、ある程度は知っており、大きな流れとしては、本書を読んで初めて知ることは少ない。
ただ筆者が自らトランプ信者の中に入り込み、具体的な会話を引き出しているという点で、ほかの本とは一線を画す面白さがある。
トランプの言っていることは大部分はハチャメチャだし、その支持者の行動についても理解できないが、彼らがどんなことを考え、どんなふうに折り合いを付けているかなど、具体的な人物の言葉や姿から、うかがい知ることができた。
投稿元:
レビューを見る
とても面白かった。
アマゾン、ユニクロ潜入とずっと読んできて、まさかアメリカへ行くとは想像もしてなかったけどアメリカ選挙の流れと有権者の声はとても興味深かった。
トランプって、大統領選挙に突然出てきて当選したおっさん、くらいに思っていたけれど、アメリカではそれ以前からテレビに出てて知名度があったことをこの本で初めて知った。テレビがトランプを成功した経営者というイメージを広めていき、その土壌があったからトランプは大統領になれたのだなと思った。やっぱりテレビの力はすごいな。帰ってきたヒトラーっていう映画でも思ったけどヤバイ人を安易にテレビに出してもてはやすのは本当によくない。
あとこの本では、バイデンがどのようにして大統領候補になったのかも書かれていてそれも面白かった。(なにせこれを読んでる時の大統領はバイデンだから)
全然人気なくて崖っぷちまで追い詰められてかーらーの、黒人票獲得の大逆転、かつ対立候補の相次ぐ撤退でトランプの対抗馬になってて、別に人気があってとかじゃなかったのね。無難なところにまとまったのね。と。
しかし、後半のトランプ支援者がトランプ信者になっていき、襲撃事件につながっていく流れを読みながら、一体どうしたらよいのかと考えてこんでしまう。トランプ信者の人は筆者が、でもトランプのこんなところは問題では?とかニュースではこんな成果しか出てないよ?とか言ってみても、フェイクニュースだとかそうは思わないだとか聞き入れない。読むもの聞くものみんな自分の都合の良いメディアニュースばかり。トランプも演説で嘘ばっかりついてるし。
嘘ついてる側が嘘を正す方に、嘘の責任を押し付けるやり方っていうのも、それ日本でもあるーwって思った。
この本を読むと、トランプが嘘ばっかついてて政治思想のないしょうもない奴なのがよく伝わってくるけど、それを回避するのが本当に難しいんだなっていうのはエピローグを読み、また現在トランプが再選しそうな状況を見てもつくづく思う。
日本でも年1回ずつくらい、こういう政治の流れまとめなり記事なりがあればいいのになと思った。
投稿元:
レビューを見る
2019年12月から21年1月までの1年間、筆者はトランプ陣営の選挙スタッフとして戸別訪問や集会での対話を重ねた。その記録をまとめたもの。21年1月の連邦議事堂襲撃事件でも、最前線からの声が伝えられている。トランプ支持者だけではなく、民主党支持者の声も拾い上げられているのも特徴。
筆者が選挙スタッフに扮しているからというのもあるだろうが、トランプ支持者も反トランプも、自らの政治信条をハッキリと語ったり態度に示したりするところに、日本の選挙との違いを感じる。
投稿元:
レビューを見る
アマゾンやユニクロ潜入の横田さんの本は読みました。信頼できる書き手だなと思っております。
今回はトランプということで、スケールがまた大きくなっております。米国でジャーナリズム学位を取っていることも初めて知りました。
トランプ陣営のボランティアスタッフに潜入し、リアルな雰囲気がしれました。
コロナ等もあり、それほど実際の仕事がなく、潜入した緊張感はないですが、2020年1月6日の議事堂乱入や、Qカノンのことなど、リアルな人とのやりとりはとても面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
「21世紀の精神異常者」といえば本書の主人公、ドナルド・トラソプの独走だと思っていたら、ウラジミール・プーチソがここに来て巻き上げてきており、私も困っているのだが、それはさておき、私が国内で最も優れたルポライターの1人だと思っている著者による最新作は「アメリカ大統領選に共和党ボランティアとして参加し、その実態を描く」というものである。
著者はユニクロの店員、Amazonの倉庫などへ立場を隠して自らが一労働者として潜入し、その取材に基づくノンフィクション作品を書くことで知られているが、企業ではなく政治の舞台を描くために選んだのは、共和党ボランティア、という手法である。ニュースなどではお馴染みの”TRUMP 2020”のロゴが入ったキャップに、”I ♡
TRUMP”と記されたTシャツを着こんで、ひたすらに戸別訪問を行いトラソプへの投票を呼びかけ、ボランティア用のスマホアプリにその結果を打ち込んでいく、というのがそのボランティアの活動である。
また、トラソプ支持者の支援集会にも出かけ、妄信的なトラソプ信者に対してソクラテスの問答法よろしく「なぜあなたは彼を支持するのか?」を巧みな話法で聞いていく。
取材の極点は2021年1月6日、狂信的なトラソプ支持者らによる連邦議会議事堂への襲撃であり、催涙ガスを吸い込みながら”アメリカの民主主義が死んだ日”と取材ノートに書きつけた過酷な1日のルポは生々しい。
トラソプはいったん表舞台を降りたとはいえ、未だに彼を支持する数多くの狂信者たち、そしてその人気にすがりたい共和党議員たちの存在、そして何よりも再度その趣旨の発言を繰り返すトラソプ本人の発言を見る限り、2024年の大統領選で再度、共和党候補にトラソプが選ばれる可能性は十分にある。そう考えると、本書で描かれるトラソプの限りないウソとそれを妄信する狂信者たちの振る舞いをつぶさに観察した本書の価値は、より一層に増すように思われる。
投稿元:
レビューを見る
Amazon、ユニクロでの潜入取材で有名な著者が、トランプ信者に潜入取材した。面白くないわけがない。トランプ支持者ではなく「信者」と表現しているのもさすが。読んでいるとその異常性が理解できる。
Qアノンについたの記載も興味深い。なるほど、疑問を投げかけるだけで信者たちは勝手に嘘の事実を作り上げていくのだ。(Qアノンの信者になってしまった知人がいるが、仕組みがわかると納得。かわいそうにも思えてくる)
今後の動向にも注意したいし、著者の横田氏にはこれからも取材を続けて欲しいと願う。
投稿元:
レビューを見る
著者の潜入シリーズ、なんとアメリカへ!
それもコロナ禍の中、本当に罹患しなくてよかった。
政治に無関心だった私にもよくわかる内容であり、分断、ファクトチェックなど改めて知ることとなる。
選挙の仕組みが違いすぎて、日本と比較するにはなかなかに難しいが、民主主義という概念、どう学んできたのかと自分に問う。
投稿元:
レビューを見る
まさに話しを聞いてみたかったトランプ信者の方々
この本を読んで見えてきたのはトランプ支持者にも
様々な人達がいるという当たり前の事実
それにしてもトランプ…
投稿元:
レビューを見る
トランプについてはBob Woodwardの著書も読んできたが、本書はほとんどの米国人にとっては所与の情報であるものの日本人がほとんど知らないトランプの経歴も紹介しており(満座の場でオバマにコケにされたこととか)、理解が深まった。ファクト・チェックもしっかりやっており、信頼できる内容。
破れはしたもののトランプの得票数が2016年から1,100万人以上増えたことに驚く。バイデン大統領選の支持率は低下しており、民主党は一枚岩でないので、11月の中間選挙を経て2024年の大統領選挙がどうなるのか、非常に心配される。
2016年の大統領選挙の前に留学時代の友人と「トランプが大統領になることはあるだろうか?」と話したことがあり、その際に「アメリカ人はそれ程バカじゃないだろう」という結論になったことを思い出す。
本書を読んで、アメリカそして民主主義の行く末が非常に心配になった。日本人は民主党に政権を委ねて痛い目にあったので、今や野党に期待するところがない。しかし、アメリカでは、連邦議会議事堂襲撃があっても、「トランプ信者」は減らない。「トランプ信者」を生むアメリカの病巣は深刻で、本当に心配である。
投稿元:
レビューを見る
綿密な計画で現場に潜入し、その仕事っぷりから現場の信頼を得ながら、取材を行い続ける。横田さんには敬意しかない。
投稿元:
レビューを見る
トランプって思ったよりひどかったんだ
もし、今トランプとプーチンだったら?って想像するだけで怖い。SNSの影響力ってすごいな。まだ、使いこなせていない世代が多いけど、10年程でその世代が少なくなった時世界ももっとかわるんだろうな。
投稿元:
レビューを見る
TV番組で形成されたトランプ元大統領の米国でのイメージ、反省なく嘘を繰り返し、またその嘘が支持者に受け入れられていること、共和党のトランプ党化、陰謀論の広まりなど、アメリカの驚く実態をよく理解できました。
銃規制、中絶、人種問題など、日本では社会問題化が深刻とはそこまで言えない課題が、社会を分断するアメリカの深刻な病理が、臨場感を持って報告されいます。一方で、その分断の解決に向けて取り組む人々が確かにいることも、アメリカの一側面だと、希望も感じました。
投稿元:
レビューを見る
トランプが無責任にウソを並べ、人を攻撃し、それを盲目的に信じ、トランプの言うことを積極的にまき散らす支持者、そんな場面が何度も繰り返され、本当に気分が悪くなる。オバマ大統領に反対にやり込められた場面で、少しだけ持ち直す。そして、2020年の大統領選後に周囲が離れていく場面も。しかし、議会襲撃事件後に、俺は関係ないと逃げる姿には、怒りを感じる。
アメリカで、実際に大統領選を、これだけ近いところで長い期間取材、とても興味深く読んだ。そして、トランプはどうやってこの姿になったのか、という話も面白い。
父から「弱さこそが最大の罪」、恩師の悪徳弁護士から「決して簡単に和解するな。歯向かわれたら、何倍もの力で殴り返せ」と教えられ、そして、事実かどうかは重要ではなく、自分がよく見られるなら多少のウソは許される、ウソも繰り返し言えば、人びとはそれを信じるようになる、という「真実の誇張」を信じて、ビジネスを拡大したトランプ。1987年には、大統領選を意識して政治的意見を発信し始める。2000年には改革党から出馬を目指すも途中で撤退。そして、その強烈な個性をテレビのリアリティ番組に利用される。そこで、「成功した起業家イメージ」というキャラを付けられ、全米にそのイメージが浸透していく。
トランプを育てたのはテレビ。確かに昔はテレビや新聞の言うことは間違いない、みたいな風潮、共通認識、常識みたいなものがあった。それを逆手に取り、嘘と虚栄を並べ立てる輩が出てきた、それがトランプなのか。