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紙の本
世界から猫が消えたなら (小学館文庫)
著者 川村 元気 (著)
郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分...
世界から猫が消えたなら (小学館文庫)
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商品説明
郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!【「BOOK」データベースの商品解説】
郵便配達員として働く30歳の僕は余命わずかと宣告される。すると、悪魔が「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは1日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。〔マガジンハウス 2012年刊の加筆〕【「TRC MARC」の商品解説】
ついに映画化決定!
郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。
「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」
僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計……そして、猫。
僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。
二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化、映画化!
【商品解説】
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書店員レビュー
世界から猫が消えたなら
ジュンク堂書店松山店さん
30歳、郵便配達員の僕は、ある日突然余命わずかと宣告される。
そこへ現れた悪魔。
「世界から何かを消す代わりに あなたは一日だけ命を得る」
と、取引きを持ちかけられ世界からモノが消えていく。
世界から猫が消えるなんて現実ではありえないけれど、考えてみてください。
もしあなたがこの小説の僕だったら。
命と引き換えに何を消しますか?消した後の世界ってどうなるの?
読み進めながら僕と一緒に感じてみてください。
現実の世界がより愛しくなっているのではないでしょうか。
紙の本
やばい
2016/04/16 07:47
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
何でこのようなことをさらっと書けるのでしょうか。
主人公のお母さんの考え、行動、言動に心をうたれました。
アロハも可愛いらしくそういう性格だからこそ主人公の気持ちを変える事
が出来たのだと思います。
とても素敵な話です。 映画も見ようと思います。
紙の本
泣きました。読んで広げましょう。
2016/03/05 22:44
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ba2kuma - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然起きる死との葛藤!そこに母との思い。SFが入ってますがとにかく素敵な一冊です。もうすぐ映画にもなります。あとがきにもあるように知り合いにも是非オススメしたい本です。
紙の本
自分の人生を振り返ってしまう
2016/02/11 11:00
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まーしゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
もし、突然に余命宣告をされたら。残された日をどう生きるだろうか。
郵便配達員の男性が余命宣告を受ける。目の前に悪魔が現れ、この世界から何かを消す代わりに1日だけ命が得られるとの提案を持ちかけられたら。何を消していくのだろう。人は何かをなくして気づくことが多いのだろう。
紙の本
自分が思うだけで、人はいくらでも幸せにも、不幸せにもなれるということ
2016/07/09 13:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「自分が幸せか、不幸せか。
自分ではよく分からない。
ただひとつだけ分かることがある。
自分が思うだけで、人はいくらでも幸せにも、不幸せにもなれるいうことだ。」
郵便配達をしている青年が余命を宣告された。
世の中からなにか一つ消すと、自分の寿命が一日だけ伸びると、
悪魔から持ち掛けられて、まず電話を消してみた。
彼が飼っている猫を思うと、自分の寿命一日分と引き換えに世の中の猫を消せないと、気が付いたときに悟った事。
ヨックモックの箱に入った無数の切手が、その思い出とともにじんわりと教えてくれました。
紙の本
生きることに迷ったら読んで欲しい
2019/08/31 18:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの通りです。「死」と引き替えに何かを消す…というとても重い内容にもかかわらず、軽く、でも強いメッセージを感じる1冊です。読みやすいので先ず読んでみよう。
紙の本
大切なもの、そして、猫
2019/08/29 10:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:姫路ねこ研究所 - この投稿者のレビュー一覧を見る
余命短い主人公が寿命を延長する代わりに、この世から大切なものを消し去る契約を悪魔と交わす。悪魔は色々なものを消し去る。消し去った後で、主人公はその価値に気付く。その過程の中、だんだん自分が生きてきた意味、そして本当に大切にしなければいけないものに気付く。そして主人公が行き着いた先には・・・
これだけならよくある小説だ。本書の最大のポイントは消し去るものの候補に、“猫”を入れたことである。便利なものだが、実はもっと大切なものを消し去ってしまっていた電話。楽しいだけのものだが、自分自身や人間を構成していた映画。人間を規制するものだが、実はその人間に安心を与えて本当の意味で自由にしていた時計。そして、猫。
消えゆくものとその価値を再発見する過程で、電話、映画、時計。その順と、意味するところはよくわかる。でもどう読んでも“猫”が何を意味してここに入ってるんだろうか?がわからない。人間の存在にかかわらず存在しているもの?う~ん、しっくりこない。そして、主人公は猫を消す選択をしなかった。
「人間は自分が知りえない自分の姿、自分の未来、そして自分の死を知るために、猫と一緒にいるのではないか?」
「猫が人間を必要としているのではない。人間が猫を必要としているのだ」
わかった。著者にとって、“猫”は、絶対的なもので、何にも比べられないものなんだ。電話、映画、時計と違い、日頃からその価値は主人公、家族、登場人物すべてが気付いている。改めて気づくものではない。そこも本書で猫が絶対的で特別なものとする所以だ。
猫って、ほんとうにかわいい。見ていて飽きない。サイズも大きすぎず、小さすぎない。構ってほしければやってくるし、そうでなければ離れている。理屈なんかいらない。猫はかわいい。人間のパートナーである。
一つだけ、著者の主張に同意できない点がある。
「猫というのは大したものだ。いつも僕の気持ちには反応してくれないくせに、本当につらい時にはこうしてそばにいてくれる」
そんなことはない。人間が本当につらい時でも、かまってほしければ気にせず飼い主に構わずじゃれついてくる。
でも、猫はかわいいんだな。
紙の本
哲学的!?
2017/11/29 13:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:でぃー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んでいると、いろいろなことを考えさせられる。しかも読み終わったときには、本を持つ手が震えているくらいの何ともいえない感動がある。
紙の本
感動しました
2017/03/25 18:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とうふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読みやすくてすぐに読み終えてしまうけど、死に対する考え方や捉え方がストーリーを通してかかれており楽しみながらも死について考えさせてくれる作品でした。キャベツ大好き。
紙の本
大切なことを思い出させてくれる
2016/12/20 00:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いぎりす - この投稿者のレビュー一覧を見る
パラパラと2日で読み切ってしまったので、またじっくり情景を想像しながら主人公の言葉と共に深く物語を感じたい。難しい言葉は特に出てこない。代わりにアロハを着た陽気な悪魔が出てくる。サラッと読めてしまうけど、所々に大切なことが散りばめられている。「何かを得るためには、何かを失わなければいけない」ということは厳しいのだけれど、現実問題そうであって。当たり前に生きているけど、その当たり前が幸せなことに気づくことはなかなか難しい。むしろない物ねだりの人間の欲は満たされることはないし、だからどんどんと便利さを求めて様々なモノを作り、心を満たす為に豊かさを求める。不安を取り除く為にルールを作り、自らを縛る。なければないで生きていけるような無駄なことが多い世の中かもしれない。でもそれは本当ににそうなのかな。うーん。考えが纏まらなくてこんがらがってきた。結局のところ、なくても生きていけると考えていたって、実は失ってみたら寂しくなるのかもしれない。身近な人、特に家族は近すぎて特別な存在だと気づきにくい。家族であることを当たり前に考えて蔑ろにせず、ちゃんと営んでいかなければいけないのかもしれない。「家族で"ある"、じゃなくて家族を"する"」っていう言葉は腑に落ちた気がする。
紙の本
映画にもなりました
2016/10/06 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
友達が、高校の国語の授業の書評コーナーで紹介していて、おもしろそうだと思って読みました。
主人公の名前が出てこない。これがこのお話の特長です。
そして、主人公の感情が半端なくリアル。
例えば、余命を宣告されるシーン。
発狂とかしない。何も考えられなくなる。
実際そうだろうなーと思います。
だから、まるで自分の事のように感情移入してしまいます。
物語の世界にどっぷりと浸ったときにちょうど出てくる母の手紙。
外で読んでいたのですが、人目をはばからず泣いてしまって大変でした(笑)。ですから、ひとりになれる場所で読むことをおすすめします。
映画化も話題になりました。もちろん見に行って、もう話は分かっているのに映画でも超号泣。
友人が必死にDVDを探し漁るシーンが印象的でした。
私の中では、名作中の名作です。何度でも楽しめるし、読んだ後、生きる喜びをかみしめることができるからです。
超おすすめです。
紙の本
「感涙」
2016/05/21 17:02
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:腐女子であり、リア充(笑) - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画版も、これも、「世界からボクが消えたなら」も、全部泣ける。
涙で前がぼやける&眼鏡濡れたけど(笑)
「何かを得る為には、何かを失わなくてはならない」
その言葉の真意を知った時、きっと貴方は涙する。
そして叫びたくなる筈。
「生きてやる」と・・・
紙の本
おもしろかったです
2015/12/22 07:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ショートケーキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに買った小説です。猫が好きで買いました。
自分の命と引換に世界から物が消えていく、現実ではありえないことですが最後まで読みやすく命の大切さを感じました。
紙の本
世界から大切な人が消えたなら
2015/08/23 01:45
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何かを得るためには、何かを失わなければならない。でも、大切な人を失うのと引き換えに、何を得ようというのか。そう考えると、多くの人の命の犠牲の上に成り立つ戦争で、大切な人を失ってまでも、得られるものなんてない。「世界から大切な人が消えたなら」と想像してみれば、戦争なんてあり得ない。大切なものは身近にある。その身近な大切なものに想いを馳せることの大切さに気づかせられる物語でした。
紙の本
感慨深いものがあります。
2019/04/10 21:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もしも自分が主人公と同じ境遇に於いて本書と同じ経験で何かを消さなくてはならない事になったなら?…この事に尽きます。
会った事はありませんが、通っていた高校の数年上の上級生の方が白血病で大学受験を経験する事なく亡くなられた事がありました。その方は、今自分に出来る事は『目標である京大に合格する事』で、その為に病院で懸命に勉強をし、余命を勉強に注いだとの事でした。模試で何度かA判定をとった事もあったそうですが、慢心する事なく、ひたすら勉強し続けたようです。
人が余命の中であと何に力を注ぐのか、千差万別だとは思いますが、つくづくその事について考えさせられる内容でした。
紙の本
考えさせられる
2015/08/16 23:12
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすく、買ってすぐに読みきりました。両親との関係を自分自身と重ねながら読む事ができたため、深く考えさせられました。