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紙の本
ヒトリコ (小学館文庫)
著者 額賀澪 (著)
【小学館文庫小説賞(第16回)】金魚殺しの濡れ衣から壮絶ないじめの対象となった小5の日都子は、「みんな」には属さない「ヒトリコ」として生きる決心をする。高校に進学した彼女...
ヒトリコ (小学館文庫)
ヒトリコ
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商品説明
【小学館文庫小説賞(第16回)】金魚殺しの濡れ衣から壮絶ないじめの対象となった小5の日都子は、「みんな」には属さない「ヒトリコ」として生きる決心をする。高校に進学した彼女たちのもとに、金魚を置いて転校した冬希が戻ってきて…。番外編も収録。〔2015年刊の加筆・改稿〕【「TRC MARC」の商品解説】
青春小説の旗手デビュー作、待望の文庫化!
深作日都子は小学5年生の時、教師から金魚を殺した濡れ衣を着せられ、熾烈ないじめの対象となった。そのときから日都子は、誰にも心を閉ざし、「みんな」には加わらない「ヒトリコ」として生きていく決心をする。
田舎の小学校の生徒達はそのまま中学校へ持ち上がる。ヒトリコの心の支えは、ピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけ。合唱の盛んな中学では生徒の間にカースト制度が生まれ、激しいいじめや陰口が横行する。「みんな」に属している限り生徒間の闘いは続く・・・。
地元の高校の入学式。小5で転校した冬希の姿がそこにあった。モンスターペアレントの母親との暮らしに疲れ切った冬希は、母親を棄て、父親の地元に戻ってきたのだった。何も変わらぬ故郷、仲間。ただ、一人だけ全く変わってしまった日都子の姿に冬希は驚く。そしてその原因が自分が飼い、置いてきた金魚と知り・・・。
誰もの心に突き刺さる、青春の残酷さ、閉塞感・・・・・・。絶望的な孤独の末に見えてくるうっすらとした光。必ず誰もの心の奥の奥に入り込み、内側からあなたの心を揺さぶる、苦くて新しい青春小説です。
【編集担当からのおすすめ情報】
額賀澪さんの鮮烈なデビュー作が待望の文庫化。今回、この文庫化のために巻末には<文庫特別番外編>として、本編エンディングから約10ヶ月後の日都子と冬希の特別エピソードを書き下ろしていただきました。
高校一年生の最後、3月の修学旅行。そこでの、心がほっこりする珠玉の短編です。その後の日都子がどんな高校生活を送っているのか、冬希はどうなったのか。どうぞ、お楽しみください。【商品解説】
目次
- 目次
- 1 ヒトリコと『アメイジング・グレイス』
- 2 ヒトリコと『心の瞳』
- 3 ヒトリコと『遺作』
- 4 ヒトリコと『怪獣のバラード』
収録作品一覧
ヒトリコと『アメイジング・グレイス』 | 5−74 | |
---|---|---|
ヒトリコと『心の瞳』 | 75−177 | |
ヒトリコと『遺作』 | 179−254 |
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苛めを憎む
2022/11/21 10:09
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校五年生の時にクラスで飼っていた金魚が死んでから、深作日都子に教師や同級生からの苛めが始まった。その事件がきっかけとして日都子は誰とも関わらないヒトリコとして生きていくことを誓う。高校に進学した日都子の学校に海老澤冬樹が転校してきた。冬樹は日都子の小学校の同級生であり、ヒトリコの原因になった金魚を飼い始めた男の子だった。そして冬樹の転校がヒトリコの生活を・・・・・。
小さい頃に受けた苛めで日都子はヒトリコになっても生き抜いた。彼女の強さに拍手したい気持ちです。大人ですらいじめに負けてしまうことがありますからね。