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紙の本
赤道 星降る夜 (小学館文庫)
著者 古内一絵 (著)
ブラック企業に追い詰められ多額の借金を背負った達希は自殺を図り、15年前に死んだ祖父の霊に助けられる。祖父は生前心残りの「人探し」を条件に、隠し財産で借金の肩代わりを提案...
赤道 星降る夜 (小学館文庫)
赤道 星降る夜
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商品説明
ブラック企業に追い詰められ多額の借金を背負った達希は自殺を図り、15年前に死んだ祖父の霊に助けられる。祖父は生前心残りの「人探し」を条件に、隠し財産で借金の肩代わりを提案。祖父の霊とのボルネオへの旅が始まる−。〔「痛みの道標」(2015年刊)の改題,加筆改稿〕【「TRC MARC」の商品解説】
真実から生まれた、命の重さを問う人間賛歌
ブラック企業に追い詰められ多額の借金を背負った達希(27歳)は発作的に飛び降り自殺を図り、15年前に死んだ祖父の霊に助けられる。祖父は生前心残りの「人探し」を一緒にすることを条件に隠し財産で借金の肩代わりを提案。
そこから祖父の霊とのボルネオへの旅が始まる。そこで出会ったのは、個性豊かな人々と悲惨な戦争の記憶。将校でも戦闘機乗りでもない大多数を占めた一般兵士の彼らの戦死とは、飢えや伝染病で命を落とす悲惨なものだった。
やがて一行は赤道の街に到着。そこには、この旅に祖父が託した本当の目的が隠されていた。今まで決して口にすることのなかった、「知られざる謀略事件」とは・・・・。そして、そこに隠された,祖父の過去にまつわる真実とは・・・・・。
【編集担当からのおすすめ情報】
おそらく日本国内ではほとんど知られていない、終戦間近の時期インドネシアで実際に起こった「ポンティアナック事件」がモチーフとなっています。この事件は日本ではほとんど知られていませんが、現地では今も毎年慰霊祭が行われ、忘れられることはありません。それは、決して遠い記憶ではありません。
戦争時は軍隊、現代はブラック企業、有名大学の体育会まで。名前と質こそ違えど、現代も昔も一部上層部の私利私欲のために犠牲になり、苦しむ人々はたくさん存在します。著者の力強い筆に救われ、励まされる方も多数いらっしゃると思います。
こんな時代だからこそ、10代の高校生から戦争を経験された年輩の方々まで、現代を生きる多くの方に是非読んでいただきたい、人間賛歌。
読後は爽やかで、明日を生きる力が湧いてくる小説です。
インドネシアとの国交樹立60周年の今年の夏に、満を持しての文庫化です。
【商品解説】
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発想にビックリ
2022/01/24 16:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
多額の借金を持ち、粉飾決算の責任を一人で背負わされ投身自殺を図った達希。その時15年前に亡くなった祖父の霊が現れ、達希は一命を取りとめる。祖父は達希に借金と自分の隠し財産を引き換えにある女性探し依頼する。その女性の手掛かりはインドネシアのボルネオから来た手紙だけだった。達希は霊になった祖父とボルネオへ向かう。祖父が探していた女性とはどのような関係であったのか、そして何故ボルネアだったのか?
ブラック企業と戦時中の贖罪を関連付けるとは想像できませんでしたね。しかし、戦時中に東南アジアで起こったことや、特高のしたことを考えると戦時中とはいえブラック企業とかわりないですね。インドネシアは親日というイメージが強いのでちょっと驚きでした。