読割 50
電子書籍
劇場(新潮文庫)
著者 又吉直樹
高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田...
劇場(新潮文庫)
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劇場 (新潮文庫)
商品説明
高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田にとって、自分の才能を一心に信じてくれる、沙希の笑顔だけが救いだった――。理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。芥川賞『火花』より先に着手した著者の小説的原点。
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紙の本
青春の終わり
2020/05/22 14:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとも心苦しくなる話。でも堪らなく好き。夢に向かってもがいたり、だらけたり、言い訳したり。そんな青春の終わりの頃の話。登場人物それぞれの気持ちもわかるから、誰のことも責められない。でもどことなくやるせない。終わりのシーンはとても美しくてずっと忘れられない。
紙の本
下北沢で生きた記憶が蘇る。
2023/10/22 21:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸大生や、クリエイターの中にあるやるせない感情をうまく表現して共感してしまった。
感性が、それそのものであり、読書していて懐かしささえ覚えた。
紙の本
流行ってたから買ってみた
2020/11/27 22:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通り流行ってたから買ってみました。
とてもおもしろかったです。
紙の本
芸術家の葛藤にユーモア
2020/09/01 01:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公のままならない日々と、演劇の創作の試みで描かれる思索の面白みと、思わず笑うような、しかし真剣なユーモア、そして、最後にかけて、こみ上げてくる切なさ。文豪の香りを引き継ぎつつ、現代的でもあり、読みやすい。会話と地の文のバランスも、とても自然で、上手いと思った。
主人公は、真面目に演劇に向き合い、ひたむきで、純粋なのだが、ままならない状況で、遊んでいるとも言えるような生活をしている。芸術というものに携わる者の葛藤が描かれているともいえ、また、その生活をしている自分を見つめる眼差しが、鋭い言葉で、胸に迫る。純粋で、優しく、弱さのある沙希との対比も、主人公を引き立てている。
特に後半からが私には面白かった。
また、著者自身による解説も、文章が上手く、きちんとしていて、面白く興味深かった。興味関心を持つ問題を正面から見つめようとする、作家の真摯な姿勢と、書くことに対する真剣さや敬意が、窺いしれた。
紙の本
うん。
2020/07/25 18:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あきひこ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
又吉さんの小説はいつも軽い鬱になります。
ボクが学生時代を過ごした東京。そして主人公のダメなところ、不器用なとこはボクにそっくり。あの時あ〜していたらこうしていたらと、もう一度やり直したい気持ちがあります。
あの時代、夢をもって東京で過ごした思いがよみがえります。
紙の本
不器用男と純女
2020/10/03 20:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
不器用すぎる永田と、どこまでもピュアな沙希を見守りたくなります。同じスピードで都内を歩き回っていたふたりの間に、少しずつ生じていく距離感が切ないです。
紙の本
誰にでもある最低な部分
2019/10/16 08:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の永田は「自己中」とは一言で片付けられない・・・自分勝手な、甘えん坊で、かまってちゃんで、独占欲が強く、ひねくれていて、独りよがりで、理屈っぽくて、僻み屋で、自意識過剰で、自己評価が高く、そのくせ他人に何か言われると傷つきやすく、怖がりで、自分のことは棚に上げて相手を攻撃するといった最低な男。
正直、読んでいてイライラするが、多少なりとも自分に当てはまる部分もある。
まるで自分の最低なところを拡大鏡で見せつけられている不快感にのめり込んでしまう。
ところどころ過剰にも思える芥川賞的文体が、少し鼻につく感じもあるにはあったが(特に最初の数ページ)、又吉直樹の不思議な世界観が構築されていて、私は嫌いではない。
あとがきに、演劇を題材にした理由として、それに携わる人々の「純粋性」をあげていたが、なるほど永田の端から見ればイヤな性格は「純粋性」を突き詰めたものだと捉えることもできるかも知れない。
※ 以下、書評じゃないが
2020年に映画化されるそうだが、永田:山崎賢人/沙希:松岡茉優は、かなりイメージが違うかなあ。
ヒロインは別として、『火花』の時もそうだったが、何で男前ばかりをキャスティングするんだろう。
そうじゃないと客が呼べないと思ってるなら、原作の面白さを否定しているようにも思えてくる。
それこそ、この話は、舞台(演劇)で上演したら面白くなるんじゃないだろうか。
電子書籍
永田の魅力とは
2020/03/07 20:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ななな - この投稿者のレビュー一覧を見る
永田のどこが良くて、沙希が付き合っているのかがよくわからなかった。
しかしそんな彼を批判したいが、読み進めていくうちに永田に共感できる部分もあった。
そこで自分も永田のような一面があるのかと気づき、悲しくなった。