読割 50
電子書籍
皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)(新潮文庫)
著者 塩野七生
12世紀が終わる頃、神聖ローマ皇帝とシチリア王女の間に一人の男子が生まれた。少年は両親をはやくに失い、絶大な権力をもつ法王の後見を受けたが、帝位に登り、広大な領土を手中に...
皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)(新潮文庫)
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皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上 (新潮文庫)
商品説明
12世紀が終わる頃、神聖ローマ皇帝とシチリア王女の間に一人の男子が生まれた。少年は両親をはやくに失い、絶大な権力をもつ法王の後見を受けたが、帝位に登り、広大な領土を手中にすると、法王との関係が緊張。法王に十字軍遠征を約束するが、剣ではなく交渉を選んだことでますます反感を買い、ついには破門に処されてしまう……。生涯を反逆者として過ごした中世を代表する男の傑作評伝。
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紙の本
海の都の物語、ローマ人の物語「ユリウス・カエサル」を彷彿とさせる代表的塩野作品
2021/02/09 22:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:NCC1701H - この投稿者のレビュー一覧を見る
女子高生が推しのアイドルを称えるが如き賞賛をもって書いたようなローマ人の物語「ユリウス・カエサル」や海の都の物語のヴェネツィアの続編かと思われる作品。好きなものを讃えられずにはいられない乙女心を感じられる。
読みずらいととらえる人もいるかもしれない独特の表現が、その純真さから湧き出てきた文章に表れている。
過去の作品を引用として宣伝しているところは少し鼻につくが、愛嬌として捉えれ読む。
何より彼女の作品の魅力は、続巻への期待感を前巻の最後に上手に記すところ。
最終巻の終わりに比べ天と地ほどの読者の心を掴んでいると思う。だから下巻は初版で買うしかない。
紙の本
時代は12世紀の中世ヨーロッパ、物語と言うよりも伝記的な記述が中心
2020/01/22 17:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
長い暗黒の中世の終幕に彗星のごとく現れた皇帝フリードリッヒ。皇帝フリードリッヒ二世が正妻、愛妾ふくめて11人の女性との間に15人(男7人、女8人)の子供をつくっている。彼の場合、欲しかったのは女よりも子供であった気がする。フリードリッヒ2世は幼くして両親と死別し兄弟はおらず、という境遇。育つに連れて「後継者以外にも一門男子が欲しい。たくさん」「娘でもいい。部下と結婚させて一門にすれば忠誠値が減らない」という意識が強まったのだろう。「玉座に座った最初の近代人」(ブルクハルト)と言われていても、まだ「身内の結束」が一番マシな紐帯である中世に生きていたのは間違いない。誰ひとり疑問を抱かないレベルでの「高貴な血筋」に生まれた身であり、金も力もなくすべて「自力で勝ち取った」という精神的なバックボーンがフリードリッヒ2世の強い自負心を支えたのだろう。あの時代に近代人になるには、その両方が必要だったのだろう、と思う。
紙の本
歴史小説と言うよりは史伝
2023/03/18 14:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者塩野七生の作品は初期の段階のいくらかは小説っぽいが(愛の年代史など)、それほどできが良いものとも思えない。むしろ「海の都の物語」に連なる「史伝」にその真価が発揮されていると思う。作者自身もそう思っているようで、その後の作品は史伝系の作品とエッセイばかりである。この作品も作者自身が惚れ込んだ工程を描いており、いわゆる「筆が踊っている」作品である。作者自身の宗教観が、主人公の皇帝を通じて表現されているところも面白い。
電子書籍
反逆者
2023/01/30 18:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
次々と続き柄読みたくなりました。一気に読み終えました。下巻は、多分……と、想像すると、よみにくいなぁ……だって、世界史でも習いましたが、反逆者として、よくは書かれていないんですよね……。
紙の本
中世紀行
2020/01/27 08:08
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しい!歴史、地理に疎い私には難しすぎる。何冊も挑戦するものの、今回も難しすぎて、1巻目でギブアップ。もう少し、万人にも馴染みやすい解説で紐解いて下さればと切望します