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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2023/04/13
  • 出版社: 新潮社
  • ISBN:978-4-10-353437-2

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電子書籍

街とその不確かな壁

著者 村上春樹

十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを。高い壁と望楼、図書館の...

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街とその不確かな壁

税込 2,970 27pt

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商品説明

十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを。高い壁と望楼、図書館の暗闇、古い夢、そしてきみの面影。自分の居場所はいったいどこにあるのだろう。村上春樹が封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。

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みんなのレビュー502件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

色んな哀しさ

2023/04/13 22:09

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』など
初期の作品が好きな方なら、
懐かしく読んでいける物語で、おすすめ。
第一部からして村上さんのいつものテーマ落下が出てきて、
ああ、こういう世界観よね、と安心して読めました。
でも、第二部、第三部では作家としての落ち着き、
大人を感じさせる、いろいろな哀しさが出てきます。
ジャズの別バージョンとでもいう感じでしょうか。
『世界の終わり』はこうなる可能性もあったんだなあ、と。

おまけとして、いつも話題になる文中の曲。
ジャズの名曲も続々登場しますが、
BGMとしては『ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲』が一番かな

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紙の本

村上春樹と聖書

2023/05/26 12:21

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山崎純二 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今回の村上作品のテーマについても
「これだ」と一つに絞ることはできないけれど
それでも大きく底に流れているのは
「死」についてだと思う

影を持たない壁の中の人々の世界
毎日バタバタと倒れる単角獣たちの死
亡くなられた図書館館長との交流
その息子の事故死と妻の自死
若い頃の彼女と
イエローサブマリンのパーカーを着た少年の消失

別段隠すこともなくガルシア=マルケスの作品に対する
作中の人物の感想としてこのように書いている

「現実と非現実とが、生きているものと死んだものとが、ひとつに入り混じっている」

「つまり彼の住む世界にあっては、リアルと非リアル(死者の世界)は隣り合って等価に存在していた」

でもその事実が重たくて
得体が知れないものであるほど
政治や宗教の話以上に
人々は「死」の話題を避ける

「生者」と「死者」
「現実」と「非現実」
「実体」と「影」
「夢」と「現実」
「意識」と「深層意識」
もしくは
「管理社会」「生きがいも目的もない安逸な人生」
「閉鎖的な村社会」「カルトグループ」

これらを描くための大きな舞台装置が
タイトルにもなっているのが「不確かな壁」であり
もう一つが「影」である

子易さんという図書館の元館長が
主人公に対してこう尋ねる

「ところで、あなたは聖書をお読みになりますか?」

あまりきちんと読んだことはないという主人公に対し
子易さんは詩篇の引用を始める

「『詩篇』の中にこんな言葉が出てきます。『人は吐息のごときもの。その人生はただの過ぎゆく影に過ぎない』」

「ああ、おわかりになりますか? 人間なんてものは吐く息のように儚(はかな)い存在であり、その人間が生きる日々の営みなど、移ろう影法師のごときものに過ぎんのです」

なんだかプラトンのイデア論
(洞窟の比喩 The Allegory of the Cave)
における影帽子を想起させるような内容で
要するに人の「儚さ」を説いているのだ

ところが村上春樹は
さらに一歩踏み込んで展開していく
17歳の時に喪失してしまった少女の言葉として
物語の最後の方(598ページ)に書かれている

「ねえ、わかった? 私たちは二人とも、ただの誰かの影に過ぎないのよ」

実体が影を失い
影が実体となる
交互に入れ替わる物語の中で
主人公は自分が本体(実体)であるのか
誰かの影(仮象)に過ぎない存在であるのか
混乱してくる

村上春樹は「あとがき」の最後の最後で
このように書いている

要するに、真実というのはひとつの定まった静止の中にではなく、不断の移行=移動する相の中にある。それが物語というものの神髄ではあるまいか。僕はそのように考えているのだが。

つまり彼は本来語り得ない「言葉」を
ジャズの即興演奏のように虚空に並べることで
「生者」と「死者」を相対化して「あいまい」にし
自由に往来できるものであることを示唆したのだ

世界をそして自分自身ですら
本体(実体)であるのか
誰かの影(仮象)に過ぎない存在であるのかを
「曖昧」にすることで
絶対的な「死」や「不安」「孤独」を
相対化してあやふやにし
そのイタミをやわらげ
真っ暗な世界の中に焚き火をたいて
人々の心にいくばくかの慰めや温もりを与えている
というのが村上作品なのだと思う

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紙の本

丁寧に読みました

2023/06/26 16:21

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

一文一文練られていて丁寧に読みました。結論がどうとかではなく、読書体験として素敵な時間だったと思います。

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紙の本

あいかわらずの読み進む快感。

2023/08/30 21:54

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

久しぶりの長編小説。あいかわらず、どんどん読み進めてしまう、読書体験自体が楽しい。楽しいのだが、一読では、なにも理解できてないなぁという読後感もいつもどおり。
村上春樹ワールドは、読み進めるのが楽しいけれど、楽しすぎて、一読では、はっきりこれだとつかみ取れるものがないというのが個人的な感想。
本作は、いつもは存在しない作家によるあとがきがあるのが大きなバリュー。そして、ああそうなんだねという気づきがあった。

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紙の本

後書まで読んで、しばらく経っても

2023/07/05 12:06

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る

『街とその不確かな壁』を読み終わったことが、読む前の自分に何か変化をもたらしたかを考えてみたり、感想を考えてみたけれど、なかなか言葉にならない。それくらい自然に、私の中に、この物語があるんだと思う。出版された当時はまだ生きていないのに、今読んでも全然違和感がないのは不思議なことかもしれない。ただ、過去があって今があるから、別に不思議なことでもないのだけれど、時代に影響されない自分の空気を持ち続けていることが、村上春樹なんだと思う。

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紙の本

読み応え十分。かなり完成度が高い。

2023/05/07 10:49

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹待望の新作長編である。読み応え十分だった。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」にちょっと似ている。伏線が周到に張り巡らされている。かなり完成度が高い作品だ。珍しく「あとがき」が載せてあった。それによると1980年に「文學界」に発表された「街と、その不確かな壁」(内容が不満だったため書籍化はされていない)を大きく書き直したものらしい。元の作品も読んでみたいが、将来村上春樹全集が刊行されたら載るのだろうか。
とにかくこの最新作は、大満足の出来だった。また、読み返してみたい。

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紙の本

現実と非現実の街の図書館が舞台

2023/05/01 11:27

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹の小説は、読み始めはいつも閊えてしまい、難渋する。一人の主人公の少年期と中年期の生きる姿を描き、現実と非現実の世界での生業を描き、深く静かに、読む者の魂を揺さぶるようだ。煉瓦で高く作られた壁で囲まれた街の図書館と、福島の田舎の図書館とが、現実の身体を伴った意識と仮初の身体を伴った意識との交流を際立てる。心に秘密を抱かないものはいない、それは、人がこの世界を生き延びていくために必要な手段なのだから。その秘密が、この物語を駆動しているのだろう。長い小説なのに一気読みであった。

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紙の本

マジック・リアリズム

2023/10/05 17:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る

文中に、「現実と非現実とが、生きているものと死んだものとが、ひとつに混じっている」「まるで日常的な当たり前の出来事みたいに」「そういうのをマジック・リアリズムと多くの人は呼んでいる」というくだりがありました。この小説は、そのマジック・リアリズムなんだなと思いました。
17歳の少年のころから40代の壮年まで、また最後の方では少年の頃に戻るような、影と本体が一体に戻るような何か希望だか回帰だかの雰囲気を感じました。

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紙の本

違う世界

2023/08/25 07:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にゃおみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹さんを読むと、いつも違う世界へ連れていってくれる感覚になります。このお話もまさにそれで、村上ワールドに浸ることができました。

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紙の本

ねじれた世界の果てに

2023/06/29 17:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹さんの6年ぶりとなる長編小説『街とその不確かな壁』は決してわかりやすい作品ではない。
 村上さんとしては珍しく付けられた「あとがき」にこの作品が書かれた経緯のようなものが示されているが、村上さんの研究者でもない一般読者にとって、それすらわかりやすい説明とは言い難い。
 そこには村上さんがデビューして間もない1980年に「街と、その不確かな壁」という中編小説を発表したが、その後この作品は村上さん自身が納得せず封印されたことが記されている。その作品を書き直したのが、今回刊行された作品の「第一部」に該当するらしい。
 するらしい、と書いたのは、中編小説が封印されていて一般読者には比べようがないからだ。
 つまり、これは村上さんの小説家としてのこだわりなのだろうか。
 それとも小説家村上春樹の核心を解く何ごとかが、この作品には埋められているのだろうか。

 「街」は17歳の「ぼく」と絶対的な愛の相手であった16歳の少女とが作り出した、どこかにある空間だ。
 物語の「第一部」では17歳の時の物語と「街」に入り込んだ「私」の物語が交互に示される。しかし、「街」そのものをすんなり読み解けるものではない。
 つづく「第二部」ではその後の「私」が語られる。そこで出会うのは幽霊であったし、謎の少年であったりする。彼らは何故か「私」がかつて「街」にいたことを知っている。
 では、何故「私」は「街」から出られたのか、その謎は「第三部」で明かされていく。

 わかりにくい作品を読み解くヒントになるのだろうか、終盤近く、ガルシア=マルケスの『コレラの時代の愛』という作品が引用され、その作品についてこんな会話が交わされる。
 「彼の語る物語の中では、現実と非現実とが、生きているものと死んだものとが、ひとつに入り混じっている。まるで日常的な当たり前の出来事みたいに」
 村上さんのこの作品もまたそんな世界観を表しているのかもしれない。
 それにしても、わかりやすい作品ではない。やれやれ。

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電子書籍

悲しく懐かしい気持ち

2023/05/13 05:28

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る

やっぱり村上春樹の文章が好きだなぁと思いながら、ゆっくりゆっくりと大雪に読み進めていきました。不思議な物語でなはあるけれど、心動かされる部分も多く、早く再読したいなと思っています。

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紙の本

生きているとは何だろう

2023/05/10 05:48

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る

人が生きるとは、何なのだろう。人を好きになったり、本を読んだり、音楽を聴いたり、コーヒーを飲んでお菓子を食べたり、料理や家事をしたり、まじめな顔で仕事に取り組んだり、体の調子が悪くなったり、社会常識から外れるような行為をしてみたり…。私たちは、さまざまな場面で日々の営みを続ける。また、私たちが暮らす街とは何だろう。壁を乗り越えることはできないが、その壁は誰が作ったのだろう。さまざまな思いが心に浮かんでくる名作ですね。

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紙の本

村上主義者も初めての人も楽しめる

2023/05/09 07:11

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまを - この投稿者のレビュー一覧を見る

若い頃の作品と最近の作品が混ざり合ったような、、、今までの長編とは違う読後感。「自分の意識の中に降りていく」というテーマに変わりはないけれど、「マジックリアリズム」に馴染みのない村上春樹を初めて読む人にも読みやすい気がする。
次回作では、子供がいる主人公の話が読みたいな(騎士団長殺しのラストの衝撃!)

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電子書籍

本体か影かの人生に真っ当な決着、そして妙にスリリング

2023/04/25 22:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を決着させる作品として本書を読むことができて、長年のファンとしては幸せを感じた。
 結末も肯けた。この自分が本体なのか影なのか分からないような人生に対し、作品が出した答えは実に真っ当だった。「あなたの分身が、そのあなたの勇気ある落下を、外の世界でしっかり受け止めてくれることを、心の底から信じればいいのです」。受け止めるのが100%の恋人でもなく、親友でもなく、師でも死でもなく、自分自身なのだ、と簡潔に示したところに、確かな歩みを見た感じだ。
 それにしても、主人公が子易さんやコーヒーショップの女性と誰もいない空間で会話する場面は、妙にスリリングだった。「私は恥ずかしい思いをして、あとに一人で取り残されることになるかもしれない」という女性のセリフは、本当に誰かに言われたんじゃないかというぐらい重みがあって、寂しさの名言だと思う。

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紙の本

街とその不確かな壁

2023/04/22 18:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹がキャリアの最初のほうに書いて、後悔していた作品をリライトしたものだという。元になった作品は『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』になっているのだが、それを別の形でリライトしたということか。『世界の終わりと―』を読んでから時間がたっているので記憶が曖昧だが、その世界観を発展させている気がした。
村上春樹作品でおなじみの比喩が今作でも多く使われているが、これはあまりにも村上春樹らしすぎる、というものと、ものすごくはまっているものがあった。

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