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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/07/30
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/109p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-401807-9
読割 50
紙の本
ベージュ
著者 谷川俊太郎 (著)
誕生と死。時間。途上の感覚。忘却の快感。声のひびき…。88歳を迎えた詩人・谷川俊太郎が70年に及ぶ詩作から自選し、書き下ろしを加えた31篇を収めた詩集。【「TRC MAR...
ベージュ
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商品説明
誕生と死。時間。途上の感覚。忘却の快感。声のひびき…。88歳を迎えた詩人・谷川俊太郎が70年に及ぶ詩作から自選し、書き下ろしを加えた31篇を収めた詩集。【「TRC MARC」の商品解説】
18歳のとき、詩人は湧き上がる言葉を大学ノートに書き留めた。あれから70年――。文字でも声でもない詩を/伝書鳩のように虚空に放ってみたい/詩はどこへ飛んで行くだろうか――第一詩集『二十億光年の孤独』以来、つねに第一線で活躍する詩人が、未収録の作品から自ら選び、書き下ろしを加えた31篇。誕生と死。時間。途上の感覚。忘却の快感。声のひびき――88歳の傑作詩集。【商品解説】
著者紹介
谷川俊太郎
- 略歴
- 〈谷川俊太郎〉1931年東京生まれ。詩人。「日々の地図」で読売文学賞、「世間知ラズ」で萩原朔太郎賞、「トロムソコラージュ」で鮎川信夫賞受賞。
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紙の本
米寿の詩集
2020/08/21 06:38
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷川俊太郎さんは1931年生まれというから、すでに米寿を迎えた。
この詩集名の「ベージュ」はもちろん色の名前ではあるが、米寿にもかかっている。
言われてみて気づくが、なんとも素敵な言い換えだろう。
谷川さんが第一詩集『二十億光年の孤独』を発表したのが1952年というから、それから70年近い時間を「詩人」であり続けているのは、まるで奇跡のようだ。
しかも、この新しい詩集には1951年4月4日と刻印された未発表の詩「香しい午前」まで収録されている。
その一方で2020年に発表された詩もある。
米寿の詩人によって編まれた詩集は、まるで時をつなげて、現在に誕生したかのようだ。
二十代の詩人と八十代の詩人。
どちらが感性が研ぎ澄まされているか、どちらが情感に溢れているか、それを読むのは読者次第だろう。
若い読者はまるでつまらないような顔をしながら呟く二十代の詩人を選ぶだろうか。
年老いた読者は柔らかな文字がつらなう八十代の詩人に委ねるだろうか。
あるいは、その逆もある。
谷川さんとともに、または谷川さんの詩とともに年を重ねてきた読者にとって、谷川さんの詩はいつまでも等身大ではないか。
そういえば、ベージュという色には、穏やかや優しさという意味があるそうだ。
きっとそんなことも意識した、「ベージュ」という詩集なのかもしれない。
紙の本
あとがきを読んで初めて本書のタイトルに納得しました
2020/10/25 00:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷川俊太郎の2020年最新詩集。
ほぼ書き下ろしとのことだが、2篇目にいきなり1951年の作品「香しい午前」が並び、その次に2019年6月1日と記された「退屈な午前」が並んでいるのが何とはない強い印象がある。それらを含めて31篇が収められている。
正直なところ、詩をどう読めば良いのかいつも困ってしまうのだが、谷川さんの詩に限っては声に出して読むと良いのだということにある時気づいてからは、必ずそうすることにしている。そうすると、何かひっかかるものがあるのだ。
それは一篇の詩全部であったり、詩の一部であったりするのだが、この詩集では「川の音楽」「人々」「何も」「言葉と別れて」がひっかかった。他にいくつかの詩の一部もひっかかったのだが、改めてそれらを眺めてみると、詩や言葉そのものの生まれ出ることについてや生と死にかかわるような言葉が並ぶ。それが、2020年の谷川さんの関心の的なのか、私の方にそこら辺への意識がいっているのかわからない。もう少し繰り返して読んでみると何かが掴めるかもしれない。
それにしても、70年も書き続けている谷川さんはすごい。そして、70年書き続けてきてまとめられたのが『ベージュ』だというのだから、谷川さんの言葉使いはまだまだ老いていないのがすごいなあ。