「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/05/23
- 出版社: 中央公論新社
- サイズ:20cm/306p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-12-005536-2
読割 50
紙の本
化物園
著者 恒川 光太郎 (著)
空き巣の羽矢子が侵入した家の猫に引っかかれ、逃げた先で奇妙な老人に出会う「猫どろぼう猫」のほか、檻の中の醜悪な動物たちの歪んだ欲望を描いた全7篇を収録する。『BOC』等掲...
化物園
化物園
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
空き巣の羽矢子が侵入した家の猫に引っかかれ、逃げた先で奇妙な老人に出会う「猫どろぼう猫」のほか、檻の中の醜悪な動物たちの歪んだ欲望を描いた全7篇を収録する。『BOC』等掲載に書き下ろし1編を加え書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
「人間はおもしろい。だが、飼ってはならぬ」
スリルに憑かれ空き巣を繰り返す羽矢子。だが侵入した家の猫に引っかかれ、逃げた先で奇妙な老人に出会い……「猫どろぼう猫」
自尊心が高く現実に向き合えない王司。金目的で父の死を隠蔽した後、家にやってきたのは……「窮鼠の旅」
〈お手伝いさん〉として田舎の館に住み込むことになった、たえ。そこでの生活は優雅だが、どこか淫靡で……「風のない夕暮れ、狐たちと」
その他「十字路の蛇」「胡乱の山犬」「日陰の鳥」「音楽の子供たち」全七篇。
恒川光太郎が描く、《化物》たちの饗宴を、ご覧あれ。【商品解説】
収録作品一覧
猫どろぼう猫 | 5−31 | |
---|---|---|
窮鼠の旅 | 33−72 | |
十字路の蛇 | 73−98 |
著者紹介
恒川 光太郎
- 略歴
- 〈恒川光太郎〉1973年東京都生まれ。「夜市」で日本ホラー小説大賞、「金色機械」で日本推理作家協会賞を受賞。ほかの著書に「滅びの園」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
バケモノが出てくる
2022/06/19 11:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は、現在の日本から少し前の東京郊外、敗戦の色が濃い昭和の中頃から、いきなり吉原が栄華を誇った頃に飛ばされ、遠い昔に隆盛を誇ったチャンパの国に飛び、得体の知れない高地の施設と実に取り留めがない。時代も地理も異なる背景を持つのに、全く違和感を覚えずに読めるし、つながりがないように見える各話が連作として成立するのはさすがベテラン作家だと思う。
それにしても三話目の出だし「風のない夕暮れ、狐たちと」では「最低の人間ばかり出てくる短編集~」のくだりにはぎょっとさせられた。
確かに結末を見れば最低の人間ではあるけれど、始まりはそれこそボタンの掛け違いくらいの誤りでしかない。そこからさらに誤りを重ねて、己を正当化してあるいは糊塗して、嘘をついて、選択を誤った瞬間とその後の気分のうつろいが恐ろしいほど細かく描かれていて、知らず知らず自分にも重ねてしまう。
「魔が差した」「ほんの出来心で」そんな言い訳も昔からある。全編を読むとケシヨウや化け物の正体に興味がつきないけれど、この“魔”こそがその正体の一部であるように思えて仕方がない。
紙の本
人の世に潜む「ケシヨウ」
2022/08/01 21:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お話の舞台は現代から始まり時代をさかのぼり、別の国へ移ったり、ちょっと異世界っぽいところに行ったり、でも何となく人間でない何かが暗躍します。
何かに憑依したり、人間に憑依したり、人間の振りしたり、いろいろ。