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紙の本
観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い (中公新書)
著者 亀田俊和 (著)
室町幕府を裂いた、骨肉の争いとは? 征夷大将軍・足利尊氏と幕政を主導する弟・直義との対立から起きた全国規模の内乱「観応の擾乱」。戦乱前後の動きも踏まえて、後世にも影響をお...
観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い (中公新書)
観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い
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商品説明
室町幕府を裂いた、骨肉の争いとは? 征夷大将軍・足利尊氏と幕政を主導する弟・直義との対立から起きた全国規模の内乱「観応の擾乱」。戦乱前後の動きも踏まえて、後世にも影響をおよぼした内乱の全貌を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
足利尊氏と直義兄弟、尊氏の子・直冬や執事の高師直、そして南朝勢力までもを巻き込んだ激しい争いは、何をもたらしたのか? 論じられることの少なかった内乱を多面的に論じ、その内実を明らかにする。【本の内容】
足利尊氏と直義兄弟、尊氏の子・直冬や執事の高師直、そして南朝勢力までもを巻き込んだ激しい争いは、何をもたらしたのか?【本の内容】
著者紹介
亀田俊和
- 略歴
- 〈亀田俊和〉1973年秋田県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程歴史文化学専攻(日本史学)研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。同大学文学部非常勤講師。
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紙の本
書くべき人が書いた名著!観応の擾乱の決定版
2017/09/09 18:25
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るしあ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者にはこれまで、足利直義、高師直とその一族などについての著書があり、観応の擾乱を書くのに、これほどふさわしい人はいないと思います。(足利直義に関する本の中では著者の作品が最も好きです。)内容は当然素晴らしく、これまでの定説を覆すような、新たな見解がちりばめられており、室町時代ファンとして十分に知っていると思っていた事件が新鮮な輝きを放っています。最も感心させられたのは、尊氏直義の争いというよりも、義詮直義の争いの面(政治・軍事共に)に着目されている点でした。また取り上げられている諸将もいきいきと活写されています。大高重成、細川顕氏、石塔頼房、仁木頼章などなど、この時代の人物の新たな魅力を知ることができました。現在、多くの書店では、呉座氏の「応仁の乱」と本書が並んでいます。(応仁の乱も楽しく読ませてもらいました)応仁の乱は、崩壊へと向かう幕府の混乱、兄弟・一族の争いという暗い面がありますが、観応の擾乱は、応仁の乱以上に、兄弟一族郎党が殺しあい、勝つために手段を選ばない態度(南朝への降伏など)を、混乱した時代として暗い印象を持たれると思います。しかし本書は、雰囲気に流されることなく、混乱した糸を解きほぐすかのように、個々の政治判断をわかりやすく解説してくれており、この時代をダイナミックに描ききっています。読み終えた直後は、幕府を創り上げた人物たちのドラマを見終わったような満足感を感じました。悲惨さの一方で、草創期の清々しさも共存している部分が応仁の乱との違いでしょうか。室町時代ファン必読の書だと思います。(著者に足利義詮を書いて欲しいなと勝手に期待しています)
紙の本
足利直義と高師直の対立は、意外に頭脳戦で知力と知力の戦い
2017/11/07 15:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『観応の擾乱』は、それほどメジャーとは言えない分野で、しかも複雑な戦乱を扱った本です。組織や制度にもかなりの分量を割いて言及していますから、読みやすくなってはいますが、正直難しい部分も多い。そういう部分はまずは読み飛ばし、とっつきやすい部分から気楽に取り組んで、この時代を知ることを楽しんでいただければと思います。訴訟制度の変化など、そうした政策面にも言及されています。そういったポイントにも注目していただけたら。
紙の本
「太平記」のイメージが・・・
2018/11/04 21:12
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ「応仁の乱」があんなに売れたのだろう?このなぞはいまだに解けません。つづいて、この「観応の擾乱」、何が読者をひきつけたのだろう?ひごろ、高校生や大学生と接してはいるものの、たぶん、この本を読みたいと思う若者はいないのでは?そんなふうに思っています。そして、読み終わって、やっぱり、です。人には勧めませんね。昔の大河ドラマ「太平記」を楽しく見ていた人には勧めますが・・・。尊氏も直義も、高師直も、佐々木導誉も、頭の中にあるのは、あのドラマのイメージ・・・。それが変わってしまいました。もちろん、私は、この本を楽しく一気に読みました。でも、なぜ、この本が多くの読者を獲得しているのか?それはわかりませんね。
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兄弟喧嘩
2017/09/07 18:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何がどうなっているかの大まかな流れは後書きを読めばわかる。著書の綿密な一次資料も解読と尊氏愛がよくわかる。人が信義よりも自己の利害関係のみで活動するとこんな時代になってしまうのかと驚かされる。節操が生まれるのはもう少し時の流れが必要なんだとしみじみ思う。
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詳細かつダイナミック
2022/02/15 20:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いままで、南北朝期の足利政権安定に至る前の一事件的な扱いとなることの多かった、観応の擾乱について、詳細かつダイナミックに描いて、その面白さも含めて話題になったベストセラー本。
結局のところ、誰が権力の中枢を握るかと、それによってどのように恩賞が分配されるかという問題が、何事も武力で解決してきたことの余韻が残っていただけに、大規模な戦乱となったということらしい。
しかし登場人物がみんなそれぞれ策略家で、南朝側も一筋縄ではいかない対応をしてくるので、とにかくこじれるし、ダイナミックになってしまうのだなと。
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歴史上、地味だが重大な事件
2019/12/15 23:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうも室町時代というのは大河ドラマでも滅多に取り上げられず地味な印象を持たれがちだ。それは足利氏が絶対的権力を確立できないまま衰退してしまったからだが、その根本的原因はこの観応の擾乱にある。しかしこの事件を詳細に取り上げた本は今まで無かった。その意味で本書は室町時代を紐解く一書と言えるだろうし、乱世の収拾と平和の持続に必要なことを教えてくれる。
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足利兄弟の新事実
2018/09/17 18:09
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朱里 - この投稿者のレビュー一覧を見る
観応の擾乱といえば南北朝時代、ひいてはその後の室町幕府の歴史を語る上でも非常に重要な出来事だが、その経過の複雑さと謎の多さから一般の知名度はかなり低いと思われる戦いでもある。一応歴史の授業でも習うが、覚えていないという人のほうが多いのではないだろうか。
しかし本書では、この複雑怪奇な戦乱を非常に鮮やかに且つわかりやすく説明してくれている。そして何より亀田氏の新説により今まで謎の多かった足利兄弟や高師直の関係性が斬新に解釈されていて、腑に落ちる場面が多々あった。南北朝時代史研究の到達点として価値のある一冊だろう。
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戦後歴史学への挑戦
2018/02/13 14:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
室町幕府成立期に発生した観応の擾乱の過程や意義を詳述した意欲作。戦後歴史学で定説とされてきた諸見解に対し、多くの異論を提示する。恩賞の満足度が諸将の動向を規定していたというあたりは、今も昔も変わらないという感じ。足利尊氏・直義・義詮や高師直の評価は新鮮だったが、尊氏や直義の気概を、あまりに重視し過ぎてはいないだろうか。
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室町時代初期の大事件を描いた傑作
2022/12/09 23:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さすらいのチューバ奏者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
観応の擾乱は、成立して間もない室町幕府が、足利尊氏・高師直の派閥と尊氏の弟である足利直義の派閥に分裂して戦った全国規模の戦いです。しかし、その重要性の割には、観応の擾乱について書かれた文献の数は、応仁・文明の乱などに比べてかなり少ない印象を受けます。この本は、擾乱の一部始終を詳細に描いた数少ない一般向けの文献であると言えるでしょう。
内容に関しては、極めて複雑な擾乱の経過が非常にわかりやすく書かれています。また、佐藤進一氏をはじめとする歴史学者達による定説への批判も書かれており、佐藤氏の著作を読んだ上でこの本を読むと、より理解が深まると思いました。
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とても良い本だと思います。
2021/12/29 23:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kanye - この投稿者のレビュー一覧を見る
この時代は,敵味方,権力の奪い合いが錯綜していて整理するのが難しいと思うのですが,とても分かりやすかったです。何が原因でこうなったのか,勢いがつくと止められないのが歴史なんだと感じました。
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結果の分析が大事
2022/02/11 16:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この戦乱の結果として、室町幕府が現実的な仕組みとなり(仕える武士にとっては)「努力が報われる」仕組みになったことが分析されている。
理非糺明の仕組みが理不尽とは思わないものの、当時の状況を考えるとスピード感含めて、致し方ないやり方なんでしょうねぇ。
勝因と敗因に「気概」という評価がされてたけど、これはもう完全に当事者しかわからないし、当時にタイムスリップしてもわからないだろうから、そういう見方もあるのかー、と思えばよいと思う。