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紙の本
韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで (中公新書)
著者 森 万佑子 (著)
朝鮮半島の地域研究を専門とする著者が、日韓双方の視点から韓国併合の軌跡と実態を描写。特に「大韓帝国が成立して崩壊していく過程」に注目し、今なお続く植民地の合法・不法論争に...
韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで (中公新書)
韓国併合 大韓帝国の成立から崩壊まで
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商品説明
朝鮮半島の地域研究を専門とする著者が、日韓双方の視点から韓国併合の軌跡と実態を描写。特に「大韓帝国が成立して崩壊していく過程」に注目し、今なお続く植民地の合法・不法論争についても記す。【「TRC MARC」の商品解説】
日清戦争で清が敗北すると、朝鮮王朝は清の「属国」から離脱し大韓帝国を建国、皇帝高宗(コジョン)のもと独自の近代化を推進した。だが、帝国日本は朝鮮半島での利権を狙い同地を蚕食していく。日露戦争下、日韓議定書に始まり、1904~07年に三次にわたる日韓協約によって外交・財政・内政を徐々に掌握、10年8月の併合条約によって完全に植民地化する。本書は日韓双方の視点から韓国併合の軌跡を描く。今なお続く植民地の合法・不法論争についても記す。【商品解説】
著者紹介
森 万佑子
- 略歴
- 〈森万佑子〉1983年愛知県生まれ。博士(学術)。東京女子大学現代教養学部国際社会学科准教授。「朝鮮外交の近代」で大平正芳記念賞受賞。
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紙の本
韓国から見た日韓併合
2023/02/02 10:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私たちは「日韓併合」までの軌跡をいつも当然のことながら日本視点でみてきた、この本の興味深いところは韓国支店で見ていこうというところだ、私がなるほどと思ったところは、「属国」という言葉について、私は朝鮮というのは長期間、中国に従属していたとしか習ってこなかったが、「属国」というのは保護国や植民地を意味しない、内政外交の自主が保たれていたということ、これは確かに大韓帝国と日本の関係とは違う、また、この本にたびたび登場する日韓協約や日韓併合は日本側による強要・強迫で締結されたものだから無効だとする韓国では主流になっているということ、それを考えると日本側がいくら「あのころは、朝鮮人も日本人だったんだから」と納得させようとしても韓国側に通用しないのは当たり前のことだ
紙の本
高宗を中心とした歴史
2022/08/24 00:24
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一読して、著者は高宗を高く評価しているのではないか?、という感じがする。高宗を開明専制君主のように中心として書いているからか、この時代を描くには必要な実父の大院君と正室の明成皇后閔氏が閔妃暗殺のようなところぐらいしか出て来ないし、甥で簒奪を狙った永宣君も出て来ない。
韓国併合後に永宣君の薨去後、高宗の孫が養子として公位を継ぎ、高宗とは敵対関係にあった朴泳孝の孫娘と成婚するのだから。
韓国併合について韓国側から書いた本なら他にもあるが、旧韓国の主体性を中心としている。高宗なりに自らを清朝との冊封化での朝鮮国王から時代に合わせた大韓皇帝として即位したが、清朝が日清戦争で退くとロシアが現れ、日露戦争をきっかけにして旧韓国は日本の保護国になった。
この本とは逆に、第二次日韓協約で高宗が大臣達に丸投げしたと批判した本があったが、どちらが正しいのだろうか。
閔妃暗殺の記述で襲撃した壮士達は閔氏の写真を持っていたという最近出た本から孫引きしているが、元々は誰が書いたものなのかは触れていない。閔氏は「朝鮮紀行」にあるように西洋の文物が好きで、バードのような通りすがりの旅行者を拝謁しているが、高宗のように写真が大好きなのかどうかは話しは別だ。角田房子の「閔妃暗殺」や木村幹の「高宗・閔妃」のカバーで使っている写真をはじめとして、閔氏を映したと言える確実な写真がないというから、ここはどうなのだろうか。
英照皇太后を「明治天皇の母后」と誤記している。
韓国併合後に明治天皇の詔書によって純宗を昌徳宮李王に封じた事を「冊封」と解釈しているが、別に大日本帝国は欧米列強に並ぶ国家を作ろうとしていたのであって、まだ存在していた清朝に変わって東アジアに君臨する秩序を築こうとしたわけではない。それなら天皇の勅使が南面して、純宗が北面すべきだった、になるはずだ。新城道彦は「冊封」と解釈する読みを批判して、「冊立」だと読んでいる。ここは韓国併合条約第3条と第4条及び明治天皇の詔書によって、旧韓国の皇帝と皇后、太皇帝、皇太子を王族に、皇帝によって王号に封じられていた2人の王族と配偶者を公族に封じたのだが。
というより著者は字面が似ているからか、冊封と冊立とを混同しているのだろう。明清と朝鮮は冊封関係にあるというように、明清の皇帝が朝鮮の君主を国王に任じるのが冊封で、明治天皇が帝国の植民地となった旧韓国の純宗を昌徳宮李王に任じたのが冊立だ。冊封というなら、英王李垠は純宗の薨去後、王世子から李王垠となったけれど、もし冊封関係ならば英王は形式的には大正天皇からだが、摂政宮名の詔書によって李王となっていそうなものだ。
それと関係あるのか、「韓国併合後に李垠は、朝鮮王公族として」と書いている。英王李垠は王族であって、王公族は王族と公族を合わせて呼ぶ呼び方だ。
李花紋章が旧韓国が発行していた硬貨や切手に印刷されていて、宮殿の瓦にあしらわれているのは知っているが、いつから使われていたのは知らなかったので、そこは参考になる。しかし、韓国併合後の記述で使うべき「李王家」という呼称を併合以前の記述に使うのはどうだろうか。
紙の本
韓国併合とは何か
2022/08/20 10:38
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
日韓併合ではなく、日本が韓国を併合したのです。日韓併合については。新書などいろいろ出ていますが、本書も独自の視点で現在につながる問題点を指摘しつつ分かりやすく書かれています。
紙の本
植民地支配を論じるには、される側のことも考えないと
2022/10/10 20:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は朝鮮半島の地域研究を専門とされている。歴史としては近代史が専攻という。
教科書的に言えば、欧米列強の東アジア進出に危機感を抱く維新政府は、特にロシアが出てきている朝鮮半島での日本の影響力を確立させる征韓論等のから始まり、日清戦争、日露戦争を経て、1910年に韓国併合を強行するということになる。
著者は、こうした日本サイドからではなく、併合される大韓帝国の動きからアプローチしており、新書等の一般向けの著作が1995年以降出ていないことから、本書を出されたという。併合される側といえども、数多くの立場があると思われるが、皇帝である高宗が中心となっており、併合される手続きを含めて見ると必然であるが、別の立場からの著作が出てくることを期待する。
明治維新後、朝鮮半島では冊封体制という観点から属国と考える清と南下政策をとるロシアが幅を利かせていた。両国とも朝鮮半島に軍隊を置いて、事あるごとに影響力を拡大していた。しかし、日清戦争で清が敗北すると、当時の朝鮮王朝は、清の属国から離脱して大韓帝国を建国する。皇帝高宗のもとで独立を確保しようとしていた。帝国主義国家の道を歩む日本は、欧米列強や清、ロシアの圧力から生まれる危機感を超えて、朝鮮半島での利権を狙いだす。日露戦争を経て、朝鮮半島におけるロシアの影響力を排除し、次に満州との利権を争いだす。日本は朝鮮半島で、日韓議定書に始まり、三次にわたる日韓協約によって、大韓帝国の外交・財政・内政を次々と掌握し、併合条約によって完全に植民地化する。日本は欧米列強に同意を取り付けながら、また、互いの利権を保証しあいながら植民地を確保してきた。本書は資料上の問題も含めて、日韓双方の視点からこれを描く。終章では、歴史学と国際法学の違いも取り上げながら、今なお続く植民地の合法・不法論争に触れている。一読の価値がある。
紙の本
韓国併合を、韓国の側から考察する
2023/03/16 21:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日韓議定書や日韓協約だけでなく、大韓帝国の側からその興亡が描かれます。儀式や皇帝の服飾などについても触れられてます。
終章はすこし難しく感じられるかもしれません。
海野福寿著の岩波新書は1995年。もう四半世紀以上経過したとは・・・
紙の本
日本による韓国併合前の韓国の歴史を知ることができます。文章は淡泊です。
2022/09/26 12:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本が韓国を併合する直前、韓国では「大韓帝国」を築き上げた歴史があった・・・とう史実について、詳しく説明した1冊です。
大韓帝国の存在を知らなかったので、当書を読んで韓国の歴史を学べたのは良い機会でした。重要な歴史人物の写真または自画像も多数掲載しており、かなり詳しい内容です。
ですが、いかんせん文章が淡泊で読みにくく、個人的にはあまり心に伝わる内容でなかったです。