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紙の本
バン・マリーへの手紙 (中公文庫)
著者 堀江敏幸 (著)
直接火にかけないことで逆に奥深くまで火を通しうる「湯煎」(バン・マリー)のようにゆっくりと、彼方に過ぎ去った思い出や、浮いては沈む想念をやわらかな筆捌きでつづる散文集。【...
バン・マリーへの手紙 (中公文庫)
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商品説明
直接火にかけないことで逆に奥深くまで火を通しうる「湯煎」(バン・マリー)のようにゆっくりと、彼方に過ぎ去った思い出や、浮いては沈む想念をやわらかな筆捌きでつづる散文集。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
心に浮かぶ想念をゆっくりと湯煎にかけるように味わえるエッセイ集です!
2020/08/13 10:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『振り子で言葉を探るように』、『時計まわりで迂回すること- 回送電車V』、『目ざめて腕時計をみると』、『燃焼のための習作』、『余りの風』、『戸惑う窓』などでお馴染みのフランス文学者で、作家の堀江敏行氏の作品です。表題にある「バン・マリー」とはフランス語で「湯煎」の意味を著す言葉です。心に浮かぶ淡い想念を、ゆっくり湯煎にかけるように味わい、繊細な言葉で綴ったエッセイ集という意味でそう名付けられました。「牛乳は、噛んで飲むものよ」と幼稚園の先生に教えられた遠い昔のこと、中原中也氏の詩にひそむ「退屈」へ辿りつく修学旅行の思い出など、著者の精緻にして柔らかな感性が、時間をかけて奥深くまで火を通す湯煎のように心を温める作品です。同書では、「牛乳は噛んで飲むものである」、「五千年後の健康飲料」、「火事と沈黙」、「最小の三分の一を排棄すること」、「煉瓦工場の退屈」、「運河について」、「束ねた柱」、「ペンキ屋さんには氣がつかなかつた」、「悪魔のトリル」、「落下物について」といったテーマで興味深い話が進んでいきます。
紙の本
堀江敏幸ファン向けのエッセイ集
2017/04/23 23:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
心に溜まった言葉・作品・物の思い出をじっくり語ったエッセイです。
海外文学や美術作品に疎いため、所々十分に良さを理解できてるか怪しい部分がありますが、サンドイッチや焼き芋の話など、親しみやすい章もあるので堀江さんの柔らかくて遠回りな文章が好きな方は楽しめると思います。他にも過去の作品に通じた話もあってファンなら楽しめる要素が多いです。