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内容説明
2004/08/20 15:00
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投稿者:東京大学出版会 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アラビア数学における代数(アル=ジャブル)がアル=フワーリズミー(西暦9世紀)に始まることは周知であろう。しかし、アル=フワーリズミー以後のアラビア数学、とくに代数と関連した分野がどのような展開をみせたのかについての研究は、当時の文献の詳しい調査がほとんどなされていないため、未開拓といってよかった。このような未開拓の分野において、いまだ校訂されていない多くの写本資料をもとに、本書は新たなアラビア数学像を描き出そうとする。アル=フワーリズミーの『アル=ジャブルとアル=ムカーバラの書』はそもそも、ディオファントスの『数論』がアラビア語に翻訳される以前の著作であり、非ギリシャ数学的性格をもつものであった。すなわち、アル=フワーリズミーの紹介するアルジャブル(代数)とは、アラビア独自の学問分野であった。だが、アル=フワーリズミー以後、10世紀から11世紀にかけて、「代数の算術化」が進行する。換言するなら、アルジャブルのギリシャ数学化が進行し、新たな代数が誕生し、発展してゆくこととなった。本書は、このようなアラビア数学における「算術と代数の弁証法」という現象を、豊富な写本資料に基づいて克明に跡付けようとする。近年のアラビア数学史研究の興隆を引き起こした著者の最も基本的な著作である。