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商品説明
熱力学を再構成し、簡潔で美しく普遍的な理論として提示する新しいタイプの教科書。単純系だけでなく複合系にも適用できる一般的な原理を提示。既習者の多くが苦手とする一次相転移も解説した、初学者にもわかりやすい一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
清水 明
- 略歴
- 〈清水明〉1956年生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了。理学博士。同大学院総合文化研究科広域科学専攻教授。同大学院理学系研究科物理学専攻教授を兼担。著書に「量子論の基礎」他。
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紙の本
「感覚」よりも「結果」から学ぶ本
2015/09/30 00:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てんそる - この投稿者のレビュー一覧を見る
力学や熱力学はテーマ的に身近なシーンを思い浮かべて対応付けるものを持っていることが少なからずあり、熱力学でもピストンや気体など具体物のイメージを持って問題を考えられる状況設定を基本において説明されるケースは少なくないが、力学や熱力学の基本法則はそのような限られた範囲ではなく、極めて広い範囲に普遍的な法則である。それらは長い年月をかけてなお実験結果と無矛盾であると考えてよく(量子力学や相対論は力学の修正とも絡むため絶対ではないが)、信頼性が担保されている。この本が最初に「要請」としてまとめるものはそういったものの結果が綺麗にあらわれてくれるように上手い具合にまとめられたものである。したがって、この本は科学が進んできた道とはどちらかといえば逆行し、抵抗感を持つ人は少なからずいるだろう。だが、科学の結果として最もすっきりした形で冒頭から書いてあるおかげで熱力学で何を学べばいいのか、がわかりやすい。他の本と合わせて読むと熱力学そのものが何かを考えることもやりやすい。スタイルが珍しい本だけに、賛否両論考えられるが、絶対お勧めしたい一冊である。