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商品説明
数十億年というタイムスケールで生物の進化や生態を追い、「長時間軸の生物学」ともいわれる古生物学。その魅力をフィールドワークや研究史上の興味深いエピソードを交えながら、わかりやすく紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
大路 樹生
- 略歴
- 〈大路樹生〉1956年愛知県生まれ。東京大学理学部卒業。同大学大学院理学系研究科准教授。理学博士(東京大学)。専門は古生物学・地史学。
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紙の本
これから高校・大学に進む人にお勧めの一冊
2009/08/21 12:55
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MOULIN - この投稿者のレビュー一覧を見る
もし、学生に戻れたら、次は古生物学を学びたいと本気で思わせる本です。
とにかく、最後までワクワクしました。本のレベルとしては、大学生が古生物学の教科書として使うような専門的な内容です。にもかかわらず、スーッとひきこまれ、どんどん先に読み進めることができました。それは、読書なのに、なぜか野外で体験したような気分になったからだと思います。化石がたくさんみつかる地層に連れて行ってもらって、目の前で解説をしてもらっている、という錯覚におちいりました。化石というと、恐竜のイメージですが、この本に出てくるのは、おもにウミユリ、そして貝、ヒトデ、カニなどの小さめの生物。小さな生きものの話なのに、とてもスケールが大きい。最古の化石から、現在生きている生物について書かれているので、地球の歴史の長さが伝わってきます。化石というものは、発掘されることによって、悠久の時を超えて、生物の営みを今に伝えるのだなぁ……と、いまさらながら化石の「真の価値」について考えさせられる本でした。カッコイイ形をした化石とか、キレイな化石という薄っぺらい価値観ではなく、専門家は化石からいろんなことを読み取っているということが分かりました。まるで探偵のようです。今の地球の多様な生物の営みを理解するには、古生物からの視点が不可欠だと感じました。読み終わると、フィールドに出て、ハンマーで化石を割りたくなっていました。