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商品説明
貝殻、骨、ゴキブリ、ドングリ、冬虫夏草…。「身近な自然」を追い続けながら、その先にある「遠い自然」を探しにいく。長年教員生活を続けてきた「ゲッチョ先生」が、「学校」というフィールドで生徒たちと紡ぎ出す物語。【「TRC MARC」の商品解説】
自然はこんなにおもしろい! 自然を「見る」視点を探し出し,そこで見つけた生物のすがたをスケッチに「描く」.そして,だれかに「伝える」.「身近な自然」と「遠い自然」を探して30年にわたり教員生活を続けてきた著者が,「学校」というフィールドで生徒たちとつむぎだす物語.【商品解説】
目次
- はじめに
- 第1章 海のフィールドワーク
- 風の谷幼稚園/バスの中の授業/一番うれしかった骨はなに?/骨を拾う子ら
- 第2章 学校というフィールド
- 普段見かける生き物はなに?/二つのフィールド/普通の中身/授業がすべて/3Kの法則/初めての解剖/解剖団の誕生
- 第3章 キラワレモノへの焦点
- 虫とかやんないでよね/ゴキブリの飼育/小学校での虫の授業/キラワレモノは人気者/好きな虫とキライな虫/一日に何種類見つかるか/キライだけどおもしろい/ナメクジが好き/カタツムリとはなにか/街の虫を追う
- 第4章 身近な自然をさぐる
- 野菜は毒/夜間中学校の授業/野菜の授業/雑草とはなにか/雑草が見える/狩猟採集民のくらし/ドングリ食の試み/身近な自然の普遍性
- 第5章 遠い自然を探して
著者紹介
盛口満
- 略歴
- 〈盛口満〉1962年千葉県生まれ。千葉大学理学部生物学科卒業。沖縄大学人文学部こども文化学科教授。専門は植物生態学。著書に「植物の描き方」「昆虫の描き方」など。
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2016/05/24 11:22
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どものころに海岸で拾った貝殻が生き物への興味の始まりだったこと。いろいろな学校で教えることを通していろいろなことを考えたこと。学校教師でもありナチュラリストのようでもあり、生き物のイラストレーターでもある著者が、これまでの経験を振り返りながら「自然との接し方」を綴っていく。
著者にはこれまでたくさんの著書がありますが、それらに書かれてきたことをまとめた感じが強いです。著者の作品は好きなので、かなりを読んできているのですが、それでも本書で著者自身が考えたことをまとめて読むのは別の面白さがありました。重複する話は多くても、それを貫いてきたものはなにかが良く見えてきます。
各章にいろいろな「考え方」の名言が見つかります。例えば1章では『なんだかわからなければただのゴミだし、意味がわかれば宝物になる』。4章では『生徒が「へえ」という時は授業の内容が通り過ぎるだけ、「ああ」というのは何かが結びついたとき。』といった具合。それをつなげていくと著者の考えが伝わってきます。同じ東大出版会から著者が出している「描き方」のシリーズも面白かったし参考になることが多かったのですが、本書は「どんな著者か」が良くわかる本になっていると思います。
巻末には各章に関連する自著ガイドが載っています。貝の話、ゴキブリの話などなど、本書に書かれている内容は紹介されているこれらの本を読んだ方が詳しいでしょう。やっぱり本書は「これまで描いてきたことを貫くもの」を読み取る本だと思います。それが副題の「見る・描く・伝える」。
「おわりに」に、本書について編集者から「最終講義のように」という依頼があったと書いてありました。最終講義を終えても、勤務先を変えて仕事を続ける方もたくさんいます。著者にもこれを一つの区切りとして、また新しい自然の面白さを伝えて欲しいと思います。