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電子書籍
「松本清張」で読む昭和史
著者 原武史(著)
時代を超えて、闇は残る「社会派推理小説」というジャンルを確立した国民的作家・松本清張。格差、差別といったタブーを恐れずテーマとして取り上げる姿勢、地方から中央を相対化する...
「松本清張」で読む昭和史
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「松本清張」で読む昭和史 (NHK出版新書)
商品説明
時代を超えて、闇は残る
「社会派推理小説」というジャンルを確立した国民的作家・松本清張。格差、差別といったタブーを恐れずテーマとして取り上げる姿勢、地方から中央を相対化する視線により、その作品には昭和という時代の闇が刻印されている。代表作の数々を「鉄道」と「天皇」に注目して読み解き、歴史の暗部に光をあてる。
第一章 格差社会の正体──『点と線』
第二章 高度経済成長の陰に──『砂の器』
第三章 占領期の謎に挑む──『日本の黒い霧』
第四章 青年将校はなぜ暴走したか──『昭和史発掘』
第五章 見えざる宮中の闇──『神々の乱心』
終 章 「平成史」は発掘されるか
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紙の本
推理作家として著名な松本清張から昭和史を見ていく試み
2019/11/29 18:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「古びない」清張を堪能。語るほど解釈が深まる清張作品。探るほど発見と謎がある昭和史。大嘗祭など皇室のメディア露出。だが昭和天皇と弟の秩父宮の不仲など奥の院の秘話、2・26事件の際の皇居突入計画などの清張と原氏の「推理」には説得力がある。「神々の乱心」が未完に終わったのは本当に残念。結末を予想する著者の分析は鋭い。清張の小説では、表では男が力を持っているようで、実は本当に力があって鍵を握るのは女性だったりする。宮中祭祀、歴代皇后の強い個性、大正天皇の「押し込め」…現代皇室の内奥を想うヒントを与えてくれる。ただ、思いっきり「点と線」と「砂の器」のあらすじとネタバレをしている。ご注意を。
紙の本
社会派
2022/12/30 19:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
松本清張さんの作品には、名探偵は、出てこない作品ばかりです。その意味で、娯楽性は、どちらかというと……ですが、リアリティは、あります。鉄道や方言などなど……。確かにあり得るなと思えるミステリーが多いです