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商品説明
【織田作之助賞(第34回)】【読売文学賞小説賞(第69回)】【渡辺淳一文学賞(第3回)】2015年冬、アメリカで連続殺人鬼「サックマン」が逮捕された。「わたし」は台湾で過ごした少年時代を想い出していく。1984年。13歳だった。わたしはサックマンを知っていた…。『別冊文藝春秋』連載に加筆修正。【「TRC MARC」の商品解説】
直木賞受賞作『流』を経て生まれた、台湾が舞台の圧倒的青春小説!
1984年。13歳だった。
夏休みが終わる2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。
2015年冬、アメリカで連続殺人鬼「サックマン」が逮捕された。デトロイトの荒んだ街並みを見つめながら、「わたし」は、台湾で過ごした少年時代を想い出していく。三十年前、わたしはサックマンを知っていた――。
1984年夏、台湾で、兄をなくしたばかりのユン、牛肉麺屋のアガンと弟のダーダー、喧嘩っ早くて正義感の強いジェイは友情を育んでいた。四人の少年たちは、ある計画を実行することに決めた……。
サックマンとは誰なのか? その謎をめぐる青春ミステリー。【商品解説】
著者紹介
東山彰良
- 略歴
- 〈東山彰良〉1968年台湾生まれ。「逃亡作法」で「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞し作家デビュー。「路傍」で大藪春彦賞、「流」で直木賞を受賞。
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怖い本である
2018/06/16 21:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が途中から変わったように感じられ、読み進めるのが怖くなった。構成も少年時代と現代とがうまく織り交ぜられ、読みやすい反面何か恐ろしさを感じた。『流』とは全く異なる小説である。
電子書籍
気の毒な人生
2018/02/02 00:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
語り手のユン、牛肉麺屋の息子・アガン、喧嘩っぱやいジェイの3人の少年が、13歳の夏の濃厚な時間を過ごします。兄を亡くしたばかりのユンは、心を病む母親の療養で両親が渡米したため、幼馴染のアガンの家に居候することに。不良少年のジェイもまた、家庭にややこしい問題を抱えていて、3人は葛藤や苛立いらだちをそれぞれ胸に秘めながら友情を育んでいきます。女性の私から見るとかなり暴力的な友情の育み方ですが(笑)なんというか、拳で分かり合う関係?
アガンの弟ダーダーを交えて4人でブレークダンスに夢中になり、ストリートデビューとか、縄張り争いだとか、およそ私には無縁の青春ドラマが展開していきます。また、何か重要なことをする前にそれをしてよいものかどうかを神仏に問うと言って、「ボエ」という赤い三日月型の木片を二つ地面に投げて、それぞれが裏と表に分かれると神仏の承認が得られたことになる風習が登場するのも興味深いですね。『流』の時と同様、台北の情景描写が非常に生き生きとしています。著者の原風景みたいなものなのかもしれませんね。
その少年たちが立てた計画の不幸な顛末が、30年後の「わたし」がサックマンの弁護を引き受ける理由に繋がっているということが徐々に分かってきます。そこに至るまでに相当のページ数が費やされているので、現在の時間軸を見失いそうになるくらいです。
「ぼく」(ユン)の人生は1984年を境に狂い出し、どう30年後の連続殺人犯サックマンに繋がっていくのかが最後に明かされていますが、運命のいたずらというか、気の毒な人生ですね。彼に殺された子供たちももちろん気の毒ですが。
電子書籍
時代と国を越えた設定がよい
2019/03/11 10:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
何十年前の事件が、思いもよらない事件につながる、、という小説は多いが、国(台湾は「国」ではないが、、)と時代の舞台設定によって、物語のよみごたえがでてきた、面白い内容。