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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/05/13
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/389p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391370-4
紙の本
西暦一〇〇〇年グローバリゼーションの誕生
西欧の大航海時代以前に、世界経済は既につながっていた! 考古学的知見や最新の学説も交えて西暦1000年の世界を再現。この年こそが、「グローバリゼーションのはじまり」である...
西暦一〇〇〇年グローバリゼーションの誕生
西暦一〇〇〇年 グローバリゼーションの誕生
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商品説明
西欧の大航海時代以前に、世界経済は既につながっていた! 考古学的知見や最新の学説も交えて西暦1000年の世界を再現。この年こそが、「グローバリゼーションのはじまり」であることを描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
西暦1000年。
西ヨーロッパはいまだ暗黒時代からの復興の途上にあり、大航海時代は遠い先のことだ。
しかし本書はその西暦1000年こそが「グローバリゼーションが誕生した年」である、と西欧中心の史観を離れて描き出す。
中国からインド、アラビア半島、さらにアフリカまでの海上交易ルートはこの頃初めて結合した。さらにカナダに到達したバイキングが、南北アメリカで発達していた交易路を、その海上ルートと結びつけた。
史上初めて、異国のもの、技術、情報、宗教が遠く離れた国に到達し、一般の人々まで影響を及ぼす「グローバリゼーション」が始まったのだ。
イェール大学歴史学教授である著者は西暦1000年の各地の交易品を手がかりに、世界中で同時進行していた変化を生き生きと再現する。世界的な交易は農業生産性を高める反面で感染症を広め、知識を広める反面で固有の文化を分断し、新技術を伝える反面で伝統工芸を消滅させた。
宗教を変え、他国向け製品をつくり、反グローバリゼーション運動を起こす人々の姿は、驚くほど21世紀と似ている面がある。
西暦1000年、カナダに到達したバイキング。
丸木舟で南北アメリカを往来するマヤ人。
4つの世界宗教から改宗を勧誘されたウクライナの大公。
すでに奴隷貿易が活況を呈していたアフリカ。
そしてグローバリゼーション最先端の地としてハイテク製品である陶磁器を輸出し、世界中から富を蓄積していた中国――平安時代の日本もその経済圏に組み込まれていた。
西暦1000年から、ヨーロッパの支配という世界史の新たな局面が始まる1500年までの500年間、「最初のグローバリゼーション」が世界を大きく変えていた。
バラバラに知っていた世界史の知識が新たなフレームで再定義され、読者に知的興奮を呼び起こす。現代グローバリゼーションの世界を生きる者への教訓に満ちた胸躍る歴史書。【商品解説】
著者紹介
ヴァレリー・ハンセン
- 略歴
- 〈ヴァレリー・ハンセン〉1958年アメリカ生まれ。ペンシルヴェニア大学で博士号を取得。歴史家。イェール大学歴史学教授。著書に「図説シルクロード文化史」がある。
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1000年前のグローバリゼーションは、
2021/06/25 16:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
グローバリゼーションは、11世紀ごろに始まったという説を、広範囲の地域、多くの証拠により、展開する。それそれの地域での宗教圏、経済圏が、すこしづつ接触し、重なり合っていくことが歴史をたどって示される。グローバリゼーションは、勝者と敗者とを生み出し、経済的格差を生み、知識の向上とともに文化的分断を、新技術の伝搬とともに伝統工芸の消滅をもたらし、感染症の蔓延を容易にする。グローバリゼーションは、全員に利益をもたらしたわけではないが、新しいものを受け入れた人々は、大きな成果を収めたのだ。
紙の本
グローバル化の始まり
2022/03/27 17:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきによれば、著者は宋と遼の盟約、カラハン朝のカシュガル征服、バイキングによる北米到達が同時期であるということから本書の着想を得たとのこと。前2つはともかくバイキングの件は「到達」であって「グローバル化」とまでいえるかどうか(中南米まで到達していたかもという試論は面白いが)。ただカラハン朝、ガズナ朝といった中央アジアの勢力まで目配せして、ユーラシア大陸全体の動きを描いているのは興味深いところ。ありがちな中国、イスラム世界の紹介にとどまらず、新大陸や中央アジアにも目を向けているのが新鮮である。