電子書籍
コロナ禍とミステリ
2021/06/17 13:25
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ禍に関連したミステリが複数収録されたアンソロジー。
個人的には芦沢央さんの『投了図』が一番ぐっときた。米澤穂信さんの『崖の下』も流石の一言。有栖川有栖さんの『推理研VSパズル研』もいかに論理を展開していくかが面白い。未読だったけれど気になっていた作家さん含めて、全編とても楽しく読めた。そういったとっかかりとしても是非おすすめ。
紙の本
コロナ禍ゆえに
2021/11/14 01:17
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投稿者:檸檬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一番印象に残ったのは投了図。
感染者数の多さに混乱し日常を制限され世間的に集うことが許されないあの時を知っているからこそ。
コロナ禍を知らない
そんな時代がきたらこの気持ちは共感されないのかもしれない。
電子書籍
苦難の道を歩むとも
2023/01/01 20:59
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ禍と将棋を組み合わせた「投了図」は、パンデミック文学と言えるでしょう。「ロマンス詐欺」も、人と人との繋がりが薄れていく危うさを見事に捉えていました
紙の本
コロナ禍
2021/09/08 04:04
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、生きている世界は本当に息苦しい。
辻村さんの作品は特にコロナで戸惑い、翻弄される人物の物語でもあるので他人事ではないよなぁと少しつらくもなった。
個人的に一番好きというか、今一番多くの人に読んでもらいたいと思ったのは芦沢さんの[投了図]でした。とにかく胸がぎゅっとなる。
電子書籍
どれも
2021/09/02 05:47
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
それなりにひねってはあります。個人的には、夫の余命、投了図、かな?イチオシ作品は……。それと、有栖川有栖作品はやはり裏切らないですね、短編ばかりですから、読了後、読み返すとトリックや作者の意図がよくわかります
紙の本
神様は置いといて
2023/02/19 09:59
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
みなさん、それぞれの個性が出てる作品でした。
投了図は、うまくまとまった作品だけど、まとまりすぎてたかな。
有栖川さんのは、流石というか、面倒くさいけどおもしろかった。
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めちゃくちゃ豪華な作家陣でしかも書き下ろしなの!?ってことで、発売日を心待ちにしてた!
乾くるみは、イニシエーションラブしか読んだことないけど、次から次へとよくアイデア浮かぶわ~と思った。読み終わった後で見方が全く変わる。
大好き米澤穂信!凶器はなんだ?というミステリーですが、終わり方のなんとも言えん後味の悪さが大好き。仄暗い。どんな凶悪犯よりも怖いわ、ここに出てくるやつ。無邪気に残酷。
芦沢央はコロナ禍について。めっちゃ面白い~っていう話ではないけど、グッと来た。誰もが最初から悪意を持ってるわけじゃない。
大山誠一郎は初めて聞いた作家だったんだけど、アンソロジーって筆力が顕著に出るからかわいそう。
他が良すぎたのか。
有栖川有栖は有名だけど今回初めて読んだ。結構キャラものなんだね。凸凹先輩が好き。パズルとミステリの違いが面白かった、なるほどそういう展開に行くのかという驚き。学生アリスシリーズ読んでみよう。
辻村深月はね~~コロナ禍の現実を突きつけてくれた。私は正直日常生活に全く支障がないんだけど、こういう現実があるって言うのをわからせてくれた。経験してないからわからないんじゃなくて、それを想像してわかるようにするのが作家なんだね。話の展開は読めるけど、そこに至るまでの葛藤とか現実がうまいわ。
この中でどの話が好きかって聞かれたら、米澤穂信かな~。でもそれは読み終わった今日の感想であって、また変わってくるかも。
アンソロジーとしても完成度高い話でした。
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神様は必ずどこかから見ていて、悪いことをしたら報いがある──と、幼い頃に親や祖父母や周りの大人から言われますよね。私は、大人になった今でも、かたく信じています。その神様の仕掛ける“罠”なのですから、一筋縄ではいかないんです、これが。
…って、あんまり言い過ぎちゃダメですよね。出来るだけネタバレなしで感想を書きたいと思っているので。
アンソロジーは、いろんな作家さんに触れるいい機会です。大山誠一郎氏は初めて読みました。ぜひ別のも読んでみたいです。
同じシリーズで『時の罠』もあるようです。こちらも読みたいです。
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有栖川有栖さんの江神シリーズ、大山誠一郎さんの赤い博物館シリーズの新作を読めて満足‼︎
辻村深月さんの物語も面白かった!
イヤミスは好みではないので、ラストが良い終わり方でホッとした。
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お気に入りは乾さん「夫の余命」と辻村さん「〜ロマンス詐欺」。
乾さんは、すっかり騙されました。何となく違和感を感じていましたが、まさか夫婦が逆だったとは。奥さん何だか報われなくて後味悪かったです。
辻村さんは地方から上京したが、コロナ禍で大学も休学で仕送りも見込めず振り込め詐欺に加担しそうになった耀太。その騙す相手である未希子とのメッセージのやり取りで徐々に逆に惹かれていくのはコロナ禍ならではな感じでした。大事にならずにホッとしました。
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乾くるみ、有栖川有栖、芦沢央、辻村深月◎
有名作家の最新作を読み味わえる贅沢なアンソロジー。アンソロジー作品は気に留めていなかった作家の魅力を知り、読書の幅を広げられるので最近お気に入り。
乾くるみ『夫の余命』
イニシエーションラブはカラクリに途中で気づいてしまったので、周りが騒ぐほど凄いと思わなかったし、文章内容もあまり上手だとは思わなかったけれど、この作品は先入観を見事覆された。後ろから二度目を読み直してしまった。
米澤穂信『崖の下』
読みながら犯行に使われた凶器を一緒に考えた。凶器がわかったときはそんなに驚かなかったが、考える過程が楽しかった。
芦沢央『投了図』
今のコロナ禍の社会の不満や状況を上手く組み込んだ作品。内容もすっきりしていて読みやすく、タイトルと内容がマッチしていて上手いなと思った。とても好き。
大山誠一郎『孤独な容疑者』
昼ドラでありそう。普通。
有栖川有栖『推理研VSパズル研』
面白かった!一緒に考えながら読み進め、クイズの見事なカラクリにも納得してしまった。綾辻行人の作品よりもユニークで登場人物が魅力的だと思った。謎を解いた後も、クイズを正解はないのに、ミステリー的な視点から真剣に考えるところが、大学生っぽくて最高だった。有栖川有栖の作品を読んだことなかったが、ネットで作品を調べ、江神二郎シリーズ、火村英生シリーズを読んで見たいと思った。
辻村深月『2020年のロマンス詐欺』
作中のロマンス詐欺や傷害事件は現代のネット重視社会だからこそ起こり得るなのだと、本当にありそうな事件だと思った。恋愛要素を最後に入れているため、事件や登場人物が報われたように感じた。主人公もネット上の未希子も人間味があり、等身大な自然な感情移入ができた。
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SL 2021.8.13-2021.8.16
短編集。
米澤穂信と辻村深月さんが目当て。
で、どちらも良かった。
他は、初有栖川有栖で、面白かった。
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夫の余命 乾くるみ/崖の下 米澤穂信/投了図 芦沢央/孤独な容疑者 大山誠一郎/推理研VSパズル研 有栖川有栖/2020年のロマンス詐欺 辻村深月
物語が終盤に近づく度に???と思って戻って読み返す。それでも狐につままれたような感じが残って鼻がむずむずしている。不思議な面白さだった。
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辻村美月さんの作品を読みたくて手に取り、あわよくば他の作家さんを開拓したいと思い読みました。
短編集なので、6人の作家さんの作風が濃縮されている感じで、とても良かったです。同じ本にまとめられているので、作風とか似ているのかな?っと予想していましたが結構違いました。話自体も全然違います。(普段読書しないので、そういうものならすみません汗)色々な作風に触れたくなってきた人にはいいと思います。星一つ足りないのは、やはり好みがあるからで、それぞれの作家さんの作品を知っている人はその方のだけ読み込んで、あとはサラサラって感じでもいいのかな…
普段あまり読書をしておらず、知っている作家さんが少ないので、これから他にもどんどん読んでいこうと思ってます。
ひとつの話の長さも久しぶりに本を読む人には丁度いいと思いますし、繰り返しになりますが、色々な方の作品が読めるので、同じような状況の人がいたら、おすすめです!!
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『夫の余命』完全にやられた。読み終えた瞬間に後ろから読み直し。キラキラしたお話が、真っ黒な話に転換された。
『崖の下』これはちゃんと決着するの?残り5ページでそう思ったが、見事着地。途中で出てきた氷柱が凶器に違いないって思ったわたしは何?米澤作品には、知識欲をくすぐらさせられる。
『投了図』つらい話。現実にきっとあちこちで起こっていると思うと。
『孤独な容疑者』ん?事件直後にわかったんでは?ちょっと無理ありすぎな。
『推理研VSパズル研』青い目緑の目の謎解きもよくわからないし、結局、何?わからない。
『2020年のロマンス詐欺』そうなんだろうなーと思って、あー、やっぱりってちょっと残念がらせておいて、落とした感情を引き上げてくれる流石だなって思った。きっと前にすすめる。
圧倒的に『夫の余命』が好み。