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商品説明
扇谷上杉家の家宰、太田家の跡取り資長(後の道灌)は、関東の支配権をめぐり勢力を二分する大戦乱のさなかで、合戦の戦略にも在地経営にも突出した才覚を現していく。ウェブサイト『歴史行路』連載に加筆修正。【「TRC MARC」の商品解説】
関東公方家はもはや滅亡し、坂東の差配は関東管領たる上杉一門が担っていた。その一翼、扇谷上杉家の家宰が太田家だ。太田家の跡取り・資長(後の道灌)は、関東の支配権を巡り勢力を二分する大戦乱のさなかで、合戦の戦略にも在地経営にも突出した才覚を現していく。道灌は、いかに戦い、いかに生き延びたか。坂東を席巻した出来星武将の波瀾の生涯を描き尽くす戦国歴史大河小説!【商品解説】
応仁大乱と時を同じくして千々に乱れた関東。そのなかで出色の才覚を現した梟雄・太田道灌の壮絶な生涯を描き尽くす戦国大河!【本の内容】
著者紹介
幡 大介
- 略歴
- 〈幡大介〉1968年栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒。「天下御免の信十郎」シリーズで時代小説作家として文壇デビュー。
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登場人物が
2018/11/10 20:03
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変興味深く読めますが、登場人物と関係性がちょっと複雑でもあり、
メモしながら読み進めることをお勧めします。
紙の本
太田道灌の活躍を描く
2019/02/16 17:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸城(現在の皇居)を造ったと言われる室町時代の武将、太田道灌の歴史小説である。太田道灌は室町時代に関東管領として活躍した扇谷上杉家の家宰であった。道灌の扇谷上杉家というのは、鎌倉公方を支える関東管領の家系である。しかし、鎌倉公方とその補佐役である関東管領との間で争いがあり、永享の乱によって鎌倉公方足利持氏が争いに敗れて自刃してしまう。
その後を継いだ長男の足利成氏は、鎌倉を追い落されて茨城県の古河城を本拠とするに至った。こうなると鎌倉公方とはいえず、古河公方となり、関東管領の上杉氏との間で延々と動乱が続くという時代であった。本書ではさらに室町幕府が新たに任命した堀越公方まで登場するので、関東公方と呼んでいる。戦乱の世で扇谷上杉家の家宰である太田道灌が活躍する。
本書では道灌が幼い頃から描かれている。上杉家対鎌倉公方との戦いで、道灌は鎌倉公方のみならず、実際は山内上杉家とも戦わなければならなかった。古河公方との戦いのさなか、江戸城、河越城を築城し、上杉家の戦略強化に貢献した。上杉家は京都の公家出身だったので、戦下手であった。道灌は上杉家の筆頭である山内上杉家の不甲斐なさに切歯扼腕の連続であったが、それらを無視して次々に勢力範囲を広げていった。しかし、好事魔多しで、思わぬところで最期を迎えた。
本書はこのような関東の戦国時代を生きた道灌の戦いを描いており、現在皇居になっている江戸城を最初に築城した武将として名高い。単行本上下2巻の長編であるが、読みでがあり、大いに楽しめた。ただし、急いで発刊したためか、誤りも結構多い。足利尊氏の弟を足利義直(正:直義)、中先代の乱を起こした北条の子孫を北条高時(正:時行)としている。基本的な史実を誤ると、小説とはいえ、読み手の信頼性が失われてしまうので、注意が必要であろう。