お話のたきぎをあつめる人 魔法の図書館の物語

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「図書館というのは、友だちを作るところじゃ。目に見える友だちや、目に見えない友だち……みんな、それぞれのお話を持っておる。図書館では、一人一人がとくべつなんじゃ。」
悲しみにくれた魔女の呪いも解け、ひとりぼっちだったステレはさびしくなくなりました。「お話のたきぎをあつめる人」、みんなが集めたら、これからも、お話の灯火は消えないし、これからも「お話のたきぎ」が増えることを願って。

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森のはずれにおじいちゃんと住んでいるステレ。
おじいちゃんは毎日リスといっしょに森の中へ行き、夜になると、ステレにその日リスといっしょにした冒険のことを話してくれるのでした。

本を読むのが好きなステラですが、たった一冊しか本を持っておらず、何度も読んでいるうちにこわれてバラバラになってしまいました。
本だけがほんとうの友だちだったのに、もう友だちが一人もいなくなっちゃった！と言うステラにおじいちゃんはお話の図書館のことを教えてくれました。そのお話の図書館とは…

挿絵もお話のイメージにぴったり。
2、3年生ぐらいの子におすすめ。

2021.8.27追記
今年度読書感想画高学年指定図書になっていました。

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本書は、オランダのローレンティン妃とオランダの著名な児童文学作家、パウル・ヴァン・ローンの共著によるものである。

森のはずれにおじいちゃんと2人きりで暮らしている女の子ステレ。
本が大好きだったのにたった1冊しか本を持っていなかった。
大切な本は、何度も読むうちにバラバラになってしまう。
その様子を見たおじいちゃんは、「お話の図書館と言うものが誰も住んでいないお城の中にある」と言う。
お話の図書館を見つけ、たくさんのお話に囲まれたステレは村に行き皆にお話を聞かせる。
しかしそれを快く思わない者が……。

男の子はなぜそんなに悲しんでいるのか。
物語を憎み呪いをかける魔女。
魔女はどうして魔女になってしまったのか。そして魔女が抱える心の闇とは。

あとがきにもあるようにイラストはとてもかわいい。しかも「アーヤと魔女」で有名な佐竹美穂さんが描いている。
絵本よりも少し長い物語。
しかし挿絵もたくさんあってお話もとてもわかりやすい。
何より皆が最終的には幸せになれるお話だ。
図書館に行ってたくさん本を読んだり大人からたくさんの話を聞いたりしたくなる。

識字教育に力を入れるローレンティン妃とヴァン・ローン氏。
二人がかいた物語は優しさに満ち溢れている。

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優しいお話。
「物語」の大切さや素敵さを伝えてくれる童話。
どんな人にも物にも物語がある。

坊主憎けりゃ袈裟まではオランダでも同じなんだな。
自分のしたいことができる身分とお金が欲しい。今は片手間。

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大人になった私には、今までに似たような何度か読んだ気がしてしまう。もし子供であったなら、また違った感想があったかもしれない。
図書館、読書、魔法という組み合わせのキーワードで、こちら側の期待値が高くなってしまったけれど、挿絵も含め、まさにオーソドックスな夢の図書館というところが良かった。