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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2021/11/20
  • 出版社: 徳間書店
  • サイズ:20cm/266p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-19-865376-7

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底惚れ

著者 青山 文平 (著)

【中央公論文芸賞(第17回)】【柴田錬三郎賞(第35回)】男は、密かに想いを寄せていたお手つき女中・芳の宿下がりに同行。芳は男を刺し、姿を消した。一命をとりとめた男は、人...

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底惚れ

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【中央公論文芸賞(第17回)】【柴田錬三郎賞(第35回)】男は、密かに想いを寄せていたお手つき女中・芳の宿下がりに同行。芳は男を刺し、姿を消した。一命をとりとめた男は、人を殺めていないことを芳に伝えるため、岡場所の顔に成り上がり…。『読楽』掲載を加筆修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】


斬新な江戸ハードボイルド時代長編!
一作ごとに進化し続ける青山文平の語り口に酔いしれる!

女への思いにかられながら、はぐれ者だった男が、一途に自分を刺した女の行方を求める。女を捜す方便として、四六見世という最底辺の女郎屋を営みながら、女が現れるのを待つという仕儀を薦めてくれたのは、路地番の頭・銀次だった。ビジネス成功譚の側面と、女への思いを貫く純愛を縦線として、物語はうねり、意外な展開をみせる魅力的な時代長篇。

主人公は、村の生活に染まれず、欠け落ちた江戸で、すでに四十を過ぎた。一季奉公のまま、江戸にも染まぬ男たちは当時、大勢居た。根岸にある小藩の屋敷で奉公中、ご老公のお手つき女中・芳の故郷への道連れを命ぜられる。…旅の途中、訳あって芳に刺されるが、一命を取りとりとめる。自分を殺したと思い込んで、行方の知れない芳を探すために、彼女が来る可能性のある江戸の場末・入江町で最低の女郎屋を営む。はぐれ者として生きてきた切見世暮らしの男が7軒の楼主となる。商売は繁盛し、厚綿の布団を貸す損料屋にも手を出し、成功を治めるがーー。
2020年に刊行された短編集『江戸染まぬ』所収の「江戸染まぬ」を長編化。【商品解説】

著者紹介

青山 文平

略歴
〈青山文平〉1948年神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。「白樫の樹の下で」で松本清張賞、「鬼はもとより」で大藪春彦賞、「つまをめとらば」で直木賞を受賞。

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みんなのレビュー23件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

この時代小説に底惚れした

2023/01/18 17:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

青山文平さんが『つまをめとらば』という短編時代小説集で
 第154回直木賞を受賞したのが2016年の年のはじめであったから
 気がつけば随分以前のことになる。
 その青山さんの作品をまた読んでみようと思ったのは、
 この『底惚れ』という長編時代小説が
 第17回中央公論文芸賞と第35回柴田錬三郎賞の文学賞W受賞という
 快挙を達成したと聞いたからで、
 一体どんな作品かまったく予備知識のないまま読み始めた。
 それがどうだろうか。
 おとなの恋愛小説というのはこういう作品をいうのではないか、
 心の奥底に灯りがともるように感動した。

 「底惚れ」を辞書で調べたが、載っていない。
 ただ字の持つ雰囲気でわかることもある。
 心底相手を好きになること、そんな意味ではないかしら。
 物語の主人公は、40歳を過ぎても、仕事もままならない男。
 働いていた小藩のお役目で、隠居した藩主のお手付きとなった下女を
 女の里へ送りとどけることになる。
 ところが道中、女によって殺されかかるはめになる。
 一命をとりとめた男は、女が人を殺めたと悔いてはいないかと
 女の居場所を探し始める。
 思いついたのが、岡場所。
 女を探すために、男はひたすら働く。男が開いた店が評判となり、
 いつか女が見つかるかもしれないかと。

 そんな男をたすける女もいる。
 この女は男が働いていた小藩の下女で、よく気がきく。
 そして、ラスト。
 一体この男にどんな運命が待ち受けているか。
 タイトルの『底惚れ』の意味が、そこで明らかになる。

 こんなふうに「底惚れ」されたいものだと、
 誰もが思うのではないか。
 おいしい物語をいただいて、満足満足。

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紙の本

底惚れとは

2022/02/01 19:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る

物語にどんどんと引き込む語り口、文章の流れに、ほれぼれする。そして、主人公が何に惚れた女性を想い続けることが糧となり、一つの身代を気づくのだが、心から惚れているつもりが、想いが成就した先に何が生じるかまでは、考えていなかったようだ。心の中で相手を想いぬくことは、その先を見つめることなのだろう。

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電子書籍

時代モノだけど

2022/07/05 02:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

現代もののような要素もあります。ハードボイルドというには、ややお粗末かな……。こんなに上手く、女郎屋って商売出来るものなんでしょうか?自分を刺した女を探すためというのもね……ちょっと……納得できないかな……

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2021/12/07 17:45

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2022/01/02 10:00

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2021/12/31 17:29

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2022/01/18 01:38

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2022/01/24 13:24

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2022/02/15 15:35

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2022/02/25 15:01

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2022/03/22 17:01

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2022/03/30 12:00

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2022/08/13 23:11

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2022/09/03 15:51

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