紙の本
面白かった。
2013/05/18 12:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toro - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいると思い浮かぶんですよね。その光景が。綺麗で儚くて。次も楽しみにしています。
電子書籍
よかった
2017/07/24 17:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:葉っぱのフレディ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて心が和みました。読み終わったあと、自然に笑顔になれる、そんな物語です。
紙の本
まわりの人が不幸になるのがイヤだ
2023/03/29 16:51
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
他人の幸せが叶うはずなのに、近しい人が死んだり不幸になる、という設定が解せない。ちょっと陰気なお話ですね。
書評は、優しい気持ちになれる、というのが多かったですが、あまりそれは感じない。暗い気持ちになる。
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ひなぎくちゃんがかわいすぎる……!
良かったね、響呼さん。ずっと心残りになっていたあのひとと言葉を交わせて。
これも不思議なものたちが引き寄せられる竜宮ホテルという場所で、いろんな優しい人たちに会えて、話ができたからこそ、起こった奇跡なんだと思う。
二巻がとっても楽しみ。
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素晴らしかった!
途中、何度も泣きそうになってしまった。人前、特に職場で読むには危険過ぎる(笑)
ひなぎくちゃんも日々企クンもいいコ過ぎ、健気過ぎ。
早く続きが読みたい
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最初のころと、中盤から終盤にかけてが、主人公の考え方が全く違っていたので違和感というか…ずっとウジウジ後ろ向きだった主人公が、寅彦に会って話して(中略)ホテルに案内されてから突然プラス思考に切り替えてしまう辺りがいただけなかったです。
でも、それ以外は前向きな主人公として捉えて読んでいたので、作者の思惑通りふわふわした、どこかとりとめのない小さな奇跡)と魔法の物語を楽しんで読み終えました。日比木くんも生きててよかった!
不思議な空気ただよう、ふんわりとした世界のお話でした。
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三笠書房から新レーベル、f-Clan文庫で創刊されたものでしたが、
レーベルそのものが消滅してしまい、
このシリーズはもう、見られなくなるのか、と思っていました。
これが、徳間文庫から新しい船出となりました。
以前のものを加筆・修正して
さらに書き下ろしが一篇収録されております。
やはり、村山先生の文章は、すーっと心と脳内に沁みこみます。
忘れかけてた「優しさ・感動」を思い起こすほどに…。
ひなぎくちゃんの可愛らしさに、また会えて嬉しいです。
しかし、私がこんなお話を書けたらなと思う作品を
次々と生み出す、先生に驚きと感動を覚えます。
ありがとうございます。
また、二巻も出る予定とのことで、今からわくわくしております。
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少々手こずった。主人公の性格が、その生い立ちや置かれた状況などが相まって非常に後ろ向きなので、特に前半の主人公が竜宮ホテルにたどり着くまでの下りがとても重かったです。
本文庫で追加となった番外編はとても良かったです。視点がひなぎくに替わり、とても透明感のあるわくわく感があり、それでいて風に吹かれるままにどこかに旅立ってしまいそうなふわふわ感もある。この作品を象徴するような一遍だと思います。
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【あらすじ】
水守響呼は、妖怪や幽霊の姿を見ることが出来る不思議な力の持主だ。 その日、住み慣れたアパートは崩壊して失い、「竜宮ホテル」へと移り住むこととなる。執筆一筋で人と関わる事もなく、その目に見える世界をも否定しながら生きてき た響呼であったが「竜宮ホテル」での生活で人やそうでない者たちと自然と触れ合い、少しずつ変わっていく。 書下し新作「旅の猫 風の翼」を収録。
【感想】
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村山早紀が2011年に発表した"竜宮ホテル 迷い猫"を加筆修正した作品。村山さんの文章はとても優しいと感じたら、児童文学作家さんでした。竜宮ホテルを舞台に、ちょっと人と違う力を持っている女性作家響呼と猫耳娘ひなぎくの交流を中心にした大人向けのファンタジーです。ここでは、響呼とその家族の話がメインです。ただ、全体的に人物紹介的な感じに終始していて消化不良でした。登場人物も魅力的だし、話の設定も良さそうなのにもったいないと思っていたら、シリーズ物のようです。ひなぎくのかわいさを楽しむために次巻も読まなければ。
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久々にすごくはまった一冊。不思議な世界なんだけど、じんわり温かい気持ちになれる。出てくるキャラクター全てが魅力的で、続編が早く読みたい。
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“わたしを友達だと思い、わたしを応援したくて、わたしの書いてきた物語を、ずっと読んでくれていた。文章を暗記するくらい読んで、気に入ってくれていた。
わたしがひとりきりで生きていると思い込んで、やどかりのように部屋にこもり、自分の生まれつきや運命を悲劇のヒロインみたいに悲しんでいたときも——わたしのことを想い、応援してくれていたんだな、と。
この街で。働きながら、明るくうたいながら、行き場のない魂たちを抱きしめながら。
そんな子が——友達が、わたしにはいたんだな、と。
梅雨の晴れ間の空は、青かった。
わたしは空を見上げ、胸に息を吸い込んで、そばを歩く、友達にいった。
「あなたの歌、とても素敵だと思うの。今度、聴きにいっていい?」”[P.197]
f-Clan文庫から出たもの+ひなぎくちゃん視点の「旅の猫 風の翼」が書き下ろし。
どこか幻想的で、それでも実在していそうなふんわりした優しい雰囲気。
彼女の本は、彼女が思っている以上に人に伝わっていて。彼女が思っていた以上に、彼女を想っていてくれていた人が居て。
また泣いてしまう。
続編が楽しみ。
“「うう」
お姉様は悔しいのか恥ずかしいのか、口を尖らせて、寝起きのままの長い髪を手櫛でとかして髪留めでまとめました。そんな仕草といい、だらっときたお部屋着といい、素敵に見えてしまうのは、お姉様が美人だからです。
わたしのお姉様はきれいなひとです。世界一美人なんじゃないかと思います。背がすらっと白樺の木みたいに高くて、白樺の木みたいにほっそりとしていて、甘い匂いがします。優しく白い長い指も、不思議な琥珀色の瞳も、絵みたいだなと思います。絵本にでてくるおひめさまのようです。
昨夜のお仕事も朝までかかったみたいで、お姉様はわたしが起きたときには、仕事机の上ののーとぱそこんに突っ伏して寝ていました。そんなのもお姉様だと絵になるのです。”[P.289]
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風早の街に建つのは竜宮ホテル。不思議がたくさんあるホテル。
ひなぎくちゃんとキツネたち、きっと可愛い。可愛いに違いない。
ホテルに住まう人達とのほっこりとしたお話が心を暖かくしてくれます。
心優しい人の所には心優しい人達が集うということでしょうか。
そうそう子狐たちの名前は何というのでしょうか?(一狐、二狐とか……
盗作はダメね)
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やさしい物語ではあったけど、カタルシスが足りない感じ。
もうちょっと、克服する前の痛みとか辛さを語ってほしかったな。
雰囲気だけに流されちゃった感じ。
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遠田志帆さんがカバーを描いておられるので買ってみましたが、予想以上に素敵な話でした。
左目で、あやかしの類を見る事と、周りの人を幸せにする力を授けられたという娘の子孫で、高校生の時からメルヘン作家として活躍している女性、水守響呼は、「生まれついての不運」を持ち合わせていると、自分の事を思っています。
物語の冒頭でも、いきなり不運に見舞われるのですが、そんな中で偶然再会した編集者の寅彦は、彼女とは逆に、生まれついての幸運に恵まれた男性。
でも、彼は、自他共に認める幸運さ故の不幸もあるのだ、と語ります。
帰宅しようとしたら、住んでいたビルが崩壊していたり、猫娘を拾ったりと、様々なアクシデントの末に、響呼は、少し不思議な、「竜宮ホテル」に滞在する事になります。
先の展開がわかりやすいのが少し残念な気もしますが、とても優しい、ほわんとしたお話でした。
不運と幸運で、プラマイ0になるかと思われた響呼と寅彦の伏線も、寅彦が最初の方にしか登場しない為、恋愛に発展しないまま・・・。
でも、2巻も出るとの事なので、今後が楽しみです。