紙の本
学校の歴史の授業でこれを必須図書にしてほしい。
2024/01/24 14:52
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投稿者:がんも - この投稿者のレビュー一覧を見る
モヤモヤを切り口に知れるのがとても助かる。
土台になる知識がないので、ネットも本も信用ならない、どれが正しいのかが分からない中で、この本はとても日常的な感覚と社会の問題を繋げて学びやすいです。
モヤモヤするのは自然なことなんだと思えます。
そして国が戦争加害史・植民地主義を教える義務を果たしていくべきなのにと強く思います。
紙の本
今時のゼミと若者の頭の中をのぞきみる。
2022/02/17 09:28
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投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
今時の若者、ゼミってどんなことをやっているのかしら?コロナ禍の最中に編集されたというのも興味深い。日本の義務教育では近現代史をほとんど教えないらしい。しかしながら、私が通っていた中学校では道徳教育の中でも特に部落問題と民族問題について教員たちが力を入れていた。その教育の成果もあって?いまでも心の片隅にモヤモヤを持ちながら考えるようになった。
モヤモヤは解決しなくてもよい。真偽や争点はどこにあるのか、自分で考えること。複数の歴史的切り口を見つけられるよう、疑問を持ちながら調べ続けることではなかろうか。あと、ネット上だけでなくリアルな人との繋がり、人間関係から自身の経験をアップデートしてくこと。これが一番大切。
紙の本
公平性に欠ける
2023/12/26 02:50
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投稿者:S - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに”モヤモヤ”とありますが、私がモヤモヤを感じる時というのは2つあります。1つ目は韓国人からの日本への悪意を感じた時。2つ目は、日本人からの韓国への悪意を感じた時です。
この本は後者については「加害した事実を知り、差別をするな」と言いながら、前者については「日本が昔悪いことをしたのだから仕方がない」と言っているかのようでした。補償云々の話は置いておいて、植民地時代の日本の行為については明らかに許されないと思います。「過去のことなのだから忘れろ」というのは、加害者側が言って良い言葉ではありません。韓国人の独立に対しての思いも少しは理解できたと思います。今までは悪意だと一括りにしてしまっていたものが、必ずしもそうではないというのもわかりました。
ですが、それらを抜きにしても韓国人からの悪意をしっかりと感じる時というのは、よくあります。
例えば、東日本大地震や、原発の放射能、核汚染水。こういったものを絡めて敢えて日本を貶そうとする言葉を向けられたこともあります。逆に、悪意なく当たり前のようにそういった言葉を受けショックを受ける時もあります。こういう時に感じるモヤモヤはどうすればいいんでしょうか。これらも、日本が悪いことをしたから耐えなければならないのでしょうか。
また、気になったのは竹島についてです。竹島は日本が江戸時代から漁を行い、領土とされてきた土地です。国際的にも日本の領土とされており、現在行われていることは韓国側の不法占拠とされています。日本側の主張として、この旨を記載するべきではないですか?日本側と韓国側、それぞれにとっての”事実”があるというのは理解できますし、日本にとっては日本の領土であるように、韓国にとっては韓国の領土とされているのは分かります。しかし両者の意見、根拠を記載するべきではないですか?日本側の見解を全く記載せず、人権にだけ焦点を当て、まるで日本が昔悪いことをしたから竹島は韓国のものなのだと言われているかのように感じ、複雑な気持ちになりました。
私は韓国語を使う仕事をしていますし、韓国に行ったことも何度もあります。向こうで韓国人の温かい優しさに触れたことも何度もあります。韓国人の友人もいます。でも、その分モヤモヤすることもたくさんありました。韓国人は日本に対してどう思うのか、なぜそう思うのかを知りたかったんです。だからこそ、歴史を公平な立場で見て自分で考えることで、少しはモヤモヤが無くなるのではないかと思い、この本を手に取りました。韓国を好きであるということは、韓国の主張のすべてを無条件に認め、受け入れるということではありません。この本は思ったよりも公平性に欠けており、あまり参考にならず残念でした。
もっとも、私が日本人である以上、100%公平な目線を持つというのは難しいことなのかもしれませんが…。
ただ、歴史を学ぶ良いきっかけにはなったかと思います。
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バイアスかかりすぎてて、これでは教育上よろしくないのではないか、という感じがします。
教育目的なら、統計は、単独ではなくて対比をする(韓国でこれだけの死者が出たという数字は、同時期に他の地域ではどうだったのか、とか、韓国の他の時期の死者数はどうだったのか、などの数字と対比する)。意見を書くときは反論も紹介するなどの配慮をするべきでしょう。
これでは、かつての学生運動のタテカンやビラとレベルが変わらない。
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友人のツイートで見かけてこれは?!と思って読んでみた。なぜならまさにモヤモヤしていたから。具体的には「DNA REMIX」 という曲がきっかけだった。これは高等ラッパー4という韓国のヒップホップオーディション番組でYLN ForeginとJAY PARKが披露した曲で、めちゃくちゃかっこよくて好きな曲。
その曲で色んなラッパーを召喚したREMIX verのMVが公開されたのだけど、USからカルチュラル・アプロプリエーション(文化的盗用)だと叩かれてしまい公開中止に追い込まれてしまった。(JAY PARKの発言も問題視された模様)で普通ならこれで終わりなんだけど、ビデオ内容を変更して再アップロードするというあまり例のない展開に。そして韓国を思いっきりレップするMVに生まれ変わり8月15日に公開された。Liberation dayを祈念して…私がモヤモヤしてしまったのはLiberation dayという言葉だった。
日本で歴史教育を受ける中で、8月15日は戦争被害について思いを馳せる日であり、自分たちの加害性など1㎜も顧みていないのが現状だと思う。それを自分の好きなヒップホップから思いっきり全力でぶつけられたからモヤモヤというか動揺してしまった。自分自身、歴史修正主義者でもないし、慰安婦をはじめとする戦争時の加害性について「良くないよね」と思っているつもりだったのに、内なる自分の無知さというか、首根っこをつかまれた気がしたのである。
本著は学生たちが日韓の歴史と向き合った内容がまとまっていて、各学生の思う疑問をそれぞれが調べて説明したり、座談会で話したりしている。興味深いのは専門家ではなく学生たちが歴史とどう向き合ったか?その過程を収めているところ。慰安婦、マリーモンド、在日朝鮮人、少女像、軍艦島など日韓関係でわだかまりが存在していると思われるところを平易な文体で説明してくれている。これによって日韓関係についてオーバービューできるのが助かった。(がっつり説明して欲しい人は専門書を読めばよい。)数々の問題の土台にあるのが「朝鮮半島を植民地支配していた」ということ。この認識は社会的に全然共有されていないと思う。なので、どの問題でもすれ違いが発生してしまうのだろう。なるほどと思えたラインを引用する。
日本が朝鮮を植民地支配したこと自体知られているのか疑問です。学校で絶対習うはずなんだけど,「ただ領土が拡大した」みたいな感覚しかなくて,植民地支配したという切実な感覚がないんじゃないかなと感じます。
「そういう時代だった」と言うときの「そういう時代」って,だれの時代感覚なんだろうって疑問に思います。(中略)だから,「そういう時代だった」と言っているときは,自分たちもまさにマジョリティ側,支配する側の時代感覚で言っているんだって思います。
過去に先人が犯した罪と現代に生きる我々がどのように考えるべきか?という点については、「連累」という概念が興味深かった。それは以下のとおり。
現代人は過去の過ちを直接犯してはいないから直接的な責任はないけれど,その過ちが生んだ社会に生き,歴史の風化のプロセスには直接関わっている。そのため過去と無関係ではいられない
同じ過ちを繰り返さないための伝��責務があり、そのためには知る努力とか勉強が不可欠だなと感じた。学生の頃は理系だったし、歴史とか学んでなんの意味があるのか、全く理解できていなかった。しかし自分のアイデンティティや生活と密接に関係あるのだなと今回やっと肌感覚で理解できたかもしれない。ネット上に転がっているような上辺の情報ではなく質の高い情報で学んでいきたい。
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一橋大学社会学部加藤圭木准教授と韓国からの留学生を含む5人のゼミナール学生が、日韓のモヤモヤを共有し、日韓の歴史を学び、考えていきます。
K-POPを楽しみ、韓流映画にはまり、韓流推しを友人と共有すると「反日」の烙印を押される。インターネットで無尽蔵に拡散する韓国=反日という流言のモヤモヤする感情。日本の学生と韓国から留学した学生の体験をナラティブに語り、明治期以降の征韓論、日露戦争後の韓国併合、戦時中の従軍慰安婦や徴用工問題、戦後処理と朝鮮戦争、竹島問題など、日韓に関わるモヤモヤを日韓の歴史から紐解き、整理していきます。不勉強だったのは、朝鮮戦争は停戦のまま南北に別れ、日本は北朝鮮との国交正常化はおろか、戦後処理に関する話し合いも行われていない事実。そして、日本による侵略がまた朝鮮を南北に分断した主要因であることに、あらためて侵略戦争の愚かさを再確認し、ロシアによるウクライナ侵攻をみても歴史は繰り返す。軍事費を2倍に増額するなど、悪しき歴史を繰り返さない学びを再確認した8月に出会った1刷となった。
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学生たちの意識がとても瑞々しく、わかりやすく整理されていて読みやすかった。
わたしも映画や音楽などの文化消費を通じて、韓国を好きになった人間なので、熊野功英さんのコラムが一番胸に刺さった。「連累」という概念を知れて良かった。
この本を通じて考えるのは、日韓問題に限らず、親世代ほど自分の加害性や無知を常に意識して勉強し続けなければ、という点だった。わたしも子を持つ親として常に意識をアップデートしていけるよう努力したい。
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一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナールの学生たちが、日韓関係について日々感じている「モヤモヤ」について語り合い、その背景となっている慰安婦問題や徴用工問題をはじめとする日韓の歴史問題を学生の視点で解説。
学生視点で日韓関係について学び、考えるというコンセプトは面白く、意義深いと思ったが、全体を通して一面的な見方が断定的に語られているように感じ、本書を読んでモヤモヤはより深まった。本書で書かれている歴史的事実に係る認識について一定の共有はするところであるが、セカンド・オピニオンとして他の本などでも学びたいとの思いが募った。
直接自身とは関係のない過去の加害者責任についての「連累」という考え方は、本書で初めて知り、勉強になった。
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「「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし 加藤圭木、一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール 大月書店 2020年 1600円」自分が留学していた15年くらい前のモヤモヤを今の学生はどう捉えているか?結論変化なし。韓国文化のこれだけの浸透と交流が一般化しても、歴史認識や外交対立がある限り変化なし。厳しい現実。この本は日本の韓国植民地化を悪としてそこから、現代の日韓関係の悪化を論じている。間違いでは無い事ではあるが、読んでいて苛立つところも多かった。だいぶ自分も右寄りな感覚になってきているのだろうか。外交関係やそれぞれの国でのマスコミや教育主導の両国の認識操作が大きく影響していて、歴史認識、領土問題、慰安婦問題などあると思うが、複雑に考えようとして、議論を先延ばしにしているだけだろうか。下の世代で解決するのは難しいのだから現在の我々世代が、解決しないといけない問題だろうな。
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BTSのファンとして、長年色んなモヤモヤを抱えては乗り越えてきた身として、覚えのある議論がたくさん出てきました。そして、まだまだ踏み込めていない話題もありました。 なんとなくモヤモヤは感じているけれど、ここに頭を突っ込んだら自分の足場が崩れるんじゃないかと感じている人たちに、ぜひ勇気を出して手に取ってほしい一冊です。
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「無知の知」という精神を日頃から大切にしているつもりでいるが、まだまだ私は知らなかった。
ここに書いてある全てが正しいことなのかどうかを判断することすらも今の私にはできない。
ただ間違いないのは、日本と朝鮮の関係や問題について知らなすぎる人は多いし(自身を含め)、そもそも①何が問題で②何をもって解決と呼んで、③何をもって和解とするのか、そういうことをもっともっと掘り下げていかなくてはならないのだと思った。
今回は日本・朝鮮のことについての本を読み、それを考え、話し合うきっかけになったが、その手の問題は他にもごまんとある。
「無知の知」を知った気になってる自分へのアラートのような気がした。
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2023.6
記録し忘れていた
1年以上寝かせていて
今年の1月に読んだ本
加害の歴史に向き合う
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大学生だからこその視点と視線という感じがしてとても眩しかった。自国の他国への加害について、彼らが自分の無知に向き合い真摯に学ぶ姿勢に、無知な大人代表のわたしは本当に恥ずかしくなりました。
戦争を知らないわたしたち世代がすべきは、過去のことなんて忘れようと水に流そうとするのではなく、加害の歴史に向き合い、過ちを正し、風化させない努力を続けることなのだとわかりました。「連累」、めちゃくちゃ大切な概念なので覚えます
それにしても日本の人権意識の低さが本当に嫌だな 早く改善したい
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2023年8冊目。
日本軍「慰安婦」、徴用工、竹島などなど、日韓の関係を知り、考えることができる本です。
その道の専門家がまとめたオカタイ本だとハードルが高いけど、大学生がモヤモヤを解決するために調べたりまとめたり対話したりした内容になっているので、読みやすいしわかりやすいです。
歴史的な問題を、政治上の問題ではなく、人権問題ととらえること。
この視点はとても大切だと思います。
二度と過ちを繰り返さないために、事実をしっかり教えようと考えてきましたが、よりよい関係を築くためにも必要なことだと思いました。
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知ること、理解しようとすること、みんなに伝えること、デモに参加すること、選挙に行くこと、署名に参加すること、差別をなくすために私たちにはできることがたくさんある。
差別がなかなか無くならなくて、自分のことを無力だって思う時もあるけど、最低でも一人分の力が私にはある。マジョリティ側が変わらないと差別は無くならない。無くしていこう。