投稿元:
レビューを見る
いっぱい付箋
ツッコミとは多数派の側に自分を置いてボケという異常を修正する行為である
104ページ
投稿元:
レビューを見る
少しでもお金稼いでいるわけだから、厳密に言えば連休ではないかなーとは思ったけど。
あまりにもお休みだけが続くと、思考がものすごく深くなったり、変な方向へいったりしながら、こうして頭がクリアになっていくのかも。
著者が京大出身だからっていうのもあるけれど・・・ところどころ変人っぽさが際立ってた。笑
文字に触れる生活をしないと頭の中が静かになっていくとか、いろんなことを禁止してみると離人的な感覚になるとか、人間の体って不思議。
投稿元:
レビューを見る
感想を書くのが難しい!
多分2000連休与えられても、このようになる人はそんなにいないのではないかな。
杉松と毛玉の事が書かれているとき、ホッとします。
現在が気になります。
投稿元:
レビューを見る
すごく面白かった〜♪
人は2000連休を与えられるとどうなるか?は、厳密に言うと間違いで、「上田啓太は2000連休を与えられるとどうなるか?」で、あろう。
上田啓太という人が面白いので、こうして本にもできるし、ネットで出会った女性宅の家に六年弱も居候しても、許されたのだろう。
家や自室から一歩も出ない「ガチこもり」でもない。
ネットの大喜利の仕事で、家賃の半分と食費も払っている。
人間関係は居候させてもらっている杉松と猫の「毛玉」のみ。(猫は人間ではないが)
人によってはユートピアに感じるだろう。
果たして、その実態は―――?
有り余る空白の時間にどう対処するかで人間の個性が出る気がする。
上田さんは京大工学部卒の理系の人。
その空白の時間で、自分や人間を掘り下げ、実験し、分析。
大喜利で培ったのであろう感覚を生かし、ユーモアと比喩を交えながら言語化する。
後半に向かうにつれ、予感はしたが、やはり、といった本の着地点。
軽く読めるかというとそうでもなく、読み終わると、ハードパンチを喰らったような気分になる。
ある一例として、観察している人を観察するのも良いかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
もともと著者のブロガー時代の読者だったので購入。
人となりをある程度知っているため、特に考え方に対する驚きや新しい知見は得られなかったが、まさか自慰のことまで言及してくるとは。
だからと言って特に人に薦めたいとは思わない。
投稿元:
レビューを見る
発売当初タイトルが気になって電子書籍で購入して、今回オーディブルで出ていたのでそっちも聴いてみた。何度読んでも聴いても興味深くて、どんな人なんだろうと思った。会って話してみたいとも思うし、会いたくないなとも思う。
鋭い観察眼と言語化する能力に長けていて、子どもの頃から私とは根っこから違うセンスを持っている方のように感じた。こういう本をたくさん読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
買う前と、読む前と、読み始めと、読み途中と、読み終えた時と、ちょっと経ってからで感想がガラリと変わった本。
当初は珍しいもの見たさで、どんなんかな〜と大して深く考えず衝動買い。ところがどっこい尻上がり的に面白くなっていきました。
が、『どうなるのか?』に対するアンサーが見えかかってきた所で…うーむ、一朝一夕では手に負えないかもしれない。
1〜300の辺りはこちらも身構えているのでそうそう簡単にはいかせません。
300〜1000で徐々におやおや?これは?ときな臭くなってきて、熱に浮かされたように記憶を「網羅的に把握」(p61)し始めた所から引き込まれ。
1000日目にして「自己の濃度が下が」(p93)るという現象にこちらは興味津々。「脈をはかることが気持ちが悪」い・「心拍を意識することも不気味」(ともにp92)という感覚はなんかわかる。
1000〜1500まで至ると「人間の世界」(p132)を「人間ドラマの世界」(p133)と認識するという考察に膝を打つ。同時に、私は「人間ドラマの世界」をそこそこ楽しめている気がするな、という感じも抱く。
1500〜2000まで行くとある種’人間をやめている’のではないか、’人間を一歩引いた所から見ている’という視座があるという事は頭で理解しつつも「おまえが人生だと思っているものは、おまえの頭が作り出した取りとめのないドラマ」(p174)という到達点は、ひとつの可能性かなとは思いつつも身も蓋もないな、という気がしなくも無い。
読み終えて思うのは、上田啓太先生が体験したのはcase.1に過ぎず、2000連休も『与えられる』というよりは’取得した’という方が相応しいと思うし、生活基盤を支えてくれる「杉松」という存在がいたからこそ成し得た、あくまでひとつの事例だということ。
タイトルの印象と、実際読んでみた印象では’2000日間自己分析し続けた結果’という方がしっくり来るような。うまく言葉に出来ないが、『2000連休を与えられる』とは似て非なる気がする。
とりあえず、10連休からしてみたいな。
1刷
2022.5.17
投稿元:
レビューを見る
正直言って、思っていた内容と違っていた。
気楽に読めない。
こんな自分はもう嫌だと強く思うほど、きのうと同じ自分が維持されてしまうジレンマ。
自分を変えたいと強烈に切望しながらも、その行為は古い自分を殺すことに等しく、血なまぐさい発想だという矛盾。
やや哲学的過ぎますが、嫌みのない文章で引き込まれてしまいました。
人柄が表れます。
投稿元:
レビューを見る
表紙がライトだし、軽めのブログ本かと思ったら「なんじゃこりゃ!」という本ですごく面白かった。河出書房さすがだわー。
分類が難しい。「ブログエッセイ」ではあるんだと思う。
無職になって、いわば人生見つめ直し期間に突入した人が、いろいろ考える過程のリアルエッセイなのだけど、見つめ直し具合が異常に深い。
「異常に」が肝。ほぼ心理学人体実験。
前半まではちょっとした自己啓発止まりなので、「自己啓発エッセイ」的にも読めるのよね。しかしさらに深く潜る筆者なのであった。
かといって重すぎる筆致ではなくて、クスッってところもあるし、元々文体が面白い。
深く潜る過程での気づきのあれこれは、誰しも人生に行き詰まった時に感じる何かなのだけど、とてもわかりやすく言語化してくれている。
ただこの深く潜っちゃったところが、好みの分かれるところかもなあ。
ちょっと狂気スレスレで私は好きです。ここがポイントよね。
投稿元:
レビューを見る
約2,000日間、社会とのつながりを極限まで希薄にした生活。興味・関心の変遷とこれに応じた行動を通して人間世界を考察。
思いついたことはまず実践してみる行動力と些細なことから展開されるハッとする考察。終始、肩肘張らずに書かれる文章が妙に生々しく、一気読み。
◯自分を変えたいと言うとき、その人間はひたすらに自分のことを考え続けている。(中略)自分に強烈に感情移入しながら同時に自分を殺そうとするようなもので、そもそも矛盾した発想だったんじゃないか。
自分を変えようとすることは、古い自分を殺そうとすることで、基本的には、血なまぐさい発想なのだと思う。人はハエや蚊を平気で殺す。見なければ見ないほどに殺せる。
投稿元:
レビューを見る
ライトな感じの本かなと思ったが、内容は哲学書。
好みが相当分かれるだろう1冊だと思う。自分は合わなかった。
自分自身を極限まで見つめ直すとこうなるのか、というところは勉強になったが、自分自身にプラスに出来るようなことは1つもない。無茶苦茶落ち込んで、仕事やめてニートになったらどうなるかということを本気で考える人には一読の価値はあるかもしれない。前向きに人生を生きてる人にはオススメできない。
余談ではあるが、読んでいてニーチェの晩年について思い浮かんだ。ニーチェは戻ってこれなかったが、著者は戻ってこれたので良かった。
投稿元:
レビューを見る
QuizKnockの河村さんがTwitterで紹介していたので読んでみた。普段考えないことを追究していて面白かった。
投稿元:
レビューを見る
哲学者と研究者とシステムエンジニアと主集マニアの自分を用いた人体実験。
n数を増やして、論文にされるとよいかと。
連休は引きこもりではない。
横道世之助の中に、一年間の引きこもりを、一年間いらないと言っていると、表現していたが、そうなのか?仕事してるから意味があって、対外活動していないといらないになっちゃうのか?少なくとも、いろいろと飽きちゃうんだろうというのは、知れてよかった。
『日常的な意識状態が変容して、それまでとはちがう認識世界に至ったとき、それを真実の世界だと思い込んでしまう。これは危険な罠なのだと理解した。無防備なままに神秘体験をすれば、「日常世界は仮のもので、これこそが真実の世界だったのだ」と世界観が再構築されてしまう。このとき、自身のかかえる劣等感や、肉体に蓄積された情念への観察がなければ、「愚かな人類は滅びるべきだ」という極論に飛び上がる可能性もある。』
これってオウム真理教のこと?
ことと思った。
投稿元:
レビューを見る
著者の個人的体験を綴ったものなのだけど、読んでいるうちに自分の昔の記憶が呼び戻されることが、起きて不思議な感覚。
時間おいて再読しようと思う。
投稿元:
レビューを見る
自分を使って人体実験のようなことをしてみたり、いろんなことを突き詰めて考えてみたり、そういったことが面白く書かれている。
最後に紹介されていた「自死という生き方」という本がとても気になった。