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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
文藝賞と聞いて、読み始めたのですが、なんだか、二人の高校生には、ついて行けないなあ、が感想でした。わかる人は面白いかもです。高校3年生の静とナナは、駅前でサイファーをしている若い男“ビルE”を「ことばぁ」宅へ。
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出てくる比喩とか表現が全部かなり独特だった
使われてる言葉とか、その比喩たちがすごく現代って感じで、若さを感じた
新興宗教の限界オタクはパワーワードすぎる...
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レビューのとおり、言い回しや表現力が個性的で、よくこんな比喩や文章が思いつくなと思った。私では理解できない文章もところどころあった。
登場人物達の絶望や生きづらさは、共感できるところはないんだけど、読んでいるうちに、なんとなく登場人物達のキャラクターがわかってくる感じ。ストーリーよりも文章が独特で、最後まで一気に読めてしまった。
「ビューティフルからビューティフルへ」っていう言葉が本文にも出てくるけど、結局どういうことがよくわからない。笑
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色彩豊かな言葉が乱立していて、初めて小説を読んで、酔いました。でも、この酔い方は、中毒性があって、文学の新たな形なんだと、あらためて感じました。この作品の中心になるのが、ナナ、静、ビルEの3人の高校生の日々の生きづらさ、思春期という、一番憂鬱になる時期をリズミカルな文体で描いてる作品です。一つ一つの文章が、ラップのリリックみたいで、頭に残りやすい印象でした。
最近の若者という言葉で、一括りにしたくないが、最近の若者の感受性はとっても繊細で、ナイーブで、脆くなりやすいんだなと、客観的に見てそう感じました。言葉って大事だなと再認識しました。
第59回文藝賞受賞作。
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59回文藝賞受賞作
初読みの作家さんでした。
若者の繊細でナイーブで脆い感受性、危うさを自己肯定感の低い男女3人の高校生の交流を軸に描かれていく。
ブラックさとユーモアが合わさって、独特な文体だなって感じました。
生と死の両極が遠いようで近い、近いようで遠い
私にとっての死はどこへ向かうことなのだろう
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パンチラインの連続っていうか、全てがそう。全ページ、全文。
一文のなかで気分のアップダウンや視点の切替え、思考の飛躍が凄くて、短歌に近いような読み心地。
これを中編小説として成立させてるの、圧倒的だ。
とにかく言葉を追っていくのが楽しかった。
こう、わたし、熱々の絶望のあんこを、薄くて透明な希望のおもちで包んでるみたいなすてきな人間だ。
静は、夜をすいすい泳ぐなかで、ギターソロを奏でるみたいに思惟する。
ラストも気が利いてて、また読み返したくなった。
次作も絶対読みたい。
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うーん、衝撃的にわからん作品だった。
高校3年生のナナ、静、ビルEの3人の視点で話は進む。とは言え、ただ彼ら3人の周囲で起こっているワイワイガヤガヤを書いているだけで、取り立ててストーリーらしきものはない。
著者の日比野さんは2003年生まれだから、これを書いたときは彼ら3人と同じ状況だったのか。言語感覚はすごいなと思った。これまで読んだことのない比喩や擬音がわんさか出てくる。
……純文学で、わけわかんなくて、言語感覚がすごいって、あの人やこの人もそうだったよな。この作家さん、将来やばいかも。
第59回文藝賞受賞作。
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強烈な言葉達、そして比喩。それが一行一行とめどなく、ぶち込まれてくる。
なんだこの作者。また凄い人が出てきたなというのが単純な感想。言葉って本当面白いな。前半の超ハイテンションに比べ後半は若干失速気味だったかな。新時代の言語リテラシーを駆使する反面、文章の美しさはあまり感じられず。とはいえ、素晴らしい能力に驚嘆。
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高校3年のナナ、静、ビルEがラッパーの様なノリで織りなす群像劇。ひとりひとりの抱える問題は違っても死にたい、生きにくい状況は同じ。巫女として存在する「ことばぁ」に導かれビューティフルはビューティフルに帰結する。
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文学のルールみたいなものがあるとしたら全て無視したような、暴れ狂っている一冊だった。
言葉遊びが、愉しかった。
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独特のセンスで言葉選びが面白い。
でも、ひたすらセンスを詰め込んだ感じがして内容は分かりにくく、正直ほとんど何も感じなかった。
こういう作品も理解して楽しめるようになりたい。
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なんだこの比喩の密度は。
絶望をドレスコードにしてことばぁの元へ集う3人の高校生。
笑っちゃうくらい高い濃度と鋭いセンスと時代性を掴んだ文体。
作品の雰囲気としては松本清張賞受賞作オールグリーンズ万事快調を彷彿とさせたが、文体のキレや独特の言い回し、サンプリング的文章表現が著者の独自性を感じさせ読んでいて才能に嫉妬した。
死にたい歴=年齢、型破りな文体で純文学的心理を導き出す様はまさしく文藝賞といった感じか。
受賞の言葉でさえも文体のキレを失うこと書かれていて著者の今後の作品が非常に楽しみに思えた。
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過去の短歌や漫画、小説などから本歌取り?をされてるとのこと。わかる人にはわかるらしいけど、私には全然わからなかった…
たくさんのジャンルのたくさんの作品に触れて、吸収して、それを自分の言葉で吐き出したのがこの作品なのかな、それを10代で出せてしまうと言うのがすごい…
知識が足りなすぎて理解しきれなかったけど、とんでもなくエネルギッシュだな、とは思った!!
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決してつまらなくはないし、面白いとは感じるんだけど、読解力が足りなく十分に理解できなかった気がする。
でも読む気が失せたりするようなことはなくて惹かれるけど、表層的な意味しかわからない違う言語を読んでる感じ。
個人的にはヒップホップは好きだけど、所々出てくるその要素がどこかあからさまに見えてグッとは来なかった。でもこれも年齢の差による、特定の文化に対する馴染み方の差なのかなと思うと、結局は受け取り方の問題なのかなと。あとそこが本筋ではないし。
でも終盤にかけてのそれぞれの物語の収束の仕方や最後の仕掛けのネタバラシは好きだった。
自分はこの作品が好きなのかそうでもないのか、共感できてるのか理解できないのか、とにかくいろんなことがわからないまま、なにもできないまま目の前を疾走していった感じ。
感想も全然まとまらない。
読んだ人と感想や意図を話し合いたい。
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ページも少ないので一気読み。とりあえず初読の感想は「なるほど、わからん」って感じ。何を感想に書いてもネタバレにはならないな。
あらすじにも書かれてる通り、『たたみかけるようなパンチラインの奔流』ではあるが、物語を画として浮かべて読むタイプにとってはやや苦手な分類かもしれない。逆に音や感覚で楽しむタイプには向いているかも。
作中には、様々なものがパンチラインの一部として出てくる。気づいただけで、刃牙、蹴りたい背中、ハリーポッター、アンパンマン、ハイロウズ、マリオカート、住野よる。多分他にもありそうだけど、どこが意識して書かれていて、どこが偶然から生まれたかはわからない。
登場人物の気持ちを理解するには年を取りすぎたなと思った。若いときほど心情が理解できるのかもしれないし、若くても理解できないかもしれない。