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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/11/27
- 出版社: 河出書房新社
- サイズ:20cm/384p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-309-20692-9
- 国内送料無料
紙の本
図書館大戦争
手づくりの鎧兜と殺人用の武器を身につけた読者たちが、おのれの全存在をかけて血みどろの戦いを繰り広げる驚異の物語。ダークな想像力と物語性をあわせもつ新世代のモンスター誕生!...
図書館大戦争
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商品説明
手づくりの鎧兜と殺人用の武器を身につけた読者たちが、おのれの全存在をかけて血みどろの戦いを繰り広げる驚異の物語。ダークな想像力と物語性をあわせもつ新世代のモンスター誕生!!!ソ連崩壊後の世界に生きる人々を活写した驚異のスプラッターノヴェルとして、賛否両論ありながらロシア・ブッカー賞を受賞した問題作、ついに邦訳なる!!!【「BOOK」データベースの商品解説】
【ロシア・ブッカー賞(2008年)】秘密の力をもつ7つの本をめぐり、図書館・図書室の暗闘がはじまる−。手づくりの鎧兜と殺人用の武器を身につけた“読者”たちが、おのれの全存在をかけて血みどろの戦いを繰り広げる問題作、ついに邦訳。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ミハイル・エリザーロフ
- 略歴
- 〈ミハイル・エリザーロフ〉1973年ウクライナ生まれ。カメラマンなどを経て、2001年、中短篇集「爪」で注目を集める。03年、初の長篇「パステルナーク」を発表。「図書館大戦争」でロシア・ブッカー賞を受賞。
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紙の本
侮れない怪作。
2016/01/07 08:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は自分大好きニート、ヒロインは40から70代、登場人物の半分が老婆。このあたりで『図書館戦争』のイメージも払拭できたんじゃないだろうか。そりゃこっちは「大」戦争だもの、首だの腕だの身体のパーツも気軽に吹っ飛ぶくらいスケールが違う。ピンチになった主人公を助けてくれるのはいつもごっついおっさんか屈強な老婆だったりと想像のナナメ上を行く戦争シーンだけでなく、図書館といいながら出てくる本が七冊だけだったり、こんな表紙で内容はダークなソ連讃歌だったりとやりたい放題なところも見所。なお、大戦争といいながら戦争の規模は極めて小さいのでそこには期待されない様。
紙の本
終わらない闘争の夢
2022/07/23 00:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読むことで人の精神を高揚させたり麻痺させたりニセの素晴らしい記憶を思い出させたりする希少本を奪い合って、図書館を名乗る読書グループ同士がお手製の鎧と武器で殺し合う。
鎖帷子やホッケーマスク、斧に鍬、鎖分銅やモーニングスター、毛皮に肋骨をあしらい馬の頭骨をかぶったり。本と仲間を守って滑稽な仮装で血みどろの戦いをする。
あまりに殺し合ってばかりいるので、段々読んでいて目的は本なのか殺し合いそのものなのか分からなくなってくる。
撤退に次ぐ撤退。籠城する主人公達。ゾンビの様に襲い来る敵の読書グループ。本が齎すものとは。
作者はウクライナ出身。
原題は『TheLibrarian』でロシアでは2007年に出版。
訳者解説によると、発表当時の旧ソ連の若者にはもはや存在しない祖国ソ連に対する憧れがあったそうだ。まだ平和だからこそできた夢想だったのかもしれない。