紙の本
彼女の家計簿
2022/09/18 06:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まきちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の「三千円の使いかた」を読んで
とても読みやすく面白かったので
この作品を手に取りました。
まだ、読書途中ですが
興味深く 面白いので
あっという間に読めそうです。
紙の本
夢中になって読み進めました
2022/11/21 22:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みすず - この投稿者のレビュー一覧を見る
強くしなやかに生きる女性が描かれていて、原田さんらしさが感じられる本でした。二つの時代を交差しながら話が進み、重層感のある物語に仕上がっていると思います。読後の満足感が得られる本に出会えて良かったです。
紙の本
「三千円の使い方」の著者の作品です。
2023/04/02 12:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「三千円の使い方」の著者、原田ひ香さんの作品です。
「三千円の使い方」「アイビーハウス」に続いて3作目です。
共通しているのは、お金の使い方を考証していること。
家計簿の記述と地の文と行き来するので読みにくい。
さらに、主人公が何人かいるのでわかりにくい。
「三千円の使い方」の方が読みやすかったな、と思ってみたら、
本書は著者の初期の頃の作品なんですね。
投稿元:
レビューを見る
シングルマザーの里里の元へ送られてきた祖母・加寿の家計簿。結婚後の戦前から記帳されているその家計簿の備考欄には、彼女の日記も書かれていた。転機を迎えた三世代の女性が、家計簿に導かれて新たな一歩を踏み出す長編小説。
人生には困難がつきものである。特に女性はいろんな壁を突き破って行かなければならない。戦時中の加寿の独白には夢の実現を果たしたい気持ちと、家という旧来の観念に押し潰されそうな感情が入り交じる。自分の道は自分で決めて自分で始末する。大きな志が世代を越えて人の心を動かすという、壮大なドラマに胸を打たれた。
投稿元:
レビューを見る
シングルマザーになった里里は、幼い頃から母の愛情を受けた記憶がない。
子供を産んでからも母とは疎遠。
そんな母が、ある団体から送られてきた五十鈴加寿という女性の家計簿を転送してきた。
加寿というのはどうやら、母が幼い頃に男と逃げて心中したと言われている祖母のよう。
ここには母が自分を愛さない理由があるのでは…と里里は思い、読み始める。
それぞれの時代の女性の生き方と母娘の関係が興味深い。
2017.11.12
投稿元:
レビューを見る
図書館の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
シングルマザーの里里の元へ、疎遠にしている母親からぶ厚い封筒が届く。五十鈴加寿という女性が戦前からつけていたという家計簿だ。備考欄に書かれた日記のような独白に引き込まれ読み進めるうち、加寿とは、男と駆け落ち自殺したと聞く自分の祖母ではないかと考え始める。妻、母、娘。転機を迎えた三世代の女たちが家計簿に導かれて、新しい一歩を踏み出す。
読まれた方のレヴューを読んで興味を持って読み出したんですが、想像とはちょっと違ったものでした。
里里がなぜシングルマザーを選んだか、彼女の母親との関係なんかが希薄すぎてあれ?でした。
もうちょっとページ数を増やして人物の描写をふやせなかったものか。良い題材素材だけに大味になった感が残念。
投稿元:
レビューを見る
三世代の女性の生き方を考えさせられる。家計簿という日記帳になっているから読みやすくまた現在と過去を分けて語られ手法はわかりやすい。里里さんの父親はどうなってるんだっけ?など読み返さないと⁇っていう部分もあるけれど、読後はスッキリ気持ちいい。
解説がこの作品の良さを説明している。
投稿元:
レビューを見る
初めましての作家さん。
以前から読んでみたいと思っていた作家さんです。
タイトルに惹かれ、装丁に惹かれ、手にしました。
シングルマザーの里里。
誰の助けも借りずに娘の啓を育てている。
里里自身、母、朋子から愛情を注がれた記憶がない。
そして、現在も母は里里を助けることを拒んでいる。
そんな母、朋子もまた母から愛情を受けていないと思っている。
なぜなら、朋子の母は、朋子が幼少時に母は家出ののち心中したと聞かされていたから。
ある日、里里のもとに、母朋子から郵便物が送られて来る。
中に入っていたのは、古い数冊のノート。
戦前、五十鈴加寿という女性がつけていた家計簿だった。
五十鈴加寿は、里里の祖父と朋子の家族だというが、里里には全く心当たりがない。
恐る恐る、家計簿を読み始めると、五十鈴加寿は心中したと言われる祖母であることがわかった。
自分と母の関係。
家族のこと。
今まで知らなかったことを、少しずつ知っていく里里。
明日のために、知らなければならないことだった。
いいですねぇ…
読み始めたら止まらなかった。
一気読みでした。
他の作品も読んでみたい!
投稿元:
レビューを見る
シングルマザーの里里。
娘の啓を育てている。
里里自身、母、朋子から愛情を注がれた記憶がない。
よそよそしい母親(朋子)は、私の母親に似ている。だから読んでいて違和感無かった。
投稿元:
レビューを見る
仕事と家庭の両立、家庭を持つか持たないか
年齢も立場も 多種多様な女性が登場して
その人なりに 不器用ながらも生活をしていきます
女性の 生きがいってなんだろうか・・・
私の生きがいって何かしら?と深く考える本でした
読んだ人それぞれ共感する人物が変わると思います
投稿元:
レビューを見る
2018/11/04
最初は中々読み進められなかった…途中からばばばっと読んでまった。
独身シングルマザーの里里
過去を背負って独身を貫くNPO法人の晴美
厳しい時代に生きる加寿
欲しかった愛情を受けられず冷たいままの朋美
番外的に、出兵する前はマシだったのにダメンズ善吉
若さがほとばしる情熱的な木藤くん
どうして母と娘はいつもこうなんだろね
あと女同士ってのはややこしくも分かりあえるんだろね
不思議。女で生まれたからにはこれは永遠のテーマだわ
投稿元:
レビューを見る
出てくる女性のほとんどに、心を寄せることが出来、あっという間に読み切ることが出来ました。
里里の母親、朋子の気持ちだけは、あまり理解できないと思っていたけど、最後の最後に少し、分かった気がします。
面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
家族でも分かり合えない、なのに他人でも繋がる・・
家計簿を通して違う時代を生きた女性の人生が主人公を変えていく
家計簿が軸になっている話は珍しいなと思い読んでみました。
主人公がこの先母親とうまくやっていって欲しいと思いながら読みました。
投稿元:
レビューを見る
以前から気になっていた作家さん。何せ、名前のインパクトがすごい。なぜ、「ひ」がひらがななのだ…。あと、何とお読みするのだ…。
(そのまま、はらだ ひか、でよかった)
たぶん図書館の蔵書リストに入っていてリクエストしたんじゃないかと…。
いや、違うかな、蔵書リストから同一作家リストを眺めていて気になってリクエストしたんだったか…。
どっちでもいいけど、めちゃくちゃ面白かった。
面白かったというか…。
とりあえず、「また、読破したい作家さんに出会えた!」と、いうか。一冊しか読んでいないからまだはっきりは言えないけど、それでも、他のタイトルも読んでみよう。っていうか、年末の爆借り(何やねんそれ)でもう一冊別タイトルも借りている様子。
(あんまりにも冊数が多すぎて、自分が何を借りたのか把握しきれていないふしも…)
面白かったわりに付箋は一枚もない。先を知りたくて夢中で読んだなあ。
正直言うと、里里ちゃん(こちらも名前のインパクトがすごいな)や晴美さんの過去にはあんまり興味がないというか、だってそれ以上に和寿さんの人生が壮絶すぎるでしょうよ!!!
大正生まれの女は強い、を、見た気が…。笑
でも、激動の昭和を生き抜くためには強くないとこれは無理やな。これは無理。
そしてあらためて、昭和初期の女性蔑視の風潮は怖いぐらいやなと。
よくこれが、数十年で現状まで変わってくれたよ。
今でも大概やなと思うけど、数十年、いやまあ、約100年かな、前のことを思うと素晴らしい。
女性蔑視時代の何が辛いって、女性も女性を蔑視しているのがしんどいよね。
そしてそれが「当たり前」で、誰も疑わないっていう…。
そういえば「女としての幸せ」よりも仕事を選んだ女性の話をもう一遍読んでるよね(=「みおつくし」)。
それ(仕事を選んだこと)を「気の毒」と、結論づけるような結末がこなければいいな。
そもそも「女としての幸せ」って何よっちゅう話やもんね。
幸せではあるやろうけど、そうじゃない幸せを求める人だっているっちゅう話で、多様化するというのは、しんどいこともあるけど、有難いことも多いなあ。
この本は、仕事を選んだ和寿さんはどうやったのかって、そのへんはこちらで推測するしかないよね。
わたしは、幸せやったと思うことにした。
五十鈴母子も大概アレやけど、家計簿を和寿さんへ送ったところだけは及第点をやろう。(えらそう)
あと、里里ちゃんがまじめでえらすぎて「ひええ」ってなった。こんなしなやかに強くてできた女性、格好良すぎるわ。
投稿元:
レビューを見る
1人で働きながら子育てをしている女性。片や独身で、弱き女性を助ける事を仕事としている女性。古き家計簿の繋がりで、其々が自分の過去と向き合う。
家計簿から見えて来る、その家計簿をつけていた女性を含め3人の女性の生き方に、女性としての逞しさを感じる。