紙の本
よかった
2024/04/10 11:15
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投稿者:アキヒコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の読書メーターのアカウントから転載しています。
口喧嘩や意見のすれ違いは、すべて「象の鼻としっぽ」というメカニズムで説明できるそうです。 それによると、相手と自分どちらかが間違ってるのではなく、両方の話が説明不足だし互いに相手の意見を聞いてないから口論が起こる、というしくみだそうで、まずそこに気づきましょう、みたいな主旨なのかな。
それを踏まえているので、ながいながい文章で丁寧に私たちに説明してくれる。助かります。いい本でした。
紙の本
みんな違って、みんな自己中
2023/01/01 00:55
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投稿者:とったす - この投稿者のレビュー一覧を見る
フォーカス(重視)するポイントや事柄の配点基準、ものさしの長さなど、ひとそれぞれ見ている世界はバラバラなのに、自分の関心ごとは他の人も同じように関心をもっていると勘違いしてしまう。
同時に僕らは得意なこと、関心が高いものほど”引き”でみることが下手くそになる。
だから共通の主題を議論しているつもりが、実は全く違う絵を描いて議論していることが頻繁に起こる。
コミュニケーションギャップの原因は、みんな違って、みんな自己中であること。
この現実から逃れることはたいへん難しいので、まずは”引き”で見て、全体像をつかんで、それを切り分けて、どの部分を今議論しているのかを明確にしましょう。
という内容だった。
【人は皆自己中心的】
■自分の得意は大きく見る
・自慢したい
・重視する
・引きで見れない
・ディテールにこだわりすぎる
■自分以外のことは軽く見る
・他人の話に興味がない
・自分が得意じゃないことは軽く扱う
■自分にとって都合の悪いことは目を逸らす
・自分のせいより、他人や環境のせいにする
■自分の認識の枠を超えたものを正しく評価できない
・英語が苦手な人にとって100点満点のものさしがあったときに、120点や200点の人がいても、100点でしか評価できない。
(その上のレベルを理解できないから)
【引きで見るための切り分け方】
・時系列で切り分ける
・フェーズ、プロセスで切り分ける
・対義語をだして線でつなぐ
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コミュニケーションギャップという言葉で引き込まれ、常に周りで起こっている「伝わってる」という思い込みと勘違い。いつも自分中心であるバイアスがかかっている事にどれだけ気づいていないかがよくわかった。サイエンス的なコミュニケーション本は珍しく新鮮でした。
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地頭力の本などで比較的評価が高く気になっていた著者です。
コミュニケーションギャップについて、「どうすれば防げるか」を書いているのではなく、「どのようにして起きているか」を解き明かしている本です。
「どうすれば防げるか」について書かれている本はあくまで、その人独自のコミュニケーション方法なので根拠がないですが、この本は意識することで自分の行動を見直してみるためアドバイスまででとどめているところがよかったです。
「どうすれば防げるか」に踏み込んでいないあたりが人と人とのコミュニケーションの難しさを表していて説得力がありました。
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■コミュニケーション力
①コミュニケーションギャップの3つの原因: 1、ひとはみな自分中心にしか考えられない。 2、伝わっているという幻想 3、象の鼻としっぽの構図で同じ像が人によって違って見えるていること。
②世話したほうは覚えている。
③他人の長所は10倍、自分の長所は10分の1。概して人は、自分にとって都合のよいことは大きめに解釈し、都合の悪いことは小さめに解釈する。
④自分が見ているものが全体ではなく部分であることに気付かない。
⑤物事にはすべて2つの側面がある。「お互いに象の一部しか見ていないこと」の認識を共有することが、会話を成立させるためのスタートになる。
⑥女性は聞いて欲しいだけなのに、男性は問題を解決しようとする。(話を聞かない男、地図を読めない)
⑦成功体験を記し本や自己啓発を説いた本のメッセージを、とくに「成熟期」に適した内容を読んだ「成長期」の読者は、誤解してはいけない。仕事を選べと主張する人々は、実は若いときには、寝食を忘れて働いてすべての仕事を受けることで実績を積み重ねてきたという人が大半なのではないでしょうか。
⑧あくまでも象は、すべてのパーツをがそろって1つの生命体になります。ですから、その部分だけをもって全体を論じることにあまり意味はない。
⑨プロジェクトの中では、期限に近い、「下流工程」が原因として責められがちですが、実際には上流での仕様決定の遅れがその根本の原因であったりします。でも、それは通常あまり目立ちません。
⑩コミュニケーションのギャップ解消のために意識すべき重要なことは、「自分が全体だと思っているものが実は部分ではないか」と疑ってかかること。 A自分の知っている領域 B自分が知らないと知っている領域 C自分が知らないことすら知らない領域。
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この本はスゴイ。面白い。
ビジネスマン、主婦、学生、どんな人が読んでも、なるほどーと共感できる部分が多いと思う。何となく理解できるで終わるところを、絵を用いて非常に分かりやすく入ってくるように作られている。
ただ、本の売り出し方を間違えているような気がする。題名と表紙で手に取った場合は求めている中身と違い、こんな本を求めている人は題名と表紙でそもそも手に取らないのではないか。
新書で表紙もシンプルにして売り出した方がもっと売れるのではと感じた。
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1.人は皆自己中心
2.伝わっているという幻想
3.象の鼻としっぽ
とにかく、コミュニケーションギャップはあって当たり前
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分かっている内容ばかりで気付きがなかった。多分、対象ではなかったんだろう。コミュニケーションの基本の基本の考えの入口だけが書いてあるので、対象は絞られるだろうなぁ。
内容は流石分かりやすい。まとめ方もうまい。けど、この本も端的に分かりやすく言いたいことがまとめられる能力が高い著者だけに、ページが余っている感がある。
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何度も確認して話したのに通じてない、お互い納得して始めた仕事が思わぬ方向に進んでる、「前にも話したよね?」の繰り返し...。こんな日常的なコミュニケーションギャップは、他人同士は当然起こりうること。まずそう認識することが大切であると教えてくれる。とてもわかりやすい。
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単純なことだが非常にわかりやすくよくまとめられていると思う。
コミュニケーションギャップを生んでしまう原因は、
・人は悲しいくらい自己中心的であること
・伝わったと思い込んでしまうこと
・別々のものを見て話してしまうこと
にあるという。
本書は、特に1番目の自己中心的であることに警笛を鳴らしている。本書のコミニュケーションギャップのケースを読むと、「そうそうこういう人いる、困るんだよな」と”自分はそんなことないよ”という視点をつい持ってしまうが、実はその考え方が一番危険なのだと。そういう捉え方をしている限り、場面が異なれば知らず知らず自分もコミュニケーションギャップを発生させているまさに当事者となってしまうことになるのだと。
重要なのは自分の方にも原因があるのではないかと意識すること、自分と他人はどうしたって違う見方をしてしまうのだと構えていること。確かにそうだ。
でも、我々凡人は聖人ではないからつい自分を犠牲にして歩み寄ることばかりはできない。ときに相手もそういった姿勢を見せてくれないとつらい。そういう意味ではせめて一緒に仕事をするチームのメンバーくらいには一度この内容を共有して円滑なコミニュケーションを図っていきたいものだと思った。
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切り分ける
話のプロセスかコンテンツか
女はプロセス、男はコンテンツ
新近効果 直近の効果を過大に評価する
ラストランナーシンドローム 何重にも積み重なっている因果関係が、最後に不幸な事象の引き金を引いた事象のみが原因であるかのように思われること
象は論理、フィルターは心理
論理的に正しいことと心理的に正しいことのあいだには大抵ギャップがある
ビジネスは、何らかの「偏在」があるところに発生する
論理と心理の偏在
リバースフィルターとしての名言、格言
マーフィーの法則 心理的フィルターのゆがみ
イドラ=偶像
4つのイドラ(フランシス・ベーコン)
①種族のイドラ 万人が生まれながらに持っている思い込み
②洞窟のイドラ 自分中心の視点しか持っていないこと
③市場のイドラ 言葉が引き起こす偏見
④劇場のイドラ 舞台の上のドラマに幻惑され、事実を見誤ること
楽しいことと楽しくないことがあるのではなく、楽しいと感じる人と楽しくないと感じる人がいるだけであり、面白いものと面白くないものがあるのではなく、面白いと感じる人と面白くないと感じる人がいるだけだということ。したがって、世の中で多数の人が言う「面白いもの」は「多くの人が面白いと感じているもの」のことであって、絶対的に対象物が面白いという訳ではない
対象物に原因があると思えるものも、実は原因は自分にある
対象物はコントロールできないが、自分のフィルターはコントロールできる
A 自分の知っている領域
B 「自分が知らない」と知っている領域
C 「自分が知らない」ことすら知らない領域
常にC領域の存在を意識していることが、象の全体を見ようという発想につながっていく
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著者は、コンサルティング会社「クニエ」のマネージングディレクターとしてビジネスコンサルタントとして活躍している。東京大学卒業後、東芝でエンジニアとして勤務後、経営コンサルティングへ転職。会社の戦略策定や仕組み(業務プロセス、組織、IT)の改革にクライアント企業と取り組んでいる。
著書に「地頭力を鍛える」「いますぐはじめる地頭力」「地頭力のココロ」
本書はウェブページで20回にわたり連載された「象の鼻としっぽ」を核に大幅加筆・再構成されて成り立っている。
話が伝わらない、かみあわない、理解できない。
日常色んな場面で起こる上記のようなコミュニケーションのイライラ。
そのコミュニケーションのギャップの原因を3つあげると
①人はみな自分中心にしか考えられない
②伝わっているという幻想
③「象の鼻としっぽ」の構図で同じ象が人によって違って見えている
に集約される。
本書は主に③の「象と鼻のしっぽ」にフォーカスしてそのコミュニケーションギャップを以下の6章にわたり説明している。
①コミュニケーションギャップを生む3つの原因
②お互いに一部分しか見ていないことによるギャップ
③フィルターの枠の大きさが異なることによるギャップ
④フィルターの歪みによるギャップ
⑤象は論理、フィルターは心理
⑥ギャップはつねに認識しておくために
コミュニケーションギャップについては説明されるものの本書はそのギャップの解決策を積極的に提示することを意図されていない。
コミュニケーションについてとるべき道は以下の2つのうちの1つ
①通じないのは相手のせいにして、自分は本能のおもむくままの言動をする
②通じないのは自分の工夫が足りないせいなので、日々工夫を重ねる
もちろん本書を読んだのなら困難な道であるが②の道を選択したい。
要するにコミュニケーションギャップを解決する得策はないものの上記の説明からそのギャップの本質を理解しそれが背景にあることを認識しながらコミュニケーションをとるというのが一番の得策であると感じた。
もちろん自分がそう考えていても相手の考えと行動があってはじめてコミュニケーションは成立する。そう思うとますます困難だと行き詰ってしまう。
自分がコミュニケーションについて難しいと思っていたことも本書により少しではあるものの明確になった気がする。
さすがにビジネスコンサルタントだけあり、ロジカル思考とフレームワーク的な要素があり、体系的に物事を捉えられていたと感じたが、作者の意図としてはフレームワークという言葉を使わずに定義しようと試みていたという。
本書を読み終わって答えは出なかったものの参考になる点も非常に多く、ロジカル思考だけではなくわかりやすいエピソードを交えて平易に書かれていたのが理解を深めたように思う。
地頭力で有名な著者。
他の作品にも期待したい。
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コミュニケーションギャップの起こる原因をわかりやすく解説した本。人間はどうしようもなく自分中心である。。きちんと認識します。才能に恵まれなかったことは、努力するという人生最大の武器を神様から授かった、という言葉は良かった。
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コミュニケーションGapのメカニズムがとても良く理解できる。
研修のネタが盛りだくさんで、誰かに、伝えたくなる内容であった。
大局的に会話を聞き取れるようになった気がする。
さて、これを対策として実践できるかは、また別問題だな。
memo
P208
相手をジャガイモと思え。
自分がジャガイモになっていないか?
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内容情報
[日販MARCより]
話が伝わらない、かみあわない、理解できないなど、コミュニケーションのイライラをすっきり解消する思考のサイエンス。あまりに身近すぎて気付くことが難しい、コミュニケーションの心構えを学ぶことができる1冊。
[BOOKデータベースより]
話が伝わらない、かみあわない、理解できない。コミュニケーションのイライラをすっきり解消する思考のサイエンス。
第1章 コミュニケーションギャップを生む「三つの原因」
第2章 「お互いに一部分しか見ていない」ことによるギャップ
第3章 「フィルターの枠の大きさが異なる」ことによるギャップ
第4章 「フィルターの歪み」によるギャップ
第5章 「象」は論理、「フィルター」は心理
第6章 ギャップをつねに「認識」しておくために