紙の本
ノンフィクションのような熱い小説!
2017/03/13 11:04
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
架空の潜水艦ではなく、実際に存在する「しんかい6500」が活躍する話。
といっても、SF映画や冒険小説のように、いきなり計器が壊れたり、ガラスにヒビが入ったりするわけではありません。
本当にリアルに潜水艦内での任務が描かれています。
著者の矢野さんは、この小説を執筆するにあたって、とてもたくさんの資料を調べたり、インタビューを行ったりしていたんだろうなと感じるほど、情報量も半端ない!
航空機ほど目立つ存在ではなく、電車やバスなどよりも身近ではない。謎が多くて、どことなく縁遠く思える乗り物・潜水艦に乗るための苦労などもヒシヒシと伝わり、潜水場面では「何か起きるのではないか」とハラハラしてしまいます。
ハラハラとしたパニック映画さながらのスリルを求める人には物足りないかもしれませんが、人間ドラマや夢に挑む者たちの熱い魂が好きな人にはたまらないと思います。
専門用語は多いのですが、軽快なストーリー運びで疲れません。
一気に読みふけることができました。
紙の本
ロマンだ。
2020/06/11 12:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
深海に済む謎の生物〈白い糸〉を巡るストーリー。深海生物の世界は、まだまだ未知の世界で、とてもロマンを感じます。
海洋研究開発機構なんて独立行政法人があるのも、恥ずかしながら、初めて知りました。
海洋研究開発機構のことも学べて、ストーリーも面白くて、よかったです。
ただ、漫画や映像では見たくないかも。
深海生物ってグロテスクなものが多いんだね。
文字だけでも、十分伝わってきました。
投稿元:
レビューを見る
ドラマ放送前に予習しようと思い購入。
世界について色んなことが解明されてきている一方で、まだ分かっていないこともたくさんあるのだなと思いました。夢を見にくい現代ですが、ロマン溢れる夢は転がっているんだなぁ。
高峰が気に入りました。ドラマだと少し設定が違いそうですが、彼の軸がぶれていないといいな。
投稿元:
レビューを見る
深海に降る雪
わたしたちは未知なるものを尊いと思う
宇宙という未知 深海という未知
地球の多くを占める海
わたしたちはその海の半分も知らない
海洋ロマンと一言で表すにはもったいない
物語の中で人が生き
現実とリンクしながら
未知なる希望を与えてくれた
深海6500
かっこいいなぁ
投稿元:
レビューを見る
感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201509/article_4.html
投稿元:
レビューを見る
「しんかい6500」が登場する海洋冒険ロマンという事で作家の朱野 帰子は初読み。日本の誇る深海潜水調査船で初の女性パイロットを目指す主人公と、深海に棲む未確認巨大生物を追い求める青年の姿を軸として日本の海洋開発の情勢や海洋調査に携わる人々の群像を絡め、夢と挫折、恋と希望といったドラマを女性作家らしい視点と読みやすい文章で綴られる。
題材故に少々予定調和的でラノベ風な仕上がりは、毒気を抜いた有川浩のライン。しかし、子供っぽい『甘々』といった恋愛感情の描写ではなく、あくまでも仕事を持った大人同士という展開は好感が持てる。
投稿元:
レビューを見る
「海に降る」
やっぱり本て素晴らしい!
私をいろんなところに連れて行ってくれる!
今回は、深海の世界!
有人潜水探査船のパイロットのお話し。
人間がこの船に乗っていけるのは深海6500まで。
まだ、約その倍は深海が続いている。
未確認の生物はまだまだたくさんいて、食べ物のないこの深海では同種の生物が一生巡り合わないくらいの神秘に溢れています。
驚いたのがパイロットは、宇宙飛行士は何百人といるけど、この有人潜水探査船のパイロットはたった数十名しかいないこと。
楽しかったなぁ。あまりに飲めめり込んで息苦しくなったよ!
投稿元:
レビューを見る
作中にあるように、宇宙関係に比べたらやっぱ地味な印象で、よく存じ上げておりませんでした深海業界。
主人公を序盤に広報課にやったり、素人新入社員なんかを登場させて、それを通してさりげなーく読者に業務内容や深海のコトなどをレクチャーしてくれる、と。
おかげでよくわかりました。ありがたい。
深ーい深海の中の孤独感とか、大自然の前での人間の非力さなど、すごく実感。
ラストの超巨大なナニはちょっとアレだけど、たしかに何がいてもおかしくないのだな。
すごいぞ深海!
投稿元:
レビューを見る
あらすじ(背表紙より)
深海には美しい雪が降るんだ―。幼い頃に別れた父の言葉に導かれ、潜水調査船のパイロットを目指す深雪。ところが閉所恐怖症になり、叶いかけた夢は遠のいてしまう。失意に沈む深雪の前に現れたのは、謎の深海生物“白い糸”を追う男・高峰だった。反発しあう二人だが、運命はいつしか彼らを大冒険へといざない…。壮大かつ爽快な傑作長編。
投稿元:
レビューを見る
WOWOWのドラマと全く設定が違ってビックリ。でも小説の方が良かった。知らないことばかりで興味深かったし。
投稿元:
レビューを見る
「落ち込んだ時は特にそう思うんです。のしかかるものが大きければ大きいほど、自分は進化できるって。高峰さんも、今はものすごい水圧で苦しいかもしれないけど、生きていてよかったと思う時がきっと来ますよ」
深雪ちゃんのことば。
投稿元:
レビューを見る
ある意味、びっくりするような仕掛けのない筋書きだけど、深海という未知の分野を取り上げているが故の興味深さあり。
投稿元:
レビューを見る
朱野さんの小説は二冊目。1冊目に読んだ「駅物語」が面白かったため、今回も「乗り物系」の作品を選んでみた。
主人公・深雪は深海潜水探査船のパイロットを志す若き女性。広報の仕事内容なども物語を通して知ることができる。
普段覗くことのない業界だけあって、新鮮で面白かった。
私は、自分が体験することができないような業界の仕事内容をリアルに知ることができる、ノンフィクション風の小説が結構好きなんだど思う。
謎の生物を追いかける、という一つの大きな目的が物語を彩る。同僚や上司たち、また、深雪の腹違いの弟・陽生。魅力的なキャラクターが多い。
深雪と恋仲になる高峰は、もっと掘り下げていった欲しかったな、と思う。続編書いても良さそうだな。
投稿元:
レビューを見る
大好きな架純ちゃんにつられて完全にジャケ買い。
夢のあるお話でした。
深度12000メートルにはどんな世界が広がっているのかな?
投稿元:
レビューを見る
表紙で買いました。面白いし、良い筋なのだとも思います。ただ、バランスを取りすぎでコレというものがない気もします。元々の作風なのか。追うべき作家か迷います