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紙の本
いのちの停車場 (幻冬舎文庫)
著者 南杏子 (著)
東京の救命救急センターで働いていた62歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り訪問診療医になり、現場での様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、自宅で死を...
いのちの停車場 (幻冬舎文庫)
いのちの停車場
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商品説明
東京の救命救急センターで働いていた62歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り訪問診療医になり、現場での様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、自宅で死を待つだけとなった父から安楽死を望まれ…。【「TRC MARC」の商品解説】
東京の救命救急センターで働いていた、六十二歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療医になる。命を送る現場は戸惑う事ばかりだが、老老介護、四肢麻痺のIT社長、小児癌の少女……様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、脳卒中後疼痛に苦しむ父親から積極的安楽死を強く望まれ……。【商品解説】
著者紹介
南杏子
- 略歴
- 一九六一年徳島県生まれ。日本女子大学卒。出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入し、卒業後、都内の大学病院老年内科などで勤務する。二〇一六年『サイレント・ブレス』でデビュー。他の著書に『ディア・ペイシェント 絆のカルテ』『ステージ・ドクター菜々子が熱くなる瞬間』『ブラックウェルに憧れて』がある。
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紙の本
在宅医療の現場
2021/06/14 22:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療現場は社会の縮図であり、そして生活弱者の縮図でもある。特に在宅医療は、ひとくくりにできる医療現場ではなく、ひとりひとりの患者と、その人を取り巻く家族・地域の人の生き方が絡み合う。生きている時間が苦しみの時間を延ばすだけになる在宅医療があるだろう。その中で、医療者の誠意が、患者に寄り添う姿が、他者には別のものに見えることがあるのではないか。生きる場をつくるのが、医療者であるが、それは、行き尽く先の死を創ることにもなる。心を揺さぶる作品だった。
紙の本
強烈な終末医療への問いかけで、前半の軽さに侮ってはいけない。後半の強烈な問いかけにクラクラすること必至。
2023/11/30 10:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
強烈な終末医療への問いかけで、前半の軽さに侮ってはいけない。後半の強烈な問いかけにクラクラすること必至。超長寿社会の中で如何に無駄な延命治療が行われているのか。自ら手を汚したくないから「一般常識」に反しないよう、命の尊厳を掲げて「寿命を全うさせよう」という美辞麗句。しかし、現実の場面ではその歪が悲惨な事件を多々生出してる現実を世間は見なかったことにする。その見たくない人間の終末を著者は様々な形で見せてくれる。現実を見据え説得力のある文章で現実を描写してくれる著者にはもっともっと発言してほしい。
紙の本
人生をどう終えるか
2022/08/01 17:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
超高齢化社会の今、自分の力で生きられなくなった時、どうするか。少しでも長く生きてもらうように、医療行為をするのが当たり前ではないことを考えさせられた。しかし、自分の親だったら、このことがすんなりと受け入れるか?すぐそばにある課題で、重い。
電子書籍
本格医療小説
2021/06/14 14:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
終末期医療、在宅医療の現実と問題点を題材にした本格医療小説です。在宅医療する患者にもいろいろな事情をかかえる場合があり、少ないスタッフでそれらに対処してゆく難しさを感じました。終末を悟った患者本人、残される家族がどんな風に感じ、どうやって希望を見出していくのか、いろいろと考えさせられた小説でした。日本のそして世界の現実がここにあります。美しくも悲しい物語。人間はみな最後には死んしまうことを思えば、そこに必ずドラマが生まれているのかなあ、なんてことを思いました。
紙の本
都会と田舎の医療の格差かな?
2021/04/30 12:06
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
都会の救急病院を退職し、地元金沢に戻って幼馴染の訪問診療を手伝い始めた咲和子。咲和子は訪問医療の現実を知り、今までの救急医療とは全く違う状況に驚く。
そして訪問医療にはいろいろな問題があることに気付く。患者の容態だけではなく、金銭面や介護スタッフの問題等、そして患者の治療方針や内容まで多岐にわたる。咲和子は一つ一つ問題をクリアしていくが、大きな問題が立ちはだかった。実父が積極的安楽死を望んでいた・・・。
安楽死の議論については発生してからではなく、継続的に議論して欲しいものです。
今の地域医療の問題点が満載でした。
紙の本
終末医療について考えさせられる
2023/03/27 05:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
都会の緊急医療現場で働いていたが、ある事がきっかけで故郷金沢で訪問診療の現場に立つことになる
訪問診療の現場での現実
さまざまな患者を看取り、終末医療について考えさせられる
ラストはご都合主義な印象がぬぐえないが、非常に難しい問題を提示していると思う。
紙の本
考えさせられる内容。
2021/05/21 19:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
在宅医療というと、私の浅薄さもあるが、高齢者対象と思っていた。考えてみればホスピスとして終末を自宅で迎える人もいる。小さな子供身体老齢者迄対象は幅広い。
病気になれば病院に行くのが普通だが、行けない人もいる。
医者も患者を待つのでなく、積極的に出向く必用もあるだろう(昔は往診してくれたが、今の医者は往診も嫌がる)。
医療そのものの問題点を浮き彫りにした作品で考えさせられた。
一方で、父親への向きかたには、今一つ踏み込みが浅かったと思う。その立場になれば、もっと悩み苦しむだろう。僅か数ページで結論に至るところが表層的でいただけない。
ここは映画で女優がどう表現するか見処だと思う。著者の表現力では限界があるのだろう。
それにしても、医者は命の限界が分かるだけに辛いところかもしれない。
ある意味で、辛く因果な職業だとも思う。
電子書籍
終末医療
2022/05/17 00:38
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間は必ず死ぬものだから……とはいっても、どうな風に最後を迎えるかは、すごく大切です。それを、深く、さらりと……都会と田舎の違いも……。いろいろ考えさせられました……が、重すぎて……