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世界史のミカタ (祥伝社新書)
西のローマ帝国、東の漢帝国を崩壊させる決定的な原動力となったのは、遊牧民たちの動きであり、中世には、どちらでも疑似古代国家が再建された−。碩学で知られる2人がまったく新し...
世界史のミカタ (祥伝社新書)
世界史のミカタ
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商品説明
西のローマ帝国、東の漢帝国を崩壊させる決定的な原動力となったのは、遊牧民たちの動きであり、中世には、どちらでも疑似古代国家が再建された−。碩学で知られる2人がまったく新しいミカタで世界史を斬る、白熱対談。【「TRC MARC」の商品解説】
まったく新しいミカタで、世界史を斬る
これまでにない世界史――。その突破口は、中央アジアに蟠踞した遊牧民への視座である。いわく「西のローマ帝国、東の漢帝国を崩壊させる決定的な原動力になったのは、遊牧民たちの動き」であり、「中世には、どちらでも擬似古代国家が再建された」。この見方は、教科書はもちろん、大きな地域史とも言える東洋史、西洋史にはできない。以下、古代から現代までを通観。立ち現われたのは、まったく新しい「世界史のミカタ」である。これこそ、複雑な現代世界を読み解く武器となる。碩学で知られる、両著者自身が知的興奮を味わった、白熱対談へようこそ!
<以下、目次>
第1章 神話の共通性
第2章 世界史を変えた遊牧民
第3章 宗教誕生と、イスラム世界の増殖
第4章 中華帝国の本質
第5章 ヨーロッパの二段階拡大
第6章 明治維新とフランス革命の類似性
第7章 システムとしての帝国主義
第8章 第一次世界大戦のインパクト
第9章 今も残るファシズムの亡霊
第10章 社会主義は敗北したか
第11章 国民国家の次に来るもの【商品解説】
著者紹介
井上章一
- 略歴
- 〈井上章一〉1955年京都府生まれ。国際日本文化研究センター教授。著書に「京都ぎらい」など。
〈佐藤賢一〉1968年山形県生まれ。「王妃の離婚」で直木賞、「小説フランス革命」で毎日出版文化賞特別賞受賞。
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紙の本
民族の世界観かな?
2022/07/12 06:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
○神話の共通性
旧約聖書の天地創造と古事記のそれとは驚くほど似ている
バイキングと日本の神話が似ているとすれば、海洋民族としての共通性かもしれない
○遊牧民
遊牧民は季節に応じて牧草を求めて移動する
農耕社会のような土地を介した主従関係が成り立ちにくい
ユーラシア大陸の両端に封建的な世界が拡大し、中の草原が遊牧民(匈奴・鮮卑)の世界となる
○宗教とイスラム
宗教は最初から一神教ではなかった
権力者が他を排除するために他の神々を否定した
ユダヤ、キリスト、イスラムと分かれて行く
イスラムはアルクサンドロスの支配した地域文化を吸収し、ギリシャ哲学も受容した結果、科学技術でもヨーロッパを追い抜いた
○中華帝国
隋や唐は北方遊牧民の国家であり、漢民族の国は漢、宋、明しかない
中国は遊牧民の侵攻を防ぐため内向性の強い中華意識を持つようになった
漢民族は武力でというよりは文化を重視して平和的な繁栄を目指す思考を持っていた
中国は地縁よりも血縁が強く、華僑のネットワークが作られていった
○ヨーロッパの拡大
欧州は大航海時代と産業革命の二段階を経て、世界の中心になっていく
13世紀末の欧州はイスラム勢力に陸路を抑えられていたため海路発見により東西の動脈が変わった
産業革命により、地理的な中央集権化が達成でき、国土としての一体感により国家が揺るがなくなった
蒸気機関の発明は、地理的価値より時間的価値が高くなっていった
○明治維新とフランス革命
日本では幕末時、朝廷という権威が引っ張り出された
フランスでは絶対王政以降、三部会が革命前夜に再開される
フランス革命では貴族制の廃止、王政の廃止を掲げた
日本は維新で幕政を倒し、四民平等を掲げたところは非常に似ている
○帝国主義
産業革命後、帝国主義国家イギリスが始めたのが資本主義であり、フランスが追随した
民族主義に目覚め、異なる文化を持った人々との共存共栄が難しくなった事が帝国主義崩壊の理由と思われる
日露戦争はロシアのインド侵攻を危惧したイギリス帝国が仕掛けたと言われている
○第一次世界大戦
第一次大戦はセルビア青年がオーストリアハンガリー大公夫妻の暗殺がきっかけとなり、各国間の確執から連鎖的に戦いが起き、世界大戦になった
この大戦で伝統的な帝国が崩壊し、民族や宗教がもろに角を突き合わせる時代が幕を開けた
○ファシズム
第一次大戦後、労働者の苦しみや怒り、主張をどのように汲み取るか、向き合うかの一つの方向性が伊ファシズム独ナチズムであった
ドイツはヒトラーとナチスを徹底的に否定したが、アウトバーンなどの建築物は残っている
○社会主義
社会主義や共産主義の根っこはフランス革命にある
自由・平等・博愛のうち、自由は重要な価値として続いているが平等は変化を遂げてきた
19世紀後半から平等を実現する体制として共産主義が唱えられ、ロシアで国家として実現した
人間は平等という理想のためには頑張れなかった
日本の高度成長時代では急速な発展と共に平準化を成し遂げた
中国やインドと異なり、貧富の格差が拡大することもなかった
ソ連は暴力や恐怖で強制しないと回転しない社会になってしまった
○国民国家
人間は何のために死ねるのか?
中世ヨーロッパでは神のために死ぬという価値観が出てきた
日本の場合、明治以降戦前までは天皇のためと国家のためが重なっていた
EUのような国家を越えた組織を作ってもEUのために死ぬという意識にはならない
一つの方向性としては国のためというのが意外としぶとく残ると思われる
紙の本
最後の章が読み応えあり!
2021/12/06 20:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分は世界史の基礎的な知識を持っていないので、もっとある程度世界史を勉強していたならば本書はもっと楽しく読めただろう。
しかし、本書を読んだおかげでもっと世界史を勉強したいと思うようになった。
印象に残った箇所は最後の章の佐藤賢一氏の洞察である。詳しくは本書を読んで確かめてほしい。
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歴史の見方
2019/12/08 22:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半の近代以前は、遊牧民たちの動きというものに注目した見方がユニークだと思います。確かに、モンゴルなどは多大な痕跡を残している。
しかし、全体として何かあまり印象に残る部分が少ない感じでした。
期待して読んだ対談本だったので、残念。