紙の本
タイトルが良いですね
2023/08/31 15:38
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
この時代に還暦を迎える人は守りに徹する必要があるとか、ネットを活用できないと窮地に陥るとか、下手に起業なんか考えるなとか、さすが佐藤優さんは現実的だなと思わせられる。また、齢を食うと陰謀論にハマったりするから要注意とか、キリスト教徒ならではの死生観の持ち方とかも著者らしい物言いで、なかなか良いです。
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p6 還暦以後の人生は基本的に撤退戦
p29 いい意味で背負った荷物を下ろし、肩の力を抜いて楽に生きる。還暦以降の人生を豊かにできるかどうかのポイント
p39 アソシエーションからコミュニティへ
p41 「引いた目線」を持ち、若い人たちの「邪魔をしない」。還暦後の社内の人間関係を気づく上での第一のポイントです
p104 資産運用の主目的はリスク分散
p111 死亡保障の大きい生命保険から、医療保険に樹運転を移す
p116 在職老齢年金 65歳以下でも、年金基本月額と、給与欠学の合計が47万を超えなければ、年金減額なし
p142 真の教養とは幅広い知識と見聞を深めることで、物事を相対化してとらえる力だとも言えます
相対化するということは相手を認めることであり、自ずと多様性を受け入れることにつながっていきます。ごく簡単に言うのならば、真の教養とは相手の立場になり、相手の思考と感性に合わせて想像し、理解することができる力だと言えます
p173 形にならないもの、数字やもので置き換えられないもののリアリティを取り戻すことが、人生そのものを豊かにする最大の力なのだと思います。
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佐藤優(1960年~)氏は、同志社大学大学院神学研究科修了、外務省入省後、対ロシア外交の最前線で活躍した、元外務省主任分析官。2002年5月、鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕され、512日間勾留された後、作家に転じ、2006年『自壊する帝国』 で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。現在は執筆活動を中心に行い、一般向け著書多数。
本書は、自ら還暦を迎えた著者が、以下の構成で「還暦からの人生戦略」を語ったもの。
第1章:還暦からの「孤独」と「不安」
第2章:還暦からの人間関係とメンタル
第3章:還暦からの働くことの意味
第4章:還暦からのお金とのつき合い方
第5章:還暦からの学びと教養
第6章:死との向き合い方
付録:対談 佐藤優×池上彰(初出:「BIG tomorrow」2017年10月号)
私はアラ還世代に入り、これまで、“人生後半の生き方”を綴った、斎藤孝『人生後半の幸福論』、『55歳からの時間管理術』、出口治明『還暦からの底力』、五木寛之『孤独のすすめ』、弘兼憲史『50代からの人生を楽しむ法』等の本を読んできたが、それらが主に、生き方の心構えやスタンス、具体的な日々の過ごし方などを語っている(もちろん、その内容には著者の個性が表れている)のに対し、本書は、還暦を迎えて考えておくべき事柄が網羅的に列挙されており、題名の通り、“戦略”を立てるにあたってのマニュアルのような作りとなっている。
よって、これまでこうしたことをあまり意識しなかった人には多くの示唆があるし、一方で、それなりに考えている向きには既知のことも多いので、頭の整理という読み方ができるかもしれない。
因みに、私が最も有用に感じたのは、「UTokyo OpenCourseWare」や「JMOOC」などの大学のオンライン講座の情報であった。
(2021年7月了)
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正直期待が高かっただけに「読まなきゃ良かった」と反省。
佐藤優さんの書くことだから示唆に富んでいると思ったら、通り一遍の60歳からの心構え。(戦略とは言い難い)
お金のことやら(国債が一番だそうです)、相続のことやら、思いを書かれていますが、どこにでも書いてあるような内容で結局飛ばし読みとなりました。
しかし最後のキリスト教と仏教の死生観の違いは示唆に富んでいました。こういうところを期待していたんです。でも最後の10%だけでした。この死生観の部分だけで1冊の本にして欲しい。
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還暦を迎えた元外務省主任分析官 佐藤優 が語る、還暦の風景であります。曰く、陸軍要務令によれば撤退戦では、戦線は拡大しない、と。ゆえに還暦を過ぎて戦線を広げるのは危険です。また50歳の頃、自分には、やりたいことが多々あり、これから100を超える仕事が出来るのでは、と感じていたが、いざ還暦を迎えてみると、残りの時間では、10ぐらいの仕事が精いっぱいではないか、と感じている。還暦をというのは、例えていえば、長い航海を終えて(サラリーマンが長かった社会人生活を終えて)港に戻った客船にような立ち位置ではないでしょうか。船が大きくて、それなりに装備や燃料等が充実していれば、改めて長い航海に船出することもできますが、総じていえば、これからの船出(新たな旅立ち)は、少し危険ではないでしょうか、と。佐藤優先生、かく語りき。何やら、五木寛之の下山の思想を思い出します。
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結局,自分の人生をどのように設計するか,なので,自分の頭で考えてきた人は本書で言われるまでもなく実践するだろうし,その逆もまた然り.それにしても,読者を想定してのことだろうが,平易な内容だけが随分とまろやかな語り口で描かれる.他書とは一線を画す.
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学ぶ意味、教養、死への向き合い方は面白かったが、お金や夫婦関係については佐藤優さんでなくても語れる話で、それが陳腐に思えた。
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還暦前から類書を読んでいる。
CPIの資格を取得した段階で、年金その他必要な知識も一通り学んだ。
ならば何故、この本を手に取ったのか?
佐藤優氏の著書であることに興味を覚えたためである。内容については、少々浅く感じられた部分もあったが、学びと教養、宗教に関する記述については参考にしたいと思う。
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<目次>
まえがき
第1章還暦からの孤独と不安
第2章還暦からの人間関係とメンタル
第3章還暦からの働くことの意味
第4章還暦からのお金との付き合い方
第5章還暦からの学びの教養
第6章還暦からの死との向き合い方
付録池上彰x佐藤優 リタイア後、悪くない仕事人生だっと言えるかどうか
55歳、役職定年⇒一般職
68,60歳、定年、再雇用?収入300-500万円へ
収入減へのプレッシャーと再雇用後の回りへのなじみ
かた。
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アラフィフを見据えて生きる私の先取り学習(笑)
『教養人』とは?差別意識や偏見の少ない人であり、多面的に物事を見ることができる人。フムフム。
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最近出た本。新聞に広告が出てたので買って読んだ。一緒に買った『50代からの人生戦略』に引き続き読んだ。個人的には還暦までまだ10年近くあるが、心構え・準備という意味でもとても参考になる。また、巻末にある池上彰先生との対談もとても興味深いものだった。
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本書は作者自身が還暦を迎えたことで感じたことを、これから還暦を迎える人たちに向けたメッセージである。
重要なこととしては、職場以外の居場所の確保、健康、家族関係、お金をあげている。
還暦を迎えると、多くの人がそれまでの職場中心の生活から離れるため、事前に準備をしておかないと孤独になってしまう。そのためには職場以外に居場所を事前に作っておくことが重要である。
同じように仕事から距離をとるようになることで、自然と家族と過ごす時間が増えるため、家族との距離感の取り方も重要となります。
健康にかんしては言うまでもない。
お金に関しては出来るだけ貯蓄を減らさないためにも、働ける間は働く方が良い。その際に過去のプライドに邪魔されないように注意すること。現実を直視し、時給1000円でも納得できる心の準備が必要である。
そして最後に避けて通れないのが「死」との向き合い方。これには古くからの宗教は強い味方になることが多い。入信することを勧めているわけではないが、自分一人で考えるよりも、教えを説いてもらえる方が楽なのは確かである。
以下は抜粋。
仏教では執着こそが全ての根源であるとして、その克服を説きます。
地域のことを学ぶためには、勉強会や講演会などに参加してみる。市民講座に参加することで地域の人とのコミュニケーションを築くこともできます。
注意点としては、過去の肩書や経歴をひけらかさないこと。
高齢者うつに気を付ける。認知症などと誤診されることがあるので注意が必要である。特に、親戚や血縁にうつ病にかかった人は、遺伝的な因子を持っているので注意した方が良い。
うつ病にかかったら心療内科ではなく、臨床経験の豊富な精神科医がいる病院がよい。
学ぶことで新しい知識を取り込むこと自体が、自分にとって大きな喜びである人は、勉強自体が趣味なので継続するべきでしょう。
オンラインサロンを利用する場合は、参加人数が20人以下のものが望ましい。
キリスト教や仏教など、本来の宗教は今やかつてのような絶対性を持っていませんが、代わりに現代の宗教と呼べるものが4つあると考えます。「拝金教」「出世教」「偏差値教」「ナショナリズム」の4つです。現代人は誰もがこれらに価値観を見出し、追い求める。なかでも拝金教と出世教が最も強い宗教でしょう。しかしこの2つは還暦を過ぎると、その価値はしぼんでしまい、偏差値教も関係なくなっているので、ナショナリズムだけが最後に残るのです。
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普段拝読させていただいている著者、つまり信用している方がどのようなことを考えているかを知れた点が良かった。
私にとって一番参考になったのは、第6章に書かれている宗教に対する考え方だった。
この年代からは否応無しに死と向き合っていかなければならない。それにも関わらず科学的にはわかっているにせよ、そうでない領域において死後の世界というのは人間にとって未知の世界であり(当たり前だ)、そこに対しどのように向き合うのか、その時宗教の考え方も参考にできるのではないか。
上記のような主旨のことが書かれているが、これは最近私自身ぼんやりと思っていたことであり、読むことにより頭が整理された。。
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教養は孤独を跳ね返す武器になる。【目次】
第1章 還暦からの「孤独」と「不安」:マイナスのミニマム化/「積極的消極主義」
第2章 還暦からの人間関係とメンタル
第3章 還暦からの働くことの意味
第4章 還暦からのお金とのつき合い方
第5章 還暦からの学びと教養
第6章 還暦からの死との向き合い方
付録 池上彰×佐藤優―リタイア後、「悪くない仕事人生だった」と言えるかどうか
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最高の人生に仕上げる "超実践的ヒント"
http://www.seishun.co.jp/book/22915/