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紙の本
頭山満 アジア主義者の実像 (ちくま新書)
著者 嵯峨 隆 (著)
戦前、多方面に政治的影響力をもったアジア主義者・頭山満。彼の生涯を辿りなおし、アジアとの連帯感と侵略志向とがいかなる形で彼の中で併存していたかをアジア主義との連関で読み解...
頭山満 アジア主義者の実像 (ちくま新書)
頭山満 ──アジア主義者の実像
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商品説明
戦前、多方面に政治的影響力をもったアジア主義者・頭山満。彼の生涯を辿りなおし、アジアとの連帯感と侵略志向とがいかなる形で彼の中で併存していたかをアジア主義との連関で読み解きつつ、近代日本のアジア観を問いなおす。【「TRC MARC」の商品解説】
戦前に大きな力をもったアジア主義者の浪人・頭山満(とうやまみつる)。アジアとの連帯感と侵略志向が併存するその思想を読み解き、日本のアジア観を問い直す。== 明治から昭和まで活動し、「無位無官」の浪人ながら多方面に政治的影響力を持った頭山満(とうやま・みつる)。 日本のアジア侵略を肯定していたという理由で、その評価は高くないまま現在に至る。だが国権主義を無前提的に悪として、 頭山の行動や言説を解釈することは客観的とは言えないだろう。 頭山の生涯をたどりなおし、アジアとの連帯感と侵略志向とがいかなる形で彼の中で併存していたかをアジア主義との連関で読み解きつつ、近代日本のアジア観を問いなおすことを試みる。【商品解説】
戦前に影響力をもったアジア主義者の浪人・頭山満。アジアとの連帯感と侵略志向が併存するその思想を読み解き、近代日本を問い直す。【本の内容】
著者紹介
嵯峨 隆
- 略歴
- 〈嵯峨隆〉1952年秋田県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。博士(法学)。静岡県立大学名誉教授。著書に「アジア主義全史」など。
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紙の本
ようやく、研究者が着手した頭山満
2021/11/08 18:08
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、全5章、250ページ余にわたる頭山満(1855~1944、安政2~昭和19)の評伝。頭山満、玄洋社に関する既存の著作に述べられた事々を新書としてまとめている。故に、取り立てての特長は無い。しかし、唯一の特異点は、著者が大学教員であること。
大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)敗戦後の昭和21年(1946)1月、GHQ(連合国軍総司令部)の指図で玄洋社は解散を命令された。超国家主義団体という事からだが、本書にも名前が登場するGHQの調査分析課長のハーバート・ノーマンの仕業によるものだ。このノーマンは、その後の調査研究からGHQに忍び込んだコミンテルン・スパイであったことが判明した。このノーマンの謀略から、戦後の日本における玄洋社は「右翼」と決めつけられ、頭山満は「右翼の巨頭」とのレッテル貼りをされた。レッテル貼りのみならず、見えない言論弾圧により、玄洋社も頭山満も封印され、歴史の襞に塗り込まれたままとなっていた。
ようやく、玄洋社に対するプレス・コードが外れたのが約10年前だが、それでも、一度こびりついたレッテルは容易にはがれない。その為、大学の研究者も気にはなるものの、研究に着手する風はなかった。それが今回、大学教員によって頭山満の導入本ともいうべき一書が出たのだから、時代の流れが変わったという明確な証拠。文献からの引用に加え、著者の研究成果、見解が付されている。今後、この一書から詳細な玄洋社論、頭山満論が刊行されることだろう。
一例をあげれば、17ページに頭山満の「満」という名前の由来が述べられている。これは頭山の盟友である杉山茂丸の嫡男である小説家の夢野久作(本名杉山直樹)の『近世快人伝』からの引用と思う。しかし、頭山家は菅原道真の子孫であると伝わる。その証拠となる墓碑も頭山の出身地である福岡市には遺されている。
本書の読了後、アジアの玄関口である福岡に研究者たちが続々と来福するのではないか。勝手に想像しながら、本書を読了したのだった。
紙の本
頭山満
2022/02/06 13:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦前のアジア主義者として有名。在野の人物で、政治家でもなかった頭山がなぜ孫文や蒋介石なんかと渡り合えたのか。興味深い評伝。