紙の本
承認欲求
2019/05/05 07:34
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、アカの他人からは別に承認されなくていいわ!と思っていたが、逆に自分が書いた意見が大量にマイナスを押されていたり批判を浴びていたら、やはりイライラするので、承認欲求があるのでしょう。
この本は難しそうだけど、そういう、アカの他人からの評価は気にしないようになりたい(1番簡単なのは、意見を公表しないことだろうけど)
紙の本
現代的病巣?
2020/01/06 13:48
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
承認欲求は本来人間に備わったもので、承認の体験を経て、自尊心や自信がはぐくまれるのだと思います。でも、それが満たされなかったり過剰に求めてしまったり。成果主義の能力給やSNSでの「映え」、経過より結果の「勝ち組・負け組」…。病にもなりますね。一方で承認されようと出過ぎたら、また叩かれる均質社会でもある日本。
いろいろと本書を通じて考えさせられました。
紙の本
承認欲求
2019/07/05 15:34
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
承認余っ今日は誰にでもあると思いますが度が過ぎると確かに病気なのかなと感じます。認められたいと思うのは自然ですが。
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キャラがある環境における役割を表すならば、ソシュールの言語論における記号の様なものなのかな。
個人が記号と化した中でそれをそれとして受け入れて生きるのか、多層的な世界で多くのキャラの複合としての自分を見出すのか、コミュニケーションを超えた対話が可能なのか、大きな物語としての民族や宗教が復権するのか。
ぜひ続編も読んでみたい。
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人を記述可能な「キャラ」として把握することは、思考処理する点で便利ではあるが全体像を捉えられない。人はどこかしら矛盾を持つものだから、完全な記述は不可能なはずである。せめて自分にとって大切な人くらいは、矛盾も含めた全体像を捉えられるよう努力しようと思った。ただこの本、具体例として挙げられるアニメや芸術作品を知ってる前提で論を展開するから、少し説明不足を感じた。あと、後半の精神医療に関する考察や哲学については専門用語が多く理解が追いついていない。
この本はキャラを押し付けられるものとして表現していて、それが不本意なものならその通りなんだけど、自分に都合が良いキャラを押し付けられだ場合は結構居心地の良い隠れ蓑になったりする。だからそこに依存してしまうということもあり得る。
あと、特に仲の良い友人とはキャラを交換し合える傾向がある気がする。と言うより交換し合える程お互いがお互いの事を知っているから仲が良いのかも知れない。
自キャラが固定された人間関係しか持っていなかったら、例え知人が多くてもかなりの地獄だろうな
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若者の承認欲求をめぐる現状について、精神医学の臨床経験を踏まえて論じられている。寄り合わせの論考集でもあるが、非常に面白くためになった。
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若者とお付き合いする事が多い仕事柄、また、社会の仕組みを理解したいという個人的欲求もあって話題の書を読了。承認依存という現象について、精神医学者の立場から分析、解説しているが、エヴァンゲリオンの主要キャラクターを引き合いに出すなど、とてもわかりやすい。「他人の許しがなければ自分を愛する事すら難しい」「キャラ設定に基づかないとコミュニケーションできない」「生存欲求に勝る承認欲求」等、衝撃が走る。私の世代がなぜ働くかを問われれば十中八九食っていくためと答えるであろう。しかし現代の若者は「承認されたいから」という欲求が非常に強い。承認されなければ引きこもるし鬱になるし自死を選ぶ。マズローのいう生存欲求(第一段階)を満たして成熟するのではなく、承認欲求(第三段階)が満たされなければ、生存欲求すら放棄(自死)してしまう逆転現象。確かに病である。
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タイトルに惹かれて読んだけど思ってたのと違って、神経内科とかの、本当に病気について書かれてました。あといろんな方向に話が飛んでて内容もすごい難しかった…
クラス内のキャラ付けとか、納得できるとこもあったけど全部は理解出来なかった…エヴァの話はおもしろかった!
ここでもスクールカーストが出てくるんだな〜と思いました。
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内容がくどいかな、掘り下げて説明されるので、何が言いたかったのかどんどんわからなくなってしまう
。エヴァの話も難しくて読むのがやっと。本の半分までなんとか読めました。やさしい解説を付け加えてくれると助かるのだが・・・。
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あとがきにもあるように「かわいい表紙に難解な内容」の本である。承認欲求の精神医学的アプローチを試みた内容かと思いきや、承認欲求についてはちょっぴり、加藤智大、エヴァ、ひきこもりなど内容は様々です。しかしわかりにくい文章なのにけっこうサクサク読めてしまった。かなりおもしろかった。
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「碇シンジは引きこもり、惣流・アスカ・ラングレーは境界性人格障害、綾波レイはアスペルガー症候群」から始まり「庵野は現代の太宰」とまとめるパワーワードしかないエヴァンゲリオン論から始まり、いろんなテーマの論文がまとまって読める楽しい本だった。構成が上手い。
個人的には冒頭のエヴァンゲリオン考察、秋葉原連続殺傷事件の犯人が犯行に至った経緯についてのひとつの可能性の提示、フランクルは何にイエスと言ったのか?という章が面白かった。
ただいろんな雑誌へのいろんなテーマの寄稿であるので、似たような表現があったり同じ話が繰り返されていたりもするのでアッまたこの話…と思っちゃうこともなくはない。今度はテーマが一貫した一冊の本を読んでみたいと思う。
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表紙に反して難解で読みづらかった。
雑誌の書評を読んで購入してみたが、
承認という課題に対しての専門的知識が多く初心者には分かりづらかった。
エヴァの登場人物と庵野監督については読みやすくも感じたがエヴァ自体見ていない者からすると想像しながら読み進めるしかなかった
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承認をテーマとした「思春期解剖学」反精神医学をテーマとした「精神医学へのささやかな抵抗」の2カテゴリー17編。他者の許しがなければ、自分を愛することすら難しい、承認依存とはつまるところそういうことだ。
あとがきに、全編の140字要約があります。順に読んだけど、最初からこれを読めばよかった。
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ひきこもりに関する情報発信で有名な斎藤環医師の著作。
具体的な臨床例の紹介ではなく社会批評がメイン。
トピックは割と多岐に渡るが、人間関係における「キャラ」の重さが増大していることと、現在では承認は高次の欲求ではなく基本的な欲求であるというのが全体を貫く問題意識。
一番印象的だったのは「良い子の挫折とひきこもり」という章。
手のかからない良い子の条件は、周囲の大人が自分をどう見ているかを客観的に判断し、先回りして行動すること。自分の周りの「空気を読む」アンテナを貼っている。
そして、「良い子」は周囲の期待よりもマージンを取るため、控え目で内省的になる。
ただ、「良い子」キャラは通常は発達の過程で放棄される。同世代のコミュニティが家族以上の価値を持つようになるから。
その点で、思春期に挫折したひきこもりは「良い子」で発達が止まる。ある意味、良い子≒未発達である。
良い子のままでいると、妥協し、断念するスキルが未発達になる。
人間の意識は大人になっても変化する。良い子の成熟は他者とのかかわりによるほか無いが、これはいくつになってもできる。
直接書かれていはいないが、アダルトチャイルドと「良い子」であれば、以下ような影響が出るのだろうと思った。
上記の「良い子」の発達のステップに沿うなら、思春期に対外的には挫折しなくとも、機能不全家庭で家庭内では良い子キャラを続けざるを得なかったアダルトチャイルドは複雑で疲れやすいパーソナリティを持つようになる。
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現在までの評価軸の移行による、キャラ形成の必要性とコミュニケーション能力偏重主義がもたらす個人への承認の変容が、人格形成にどのように影響するかが現実に即し整理されていてよい