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紙の本
価値があるとはどのようなことか (ちくま学芸文庫)
著者 ジョセフ・ラズ (著),森村 進 (訳),奥野 久美恵 (訳)
価値の普遍性と個人の偏好はいかにして調和されるか−。現代屈指の法哲学者が倫理学の中心テーマに迫った講義を収録。道徳哲学をベースに、集団的アイデンティティや人権など法哲学・...
価値があるとはどのようなことか (ちくま学芸文庫)
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商品説明
価値の普遍性と個人の偏好はいかにして調和されるか−。現代屈指の法哲学者が倫理学の中心テーマに迫った講義を収録。道徳哲学をベースに、集団的アイデンティティや人権など法哲学・政治哲学上の重要な知見も満載。【「TRC MARC」の商品解説】
価値の普遍性はわれわれの偏好といかに調和されるか――。愛着・価値・尊重をめぐってなされる入念な考察。現代屈指の法哲学者による比類ない講義。===価値が歴史や社会に依存するとき、それはいかにして普遍たりうるのか――。この問いの意味と射程をめぐり、本書では入念な議論が展開される。価値の普遍性と個々人における偏向とが調和されること。価値の尊重とは、価値の実現への保障であるのみならず、その価値に関与し、尊重の風土を形づくるものでもあること。そこにこそ未来の希望は宿る。新たなテーゼの提示と溢れる洞察は、集団的アイデンティティや人権に関しても示唆するところが大きい。現代屈指の法哲学者が倫理学の中心テーマに迫った比類ない講義。文庫オリジナル。===倫理学の根本的問い価値の普遍性と個人の偏向はいかにして調和されるか===【目次】はじめに 第1章 愛着と唯一性第2章 普遍性と差異第3章 生きていることの価値 第4章 人々を尊重する 原注 訳者解説(奥野久美恵)訳者あとがき(森村進)索引【商品解説】
著者紹介
ジョセフ・ラズ
- 略歴
- ジョゼフ・ラズ(Joseph Raz):1939-2022年。ヘブライ大学法学修士、オックスフォード大学博士。オックスフォード大学法哲学教授、コロンビア大学ロー・スクール教授などを歴任。邦訳書に『自由と権利』『権利としての法』(ともに、勁草書房)、『法体系の概念[第2版]』(慶應義塾大学出版会)など。
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重厚な読み応えのある一書
2023/11/23 11:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『価値があるとはどのようなことか』。書題からして、じっくりと考えさせてくれます。ポイントは『価値とは何か』を問うているのではない、という点。
『価値のある』ものはどう定義され、どう判断され、どういう側面から把捉されるか、非常に興味深い論述でした。普遍的な存在だとされ、尊重されるものであり、哲学の視点や人倫的な視点等、幅広い観点から捉えられる内容であり、その深い洞察は私自身に於いて十分顧慮に値するものでした。
現在の世に於いて価値の捉え方や価値そのものの認識は多様です。その中に自分を投下した時、自分は何を思い、何を考え、どう判断するか。自身の尺度とする価値を何たるものとするかについては経験・思考・教授等が必要になってきます。
これらの要素の通底として本書を読み知り、玩味する事で、自身の懐を些少乍らも肥やす事が出来るのでは、と思います。
紙の本
普遍のテーゼ
2022/09/21 16:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらゆる価値は普遍的か?価値は理解可能で普遍的で歴史や社会に依存しているということを、愛着や善や尊重といったキーワードで展開していく少々難解な哲学書。