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紙の本
「おのずから」と「みずから」 日本思想の基層 (ちくま学芸文庫)
著者 竹内 整一 (著)
日本人の文化や思想の基層にあるものとは。「おのずから」と「みずから」の「あわい」という、微妙かつ動的な視点から、日本思想の新たな可能性と意味を問い直す。〔増補版 春秋社 ...
「おのずから」と「みずから」 日本思想の基層 (ちくま学芸文庫)
「おのずから」と「みずから」 ──日本思想の基層
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商品説明
日本人の文化や思想の基層にあるものとは。「おのずから」と「みずから」の「あわい」という、微妙かつ動的な視点から、日本思想の新たな可能性と意味を問い直す。〔増補版 春秋社 2010年刊を再構成し、加筆修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
「自(ずか)ら」という語があらわす日本人の基本発想とはどのようなものか。日本人の自己認識、超越や倫理との関わり、死生観を問うた著者代表作。
===
日本語において「おのずから」と「みずから」は、ともに「自(ずか)ら」とあらわす。成ることと為すこと、物と自己、自然と自由を意味するが、が截然と分けられず、両者には交差・共和・相克する「あわい」がある。そこに見られる日本人の基本的発想とは何であり、それはまたどのような思想文化を育んできたのか。本書は、思想・宗教・文学・芸能の諸領域を広く深く行き交いながら、日本人の自然と自己との相関的認識、超越と倫理との関わり、そして無常観と死生観を根源から問いなおす。倫理学者・日本思想史家である著者の代表作。
===
日本人の発想のかたち
自然と自己の「あわい」を生き抜いた人々は何を体現していたか――。
日本思想文化論の傑作
===
【目次】
序
I
第一章 「おのずから」と「みずから」――日本的「自然(おのずから)」と自己
第二章 無常と「おのずから」――日本人の現実感覚①
第三章 「古(いにしえ)」と「おのずから」――日本人の現実感覚②
第四章 宇宙人生の「不可思議」さ――国木田独歩の覚めざる夢
第五章 「おのずから」の捜索――柳田国男の「人生を自然の片端を観ずる練修」
第六章 近代自己から「おのずから」へ――清沢満之の〈内〉への超越
第七章 生と死の「曖昧」な肯定――正宗白鳥の臨終帰依
第八章 「空即是色」の荘厳――「おのずから」と「みずから」の「あわい」の輝き
II
やまと言葉で哲学する――「おのずから」と「みずから」の「あわい」で考える
III
総括「おのずから」と「みずから」の「あわい」
あとがき
文庫版あとがき【商品解説】
目次
- 序
- I
- 第一章 「おのずから」と「みずから」――日本的「自然(おのずから)」と自己
- 第二章 無常と「おのずから」――日本人の現実感覚①
- 第三章 「古(いにしえ)」と「おのずから」――日本人の現実感覚②
- 第四章 宇宙人生の「不可思議」さ――国木田独歩の覚めざる夢
- 第五章 「おのずから」の捜索――柳田国男の「人生を自然の片端を観ずる練修」
- 第六章 近代自己から「おのずから」へ――清沢満之の〈内〉への超越
- 第七章 生と死の「曖昧」な肯定――正宗白鳥の臨終帰依
著者紹介
竹内 整一
- 略歴
- 竹内 整一(たけうち・せいいち):1946年長野県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程中退。東京大学名誉教授。専門は倫理学、日本思想史。日本人の精神の歴史を辿りなおしながら、それが現在に生きるわれわれに、どのように繋がっているのかを探求している。主な著書に、『魂と無常』(春秋社)、『花びらは散る 花は散らない』『日本思想の言葉』(角川選書)、『「やさしさ」と日本人』(ちくま学芸文庫)、『ありてなければ』(角川ソフィア文庫)など。
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