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電子書籍
動物園は進化する ──ゾウの飼育係が考えたこと
著者 川口幸男 , アラン・ルークロフト
永年動物園でゾウの飼育係を務めた著者二人が人にもゾウにも優しい飼育方法を考えた。そこから見えてくる、未来の動物園の姿、ひいては野生動物との共生とは?
動物園は進化する ──ゾウの飼育係が考えたこと
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動物園は進化する ゾウの飼育係が考えたこと (ちくまプリマー新書)
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紙の本
プロテクテッド・コンタクトという飼育方法。
2019/09/10 09:18
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年上野動物園でゾウを飼育してきた川口さんと世界のゾウ飼育のコンサルタントであるルークロフトさん。最新のゾウの飼育方法について説明、動物園のありかたについて考察する。共著となっているが、ルークロフトさんの部分は川口さんの聞き書きのようだ。
ゾウは大きいだけに飼育員への危険も大きい。体調管理のための接触だけでも動物としてはストレスの原因になり得る。どうすれば「どちらにも」負担が少ない方法として実行され始めたのが「プロテクテッド・コンタクト=準間接飼育法」というものらしい。それについての説明にかなりのページが割り当てられている。
その部分に「ゾウが尊厳を持って暮らすなら」という小見出しがある。これはどんな動物でも、家畜だって、イヌやネコだって同じだと思った。尊厳をもって彼らは暮らせているだろうか。飼い主の「思い込み」で苦しんでいないだろうか。(尊厳をどう解釈するか、にヒトの思い込みもはいるだろうし、難しいけれど。)本書はゾウ飼育の歴史や手法に特化しているのではあるが、そういう一般的な問いも感じられる。
ゾウの準間接飼育法はシャチの例を参考にして考え出されたと書いてあった。では、シャチの飼育法はどのように編み出されたのか?そのあたりもすこしでよいので触れて欲しかったところである。