ヴェルサイユ宮殿

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あまりにも華麗過ぎるので、渋好みの私としては一応興味の対象外にあるのだが、やっぱり改めて見るとその豪華絢爛さには打ちのめされるわ。ヴェルサイユ専属カメラマンが撮っているだけあって、視点が一般人と違うかも。カーテンのフリンジとかタッセルとか、肉眼で館内を歩いたら見逃してしまうところのズームアップ。本物もさぞや素晴らしいのだろうが、眼福の写真集。

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豪華すぎてじぶんではぜったい買えない写真集。
ものすごい重すぎるから、持ち運びに腕力必須。

宮殿公式のカメラマンによる写真集なので、フツーの見学では見れないぶぶんとか、いろいろ詳細な写真がたーくさん。

いろいろ観光写真で見ただけのわたしは、おもった以上の宮殿の豪華さに「ひゃー、ひゃー、ひゃー」と声あげっぱなしで、ゆっくりゆっくりページをめくってた。

いろんな装飾を接写してるから、こまかいぶぶんもはっきり見れて、わざわざ旅行するより得したきぶん。

おもしろかったのは、ポンパドゥール夫人、デュ・バリー夫人、マリー・アントワネットの私室のセンスのちがい。
それぞれの好みがぜんぜんちがってて、歴史上の女性の「個性」をものすごいリアルにかんじれたのが感動。
わたしは、デュ・バリー夫人のセンスがいちばん好きかも。

あと、ルイ16世の「シュミ部屋」がたのしい。
隠れて行けるようにつくられた階段とか、化学の実験室とか、天球儀がある図書室とか。

この時代に、金庫のようなしかけのある机や時計とかの「機械仕掛け」のものも、いろいろすごいのがあったんだねー。

無人の宮殿の写真を見てると、ここにマンガや映画で見たような当時の貴族たちの姿がいろいろ浮かんでくる。

昔の建築物のような優美な文化は、もう未来のニンゲン社会には取り戻せないのかなー。
近代的、っていうのは、無粋だね。