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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/07/10
- 出版社: 東京創元社
- サイズ:20cm/158p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-488-01056-0
読割 50
紙の本
テロ
著者 フェルディナント・フォン・シーラッハ (著),酒寄 進一 (訳)
ハイジャックされた旅客機を独断で撃墜し、乗客164人を殺して市民7万人を救った空軍少佐。彼は英雄か? 犯罪者か? 有罪と無罪、ふたとおりの判決が用意された衝撃の法廷劇。【...
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商品説明
ハイジャックされた旅客機を独断で撃墜し、乗客164人を殺して市民7万人を救った空軍少佐。彼は英雄か? 犯罪者か? 有罪と無罪、ふたとおりの判決が用意された衝撃の法廷劇。【「TRC MARC」の商品解説】
2013年7月26日、ドイツ上空で旅客機がハイジャックされた。テロリストがサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、7万人の観客を殺害しようと目論んだのだ。しかし緊急発進した空軍少佐が独断で旅客機を撃墜する。乗客164人を殺して7万人を救った彼は英雄か? 犯罪者か? 結論は一般人が審議に参加する参審裁判所に委ねられた。検察官の論告、弁護人の最終弁論ののちに、有罪と無罪、ふたとおりの判決が用意された衝撃の法廷劇。どちらの判決を下すかは、読んだあなたの決断次第。本屋大賞「翻訳小説部門」第1位『犯罪』のシーラッハが放つ最新作! 原書より、テロリストの襲撃を受け12人の犠牲者をだした「シャルリー・エブド」誌がMサンスーシ・メディア賞を授与された際の著者による記念スピーチ、「是非ともつづけよう」を併録。【商品解説】
2013年7月26日、ドイツ上空で旅客機がハイジャックされる。テロリストはサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、7万人を殺害しようと目論む。しかし緊急発進したドイツ空軍のコッホ少佐が独断で旅客機を撃墜し、164人の命を奪った。164人を殺して7万人を救った彼は英雄か? 罪人か? 答えは一般人が審議に参加する参審員裁判に委ねられた。有罪と無罪、ふたつの結末が用意され、ドイツで大激論を巻き起こしている法廷劇!【本の内容】
著者紹介
フェルディナント・フォン・シーラッハ
- 略歴
- 〈フェルディナント・フォン・シーラッハ〉1964年ドイツ生まれ。デビュー作である「犯罪」がドイツでクライスト賞、日本で2012年本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞。他の著書に「禁忌」など。
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紙の本
あなたならどう判決を下す?
2018/05/22 16:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
飛行機がハイジャックされ、サッカーの国際試合が行われる会場に墜落させるとテロ組織から通信が入る。ハイジャック機を追尾していた空軍機が飛行機を撃墜する。
撃墜した空軍少佐は有罪か、無罪か。
裁判員裁判の参加者として、読者は少佐を裁かなくてはならない。
乗客一人一人の人生、そして国を人を守る為の軍人の使命。どれも重く、犠牲にしてよかった存在はない。
細部を読み込み、あなたは迷いながらも、良心の声に従わなくてはならない。
紙の本
いのち
2017/03/01 18:03
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投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
シーラッハさんの待ちに待った新作です。
命について考えさせられる作品でした。
最近、テロが多いので実際に起こっても不思議ではない?とも思ってしまいました。
一気に読んでしまいました。
紙の本
なんて単刀直入な表紙。 そしてこれは戯曲ではない。
2017/02/28 21:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぱらっとめくったら、「えっ、戯曲?」という構成に一瞬絶句。
まぁ、そういうこともあるのかなぁ、と深く考えずに読み出した。
しかし・・・戯曲の形をとってはいるが、まるで思考実験というか、もしくはプラトンの著作の「ソクラテスとの問答集」みたいな、そんな内容。
2013年7月26日、ドイツ上空で普通旅客機がハイジャックされた。 テロリストの目的は大きな試合が行われているサッカースタジアムにその旅客機を墜落させ、7万人もの観客を殺害するというもの。 しかし指令を受けて緊急発進した空軍少佐は最終的な命令を待たずに独断で旅客機を撃墜。 乗員・乗客164名はそれにより死亡したが、スタジアムの観客たち7万人は助かった。
果たして、空軍少佐は英雄なのか、犯罪者なのか。
結論は一般人が審議に参加する参審裁判所に委ねられる。 検察官の論告、弁護士の最終弁論ののちに、判決が下される・・・という話。
これが何故<思考実験>なのかといえば、有罪と無罪、結果が二種類それぞれのヴァージョンが書かれているから。
つまりどちらの判決を支持するか、読んだ「自分」の決断がそこで試される。
裁判員制度が導入された日本としても実は他人事ではなくて、「自分だったらどうするか」のリアルさ加減は実験以上の重さがある。
で、自分はどうなのかといえば・・・迷いますよねぇ。
できたら両方救えるのがベストだけど、ハリウッド映画のようにご都合主義的に物事は解決しないわけで。
人一人の命は地球よりも重い、という考えもある一方で、大きなものを生かすためには小さい犠牲はいたしかたないという意見もあるわけで、そしてこのテロの時代においては後者の意見に世界は大きく傾きつつあって。
いちばんいいのはテロリズムを物事の解決法にしないこと(実際には解決にはなっていないのだが)。 だがそこへ至る道のりはあまりに遠すぎる。
武器を持つ前に対話、というのは簡単だけれど、価値観のまったく違う相手にその場に出てきてもらうことがまず難しい・・・。
だから私たちは考え続けないといけない、という話。
紙の本
転轍機係のジレンマ
2016/10/16 13:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
刑事弁護士でもあるシーラッハ氏の裁判劇。有名な、真剣にではなくともたいていの人が頭に浮かべたことはある命題がテーマだが、現代は可能性として低くはないことが恐ろしい。なぜ避難は行われなかったのだろうか(ストーリーのためだろうけれど)。テロではなくともドイツのパイロットによる故意の墜落事故も記憶に新しい。上演方式はどうだったのだろうか。観客のなんらかの意思表示によって結末が変わるのだろうか。どちらも「正」ではないと思う。ドイツでの緊急避難の考え方(娘を避けた父親の車が他人を轢き殺しても罰せられない)が驚き。
紙の本
裁判戯曲
2016/07/23 12:17
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:obibi - この投稿者のレビュー一覧を見る
裁判の戯曲である。
シーラッハの日本出版物はすべて読んでいるが、最初のルポのイメージからどんどん小説を描こうとしているようだ。
最初の印象からどんどん無駄な文章が増えてきてしまっているのが残念。