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世界のフラット化によって仕事を奪われないようにするために
先進国の我々は何をすべきなのか?
我々の子供たちがインド、中国との競争に勝ち抜くために
どのような教育システムを我々は作る必要性があるのだろうか?
上記の問題を中心に、上巻では世界をフラット化した10の要因について
説明をし、下巻ではフラット化した社会を生き抜くための具体的な
考え方、取り組み方について述べている。
本書は2005年4月に出版された第一版、2006年4月の第二版についで
最新の記事を追加し、結論をアップデートした第三版である。
本書を話題に、読者の皆様にもご家族でフラット化されにくい職種とは何かを
議論し、今後の目指すべき方向性を早期に見出していただきたい(ともあき)。
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もうひとつ、並行して読んでいた(上)(下)作品がこちらの本です。
以前から、思っていたのだけど、国同士の貿易ですと、富む国がますます富み、貧しい国がますます貧しくなるので、富める国は発展途上国に支援などをしないといけない立場にあったと思うのです。しかし、企業が多国籍企業となり、より安い労働力を求めて様々な国に進出すると、進出した発展途上国では、ますます発展し賃金が上がります。そうなると、同じレベルの仕事はより安い労働力を探して国を移動することになります。(事実昨日の日経には、東欧からアフリカにという記事もありましたし、中国から東南アジアと移行した労働力はいずれはアフリカにも波及するでしょう。
しかも、ネットで世界中はつながっている状況です。国と言う国境がますます希薄になってきます。このような状況では、浸透圧のようにいずれは世界中均一化されちゃうんじゃないかって思っていたところです。
そんなときに小さな商圏で商売している者にとっては何が重要か、考えておく必要があるでしょう。好むと好まざるとグローバリゼーションの波は誰にでも降りかかる時代になった感じです。
この本はかなりのボリュームだけど、ここまで例を書かなくてもいいような、、、個人的な冗長な感じも受けましたが、3章以降は大変面白く読めました。なぜ、スピード時代になっているのか、これから我々はどうしたらいいのか、一度読んで自分なりに考える時間を持つことは有効だと思います(とはいえ、まだ下巻が残っています(^^;、そちらも読んでからですね。しかし、出張には持って行きたくないほど厚くて重い(笑))
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面白い。この世界がいかに変わってきたかを教えてくれている。
印象としては、ウェブ進化論をより深くした感じだろうか?綿密な取材に基づいた一冊。
翻訳者の力量もすばらしいなと思う。詳しくは下巻で。
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ずっと読んでいた本を読み終わった。
知的な刺激に満ちた本だった。
特にフラット化した要因について分析したくだりが面白かった。
インフォーミングとか、サプライチェーン、中国のWTO加盟がその中に入っていたのは意外というか、知識不足で思いもよらなかったので、意外だった。
今世界は急速にフラット化しつつあり、そういった現代に生きていることはとても刺激的で面白いことだと思った。
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読むときを選ぶ本。
今読んで、本としての価値はギリギリ。
ここから先はもう知ってるよになっていくだろうなーと思う。
それだけ、時代の流れが速いということだ。
初版の出版から5年も経っていないはずなのに。
日本人は日本語という言語を使うことで鎖国しているから
グローバリゼーションの流れを体感することは少ない。
それだけ、世界に対して興味がないということ。
でも、これじゃまずい。
意識変えていきます。
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この本は有名ですよね。ただ、少し手が出せずにいて本日から
少しづつ読んでいこうと思います。
今日は、上巻の第一部・一章から二章までを読みました。
ポイントをまとめると
1:インターネットの力は凄まじい
2:アップローディングは重要である
3:新しいテクノロジーから目が離せない
の三点ですかね。
まぁ、内容からして時間が経てばかなり当たり前の事柄になってしまって
いるので、今更目新しい事は特にないと思います。さらに英語がやはり
重要になってきていますね。言語が統一されれば、よりフラット化に進む
と思います。しかし、逆に言語の壁は厚いとも言えるでしょう。
ただ、この300ページの中で重要なメッセージは、
1:創造的行為・行動・思考のみが我々に残された仕事である事
2:変化を常に吸収し、学び、付加価値の高い仕事をしろ
3:「個人」というものがよりグローバル化する
の三点だと思います。
先日、上巻の約半分を読んだので、今回は上巻の残りを。
後半のポイントは作者が三重の集束と呼んでいるもので、
1:技術の集約から生まれたスペシャルマシーンの登場
2:サプライチェーンマネジメントの変化による水平化
3:あらたな競技場(市場)の誕生
の三点です。
後半には、前半で指摘した「我々にの残された知的産業とは」
に一部触れ、ミッドクラスに必要な知識や、残された業務内容に
ついて述べています。
上記以外については、まぁ数学が重要とか、中国やインドからの
留学生が増えているとか、医者と弁護士と同等に検索技術最適化技術者
が重要であるとか、そういった事が列挙されています。
では、下巻も上記の様な形で簡単にまとめたいと思います。
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話題の書。
現在、読み進めているところ。
---メモ---
▼
フラットな世界で個人として栄えるには、自分を「無敵の民」にする方策を見つけなければならない。(中略)無敵の民とは、「自分の仕事がアウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない人」を意味する。
フリードマン氏によると、「無敵の民」は次の3つに大別されるという。
(1)「かけがえのない、もしくは特化した」人々
自分たちの商品やサービスを販売できるグローバル市場を持ち、グローバルな報酬を得ることのできる人々。例えばマイケル・ジョーダンやマドンナ、一流のがん研究者など、それぞれの分野で超一流の人々
(2)「地元に密着」して「錨を下ろしている」人々
特定の場所で仕事をしていたり、顧客との個人的な結び付きや相互交流があったりする人々。労働の知識や技術の程度に関係なく、地元の需要と供給によって決まる職種に従事している人々
(3)さまざまなミドルクラスの仕事をしていた人々
以前は代替不可能、外国とのやりとりも不可能と考えられていたが、いまでは代替も外国とのやりとりも可能になった仕事(データ入力、セキュリティ分析、経理関係など)をしている人々
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ビジネス雑誌等や日頃ネット等を使っているものとしては、やや当たり前感のある内容であり、あらためて世界でおこっていることを確認する復習にはもってこいの本。
これからの子供達を教育していかなくてはならない世代の親にはぜひとも読んでもらいたい一冊である。
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最初の方の「フラット化する10の要素」のところはつまらなくて
この本を最後まで読もうかどうか迷いましたが
それからの展開がおもしろかったですね。
特に、整理の部分が興味深かったです。
多様なアイデンティティを持つ国家、企業、個人それぞれは
その内面において異なる立場から相反する要望を持っている。
ウォルマートとコストコの比較がとてもわかりやすかった。
そして、世界がフラット化するにつれて
仕事に携わる人間そのものがコモディティ化し始める。
その中で一部のアーティストのような特別な人間ではない普通の個人が生き抜くためには
仕事において新たなバリューを発揮しなければいけない。
その新たなバリューとは主に、仕事の協働や概念の統合作業から産み出されると考えられる。
というような内容だったでしょうか。
それを表す例として出されたシマウマとライオンの話がとても印象的でした。
生きるために朝起きたら
一番速いライオンに追いつかれないためにシマウマは走り出す。
一番遅いシマウマに追いつくためにライオンは走り出す。
という内容だったと思います。
著者の言いたい事を極めて端的に表していると思う。
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世界がどんどんひろがっていき、
狭くなっていき、
国とかそういう壁をどんどん無意味にしていっているのを
すごく感じた・・・
自分もフラットな世界で生き残れる力をつけたい。
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これもたいへん優れた「インデックス本」の一つです。
おそらく多くの人にとって、いまこの本を読んで「目かウロコが・・・」といった斬新な部分はないでしょう。
しかし、ここ数年の世の中の動きを、「理由付き」できれいに構造化してくれているところに、この本の価値があります。
その知名度と相まって、様々なビジネスシーンにおいて論理補強や「権威付け」のソースとして活用できるものです。
これも、デスクの傍らに常備しておくといい本の一つです。
それにしても、とうとう3.0まで来てしまいました。
「書籍」という固定的なコンテンツにおける新しいビジネスモデルかもしれません。
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「国のグローバル化」(=1.0)「企業のグローバル化」(=2.0)、現在は「個人のグローバル化」(=3.0)。
内容はもはやすでに常識。読むのが少し遅すぎました。
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日本にいても、イギリス、アメリカ、アルゼンチン、
どの国の友達とも簡単に交流が可能だ。
文字だけではなく、写真、書類、動画、
デジタル媒体はなんでもどこでもやり取りが可能になっている。
大陸という概念が希薄になり、フラット化しているように見える。
が、実際には情報という大海が広がりつつあるのではないだろうか。
大海から意味のある魚を捕獲する方法が必要になるであろう。
○「戦時中の中国に対する行為を、
日本政府はいまだに公式に謝罪していない。
その日本のために働くことに悩みはありませんか?」
「中国と日本がかつて戦争を起こしたことを、
われわれはけっして忘れないでしょうね。」(P.59)
○1950年代に全米の道路網が整備されて、
アメリカがフラット化され、地域格差がなくなったのと似ている。
ハイウェイの発達により、
人間や商品を遠距離まで運ぶのが容易になり、
企業が南部のような低賃金の地域へ移転しやすくなった。
いままた全世界に光ファイバーというハイウェイがのびて、
先進世界はいっそうフラット化した。(P.113)
○将来、誰もが(平均的に)歌を作り、本を書き、ビデオを撮り、
ウェブログを作成し、プログラムを書くようになる・・・・・・
データの流れが対照的になったらどうなる・・・・・・
いや、クリエーターのほうが多くなったら?
ダウンロードよりアップロードのほうが多くなったら、どうなるのだ?(P.142)
○生徒がウェブサイトを使って教師のランク付けをしている。
(中略)
未来は若者たちのものだ、といっても、
私たちはみんな引きずられている格好だ。(P.176)
○ゲームを見るよりも、やるほうが楽しいんです。
(中略)
ユーザは消費するほうだけでなく、生産する。
ソフトウェア、システム、ウェブサイト、百科事典を作る企業は、
参加を促すのが成功の秘訣になる。
(中略)
人間はアップロードを好む。
したがって、フラット化の要因10にうち、
アップローディングは最も破壊的にひろがる力を秘めている。(P.185)
○「幸運は心構えのできた人に味方する」byルイ・パスツール(P.200)
○中国には、人口100万人以上の都市が160ある。(P.204)
○テクノロジーの遅れがかえって有利に働き、
旧来のシステムによる過去の損失を気にせず、
一気に新テクノロジーを取り入れられる。
(中略)
中国ではもともと固定電話が普及いしていなかった。
だから、固定電話すらない時代から携帯電話の時代へ、
わずか10年にして移行した。(P.304)
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この数年で一番の本。
本はタイミングと思っているけれど、この本に限っては「なぜもっと早く読んでおかなかったのだろう」と悔やまれた。
ただでさえ分厚い、しかも2冊組だが、エピソードの一つひとつが興味深いので、読み飛ばそうと思っていてもすらすら全部読めてしまう。
(概要自体は、マインドマップにすると本のページ数に比してすごく簡単にまとめられてはしまう)
本に書かれていることは大抵タイムラグがあったり、上の人の話過ぎて自分では体験しなかったりするが、この本は自分でも今実際に職場で体験していることがまとめられていて驚いた。
梅田望夫や羽生名人なども同じ趣旨の本を出しており、世界の動きやそれを見ている人の考えは収斂しているのだなあと痛感した。
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上下二巻。情報の伝達は馬を使うことで早くなり、大航海時代を迎え、地球は丸くなった。本書では、いまや世界中に張り巡らされたwebにより、世界が平坦になったと述べる。人間の発達は情報伝達の速さの影響を受けると何かの本で読んだが、それが本当であるならば、今は恐ろしい時代だ。世界中の情報が瞬時に手元に集まる。この本は、世界のこの状況の道標として、案内役として、解説者として役立つ本だ。この本で感銘しなかった部分を探すのは本当に難しい。誰もが読むべき本だ。