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サンアントニオの青い月 (白水Uブックス 海外小説の誘惑)
【PENベストフィクション賞】【全米芸術基金奨励賞】メキシコからやってきた花嫁、誘拐犯の子を身ごもった少女、メキシコ革命の英雄サパタを愛した女…。希望と挫折が交差するメキ...
サンアントニオの青い月 (白水Uブックス 海外小説の誘惑)
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商品説明
【PENベストフィクション賞】【全米芸術基金奨励賞】メキシコからやってきた花嫁、誘拐犯の子を身ごもった少女、メキシコ革命の英雄サパタを愛した女…。希望と挫折が交差するメキシコとの国境の町で、ひたむきに生きながら、力強く立ち上がる女たちの物語。全22編を収録する。〔晶文社 1996年刊の改訳〕【「TRC MARC」の商品解説】
移民の町に響く女たちの声
「わたしたちはこの世界を立て直しながら生きていくんだ。人生はこんなふうに生きるものだって感じで、(…)怒りと欲望と、喜びと悲しみと、そしてたぶん、愛も、それで傷つくまで。でも、チクショウ、みんな(ガール)。生きてこうぜ。」(本書より)
メキシコからやってきた花嫁、誘拐犯の子を身ごもった少女、自称詩人のメキシコ男に熱をあげるチカーナ、メキシコ革命の英雄サパタを愛した女――。希望と挫折が交差するメキシコとの国境の町で、自分自身を生きようとしはじめた女たちの圧倒的な声の集積。ことばが躍り、魂が輝く22の掌篇。
女たちが前向きに生きようとする声は、現代を生きる日本の読者の心にぐっと迫ってくる。読者はいつのまにか、大いに励まされていることに気づくだろう。解説=金原瑞人。【商品解説】
希望と挫折が交差するメキシコとの国境の町で、ひたむきに生きながら、力強く立ち上がる女たちの圧倒的な声の集積。解説:金原瑞人【本の内容】
収録作品一覧
トウモロコシの匂いのルーシー | 11−15 | |
---|---|---|
十一歳 | 16−21 | |
そのうちサルバドールが | 22−23 |
著者紹介
サンドラ・シスネロス
- 略歴
- 〈サンドラ・シスネロス〉1954年シカゴ生まれ。作家。全米芸術栄誉賞を授与される。著書に「マンゴー通り、ときどきさよなら」など。
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サンアントニオの青い月
2021/06/28 13:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにもある「サンアントニオ」とは、テキサス州の地名で、著者が現在住んでいるところでもあるという。解説によると著者はメキシコ系アメリカ人としてシカゴで生まれ、夏休みにはメキシコに旅行に行っていたという事だから、メキシコとアメリカ双方に通じているということだろう。
本書は短編集だが、愛する男が他に女や子どもを作っていたという話や、高貴な生まれだと嘘をつかれ、男に体を許して子どもをもうけてしまう女の子の話など、男に虐げられる女の話が多い。
読んでいて救われるのは、女性がそこから逃げ出したりしようという姿を見せる事、なんとかうまく逃れて欲しいが、こういった土地では女性だけでいきていくのは大変だろう。しかしその大変さを理由に女性の社会進出を諦めさせるようになっては、登場する親戚の女性たちのようになってしまうので、気をつけながら読んだ。