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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/07/29
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/404p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09267-5
- 国内送料無料
紙の本
第三帝国 (ボラーニョ・コレクション)
戦争ゲーム〈第三帝国〉のドイツ・チャンピオンがカタルーニャの海岸で過ごす奇妙な休暇。現実と虚構の狭間で、次第に得体のしれない恐怖にとらわれ、追い詰められていく…。作家の遺...
第三帝国 (ボラーニョ・コレクション)
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商品説明
戦争ゲーム〈第三帝国〉のドイツ・チャンピオンがカタルーニャの海岸で過ごす奇妙な休暇。現実と虚構の狭間で、次第に得体のしれない恐怖にとらわれ、追い詰められていく…。作家の遺稿から発見された異色の長篇。【「TRC MARC」の商品解説】
遺稿から発見された初期の重要作
ウド・ベルガーはウォーゲーム(戦争ゲーム)のドイツ・チャンピオン。恋人のインゲボルクと初めてのバカンスを共に過ごすため、カタルーニャの海岸地方を訪れた。ここで第二次世界大戦をモデルにしたゲーム〈第三帝国〉の新たな戦法についての記事を書こうとしている。
二人は近くのホテルに滞在中のドイツ人カップル、チャーリー(カール)とハンナと出会い、〈狼〉、〈子羊〉、〈火傷〉という地元の若者と知り合う。記事が捗らないまま日々が過ぎ、ある日、サーフィンの最中にチャーリーが行方不明になる。夏が終わりに近づくがチャーリーはいっこうに見つからず、ハンナ、そしてインゲボルクはドイツに帰国する。ウドはなおもホテルに留まり、ホテルのオーナー夫人、フラウ・エルゼに言い寄りながら、〈火傷〉を相手に〈第三帝国〉をプレイし続ける。ウド率いるドイツ軍の敗色が濃厚になるなか、現実を侵食しつつあるゲームの勝敗の行方は……。
1989年に書かれた本書は、作家の遺稿の中から発見され、2010年に刊行された。日記風の体裁や、現実と虚構の中で得体の知れない暴力や恐怖に追い詰められていく点で、後年の『野生の探偵たち』や『2666』の要素を先取りする初期の重要作。【商品解説】
ドイツ人青年が恋人とカタルーニャの浜辺で過ごす奇妙な休暇。『野生の探偵たち』『2666』に連なる、没後に発見された異色の長篇。【本の内容】
著者紹介
ロベルト・ボラーニョ
- 略歴
- 〈ロベルト・ボラーニョ〉1953〜2003年。チリ生まれ。小説家。「2666」でバルセロナ市賞、サランボー賞などを受賞。他の著書に「野生の探偵たち」「売女の人殺し」など。
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切実な物語
2023/01/28 11:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボラーニョが無名時代から書き続け、没後に刊行された。ピノチェト政権に迫害された経験を持つボラーニョが「第三帝国」とその残滓に関心を持つのは当然であろう。幻想的なようで、切実な物語となる。